丹波七福神スタンプラリー(亀岡)

2014年12月14日(日)


数少ない常設スタンプラリーのひとつとして、以前から目を付けていた丹波七福神めぐりに、ようやく出掛ける機会ができた。正月前の七福神参拝とは、少々季節外れの感もあるが、長らく訪問先候補リスト上位に居座っているだけに、その気になった際に片付けてしまうことにする。




JR亀岡駅から保津川を渡り、千歳町に向かう。七福神所縁の諸寺は、保津川を見下ろす山裾に沿った5kmほどの田舎道に、ほぼ等間隔で直線状に並んでいる。ちょうど、京都愛宕山を含む山系の裏側(西側)にあたるところだ。



最初のスタンプポイントの神応寺に到着。山門に「丹波七福神第一番 毘沙門天」と書かれた古い表札が掛けられている。この七福神めぐりが、古くから存在していたことをアピールしているようだ。



門前には、毘沙門天の石像が設置されている。こちらは、かなり新しいもので、いかにも現代的な毘沙門天像だ。七福神をまとめて製作したことを容易に想像させてくれる。これから向かう6つのお寺にも、それぞれが祀る同じような七福神像が置かれているに違いない。



神応寺の裏庭には、300体以上の石仏が並ぶ石仏庭園なるものがある。その多くは、片手サイズの小仏だ。



毘沙門天のスタンプのほかに、「丹波七福神第一番」と「神応寺印」(たぶん)のスタンプも置かれていたので、台紙に押印する。他のお寺でも、同様のスタンプが押せたなら、随分賑やかなスタンプ台紙になっただろうけど、これらのスタンプが押せたのはここだけだった。




次なるスタンプポイント、養仙寺に向かう。「和らぎの道」と名付けられた整備された道が現れる。彫刻なども設置されている。帰宅した後に調べると、この辺りは丹波随一の桜の名所らしいが、桜の木は一本も映っていない。



附近には、とても赤く熟れた柿の実が多く見られる。スーパーなどで良くみかける平たくて四角っぽい球形ではなく、キウイのような長球形をしている。愛宕柿っていうのが、確かこんな形だったはずだけど、それなんだろうか・・・?



第二のスタンプポイント、養仙寺へ。予想した通りの布袋尊の石像が門前でにこやかに出迎えてくれる。




境内は、まるで布袋公園。写真では上手く撮り切れていないが、庭園のアチコチに大小の布袋さんがいらっしゃる。



七福神のお寺は、全て山麓にある。一寺ごとに、山道を少し上って、お参りして、再び麓の道に戻って、また次の寺に上っていく。



マップには、七福神のお寺以外の寺社も同じように印刷されているものだから、せっせと山道を上って辿り着いたと思ったら、スタンプポイントでも何でもない神社だと気付く。精神的ダメージは小さくない。



第三スタンプポイントの蔵宝寺。石垣の下に大黒天の石像が置かれている。



亀岡の地名から来るのだろうが、マンホールの蓋をはじめ、亀のイラストをよく見かける。七福神道の表示にも亀が描かれている。のんびり歩こう、という気にさせてくれる。



再び下って上って、第四ポイントの金光寺へ。右下の石には「あ~しんど」と彫られてある。



境内には、これまでの七福神と同じシリーズの弁財天がいらっしゃる。



門前からは、亀岡の田園風景を見渡すことができる。山間の町ではあるが、想像以上に広々としている。



第五ポイントは耕雲寺。恵比寿様がおられる。七福神の諸寺の周囲には、丹波七福神の赤い旗が棚引いているので、遠目からでも行き先を見定めることができる。



六番目のスタンプポイント極楽寺には寿老人。



本堂の縁側などに、スタンプとインク台がクリアケースに収納されているのだが、どのお寺でも、クリアケースの中には小銭が多数見られる。本堂の前に賽銭箱は当然あるのだが、御朱印を頂戴するということだろうか、別途気持ち程度のお金を納める人が多いようだ。




最後は、福禄寿の東光寺。



で、スタンプ台紙には、おめでたい七福神が勢ぞろいした。



途中に立ち寄った蕎麦屋には、本格的な七福神の御朱印色紙が飾られてあった。



七福神巡りの途中に、出雲大神宮に立ち寄る。大国主命が主神でもあり、出雲大社の分社かと思いきや、そう半端なものではないらしい。丹波国の一之宮でもあり、さらに出雲大社より、こちらの方が本家本元との見方もあるようだ。



帰路に見かけた飛び出し注意を呼び掛けるポリス人形。手作り感満載なんだけど、なんだか、とっても和むなぁ・・・。近くには、振り込め詐欺注意を呼び掛ける同種の人形も見られた。