2014年10月25日(土)
第24回目を迎える「宇治十帖スタンプラリー」に今年も参加する。風光明媚・見所満載の全行程13.5kmに22ヶ所のスタンプポイントが設けられ、ホスピタリティ溢れる大勢のスタッフに支えられ、数あるウォーキング系スタンプラリーの頂点に君臨しているイベントだと思う。
京阪宇治駅にやってきたのは午前11時。毎年参加しているが、大勢の人がスタートする9時台、10時台を外したこれくらいの時刻が、比較的人も少なく歩きやすい。もっとも、予想以上の好天のため、日の高い時間帯のウォーキングは、かなり汗をかきそうだ。
京阪宇治駅前が1番ポイント「東屋」だ。毎年変わるスタンプを見るのが楽しみにしている。きっと源氏物語の東屋の巻に登場する一場面を絵柄にしているのだろうが、実のところ源氏物語には詳しくない・・・。
空いてそうな時間帯を狙ったつもりだったが、予想以上の混雑。スタンプポイントには4つ程度のスタンプが置かれているが、結構な行列ができている。もっともスタートが遅すぎると、12時40分にスタートした昨年のように、締切の16時まで休憩無しで歩き続ける羽目になる。
このスタンプラリーは、おそらく、夏の川遊びと、秋の紅葉狩りの狭間にあたる閑散期を埋めるために開催されたと思われるが、この季節の宇治もなかなかのものだ。紅葉には早いが、柿も色づき、コスモスも美しく咲き乱れている。
毎年のように参加していても、常に新しい発見がある。三室戸寺の南西を流れる水路は、何ということも無い川だと見過ごしていたのだが、宇治川上流にある水力発電所で余った水を放水している水路だと知った。
三室戸寺や、源氏物語ミュージアムなどを経て、再び京阪宇治駅の近くに戻ってくる。未だ全行程の2割程度でしかない。平等院の大修理が終わり、内部拝観もできるようになったせいだろうか、スタンプラリーで人の数も多いが、宇治橋の車列がとても混雑しているように感じる。
茶どころだけあって、「世界で一つだけの喫茶室」なんてところもある。日本茶の専門家に指導してもらいながら、自分でお茶を飲むことができる、宇治茶道場になっているらしい。
宇治上神社周辺のスタンプポイントを一気に制覇した後は、いよいよ、最大の難所とも言える仏徳山(通称:大吉山)の山登りだ。
標高は高々130m余りなんだけど、山頂部からの眺めは壮快。宇治川の向こうに平等院を臨む絶景ポイントだ。
仏徳山を一気に下り、 興聖寺へ。ここから宇治川に下る、石垣と紅葉の参道の雰囲気とてもいい。毎年楽しみにしている、お気に入りポイントだ。
参道の脇にある石塔は、岩の上に建てられていて、地震でもあれば崩壊してしまうのではないか、と心配にもなるけれど、とても趣のあるものだ。
天ヶ瀬吊橋もまたお気に入りのポイントだ。吊橋を渡るとき、異様にテンションが上がってしまう。以前はさらに天ヶ瀬ダムまで歩かなければならなかったのだけど、昨年からはここが全行程の折り返しポイントになっている。
吊橋の下では、川釣りを楽しむ人が多数見られる。
天ヶ瀬吊橋で折り返して、宇治川の西岸を進む。振り返ると、先ほど渡った吊橋が深緑の山々と宇治川の景色の中に見事に溶け込んでいる。
宇治の町なかに戻る前に、白山神社までの登り道をもうひと踏ん張り歩かなければならない。スタンプラリーに記載されている標準ルートを外れて、今年ももみじ谷を登っていく。ちょっと滑りやすいが、静かな森を縫うように流れる谷水の脇道を進む。とても涼しい。
白山神社に到着。神社までの階段はとても長く感じる。スタンプポイントは石段の下にあるので、どうも石段を登る気にならない・・・。
宇治の町に戻ってきた。抹茶ソフトと茶団子が、アチコチの店で売られている。あまりリアリティのない、安っぽい模型なんだけど、何度も目にしていると、すごく食べたくなってくるから不思議だ。
宇治橋通り商店街はイベントの開催日。歩行者天国になり、沢山のテントが張られ、大勢の人が集まっている。スタンプラリーも相俟って、凄い人でになっている。
無事すべてのスタンプポイントでの押印を終え、ゴールのある宇治川の中州、中の島にやってきた。宇治川名物の鵜飼の鵜のゲージがある。鵜匠が女性というのがウリにもなっているんだけど、鵜の数が増えてきているように感じる。
来月NHKのBSで「鵜飼に恋した夏」という、宇治の鵜飼を題材にしたドラマが放映されるらしい。宇治には何度となく来ているけれど、実のところ、鵜飼というものは実際に見たことが無い・・・。
無事ゴール。ここで、抽選に参加できる。
いろいろ賞品はあるんだけど、ほぼ毎年、(おそらく末等の)絵葉書しかもらったことがない。でも、参加賞のバッジはとてもカラフルなもの。毎年色や絵柄が変わるのも嬉しい。
22個のスタンプが並んでいるのを見ていると、何とも言えない達成感と満足感に浸ってしまう。スタンププラリーストの至福のひと時だ。
ゴール付近には、宇治のゆるキャラの人形が設置されていて、特別スタンプポイントにもなっていた。人形ではなく、着ぐるみが登場すると思っていたのだけど・・・。
ゴールポイントの紅葉は、少し色づいているものもあったけど、10月末とは思えない暖かい一日だった。
スタンプラリーの後、改修の成った宇治平等院を見学する。いつも門前を素通りで、中に入るのは何十年ぶりかのことになる。人混みのなか、美しい鳳凰堂の写真を収めることができた。
屋根の上の鳳凰が、ピカピカの金色だった。
平等院の鐘。先日訪問した三井寺の晩鐘と同様、日本の三名鐘のひとつに数えられている。三井寺の鐘は音色の良さで評価が高いが、平等院の鐘の特長は姿形の良さらしい。
スマホで記録jしたウォーキング軌跡。
まとめ
歩行距離 14~15km
所要時間 約5時間
歩数 22000歩