2014年10月5日(日)
例年参加している「船場まつり」に、台風接近でいつ雨が降り出すか判らないなか、今年も出掛ける。船場センタービルを中心に開催されている様々なイベントを、「あっちこっちラリー」と名付けられたスタンプラリーをしながら、見て回ることができる。
最初のスタンプポイント、御堂筋に面した南御堂は、サンマの炭焼きで煙が立ち込めている。いつもは静粛な境内が蒸し返るような生臭さで充満しているが、大船渡で水揚げされたサンマの売り上げは、東北復興の義援金に充てられるそうだ。
次なるスタンプポイントは、南御堂の南にある難波神社。境内には屋台が並んでいる。
今年のスタンプポイントは、中央大通以北には無く、南船場ばかり。最南端のスタンプポイントは長堀通に面した東急ハンズ。外扉と内扉の間にスタンプ台が置かれ、2人で対応してくれている。
東急ハンズの東隣にある、なまはげが飾られた北東北物産館もスタンプポイントになっている。昨日、青森から帰ってきたばかりなのに、リンゴジュースを買ってしまった。
今年は驚いたことに、南久宝寺通のセブンイレブンがスタンプポイントになっている。大概のスタンプポイントでは2人ほどの係員がいて、スタンプを押してくれるのだが、ここでは、勝手に押してください、という感じで、店内にスタンプが置かれていた。
船場まつりの幟や旗が犇めく心斎橋通に面した2つのお店もスタンプポイントになっている。
約半数のスタンプポイントが固まる船場センタービルへ。阪神高速の高架下に造られた地上4階、地下2階の商業ビルが、1号館から10号館まで並んでいる。ビルの間にも屋台が並んでいるが、その中には、湯村温泉からタンクローリーでお湯を運んできた足湯なんかもある。これは、湯村温泉のマスコットキャラクターのようで、頭に手拭を載せ、手に湯たんぽを持っている。
通常、船場センタービルは卸中心の店が中心のため、日曜日は閉館なのだが、この日は特別に開館し、800ほどあると言われる店のほとんどが営業している。
1時間余りで全スタンプポイントを制覇した後、ゴールポイントでガラガラによる抽選。以前は、船場センタービルの商店から掻き集めたと思われる売れ残りを袋詰めにしていたりしていたが、今年当たったのは、京都か神戸か堺か3択となった、様々な美術展への招待券だった。
全てのスタンプを集めた台紙。あまり美しいスタンプとは言えないが、スタンプラリーストにとっては、この台紙が賞品より価値ある記念品。汚さず持ち帰りたいのだが、以前は、ゴールで赤マジックで台紙に落書きされるようなチェックされたこともあった。今年は、黒マジックでチェック印、さらに「ア」の文字を書かれた。ガラガラで当たったのが「アート賞」だったからだろう・・・。
最近、順次改装が進んで、船場センタービルは急激にお洒落な外装になっている。
入口のロゴも、高級ブランドショップのようだ。もっとも狭い通路に多数の小店舗が並ぶ館内の雰囲気に変わりは無い。
御堂筋などには、大阪マラソンのバナーが並んでいる。再び大勢の人々で賑わうことになるだろう。
大雨を覚悟して、リュックにビニール傘を差し込む、山下清スタイルで船場を徘徊したが、結局雨には合わずに済んだ。