大坂夏の陣 道明寺合戦なぞなぞスタンプラリー???

2015年2月28日(土)


2月もいよいよ最終日。三寒四温のなか、梅まつりが開催されている藤井寺市の道明寺に出掛ける。随分前にネットで発見した「大坂夏の陣 道明寺合戦なぞなぞスタンプラリー」も併せてやっつけてしまおう。



このスタンプラリーが掲載されているサイトの情報によれば、一昨年11月から今年の5月まで開催されていることになっているのだが、どこをどう検索しても、他のサイトでは同名のスタンプラリー情報がヒットしない。



ホントにやっているのか、不安な気持ちで、以前藤井寺スタンプラリーで降り立った近鉄道明寺駅にやってきた。幸い2月にしては、ポカポカと暖かい日和だ。



駅前には、真新しい道明寺合戦記念碑が建てられている。良く見ると、昨年秋に建立されたばかりのものだ。大坂夏の陣400周年を記念して出来たもののようだ。



しか~し、駅前の観光掲示板にも、商店街にも、スタンプラリーをやっているとは、書かれていない。道明寺天満宮の境内にあった観光案内所で聞くも、知らないとのこと・・・。一体あのサイトは何なんだ。訴えてやる、とでも言いたい。



まあ、ここまで来たのだから、気を取り直して道明寺天満宮でお参り。梅の名所として名高いが、実は桜もなかなかのものだのだ。



梅園には多くの人が訪れていた。紅白、色とりどりの梅が植えられていて、総じて五分咲きといったところだが、とてもいい香りがする。



でも、写真に撮ると、満開のように見える。



紅や薄紅、しだれ梅など見られるが、オーソドックスな白梅がいい。



どういうことかは判らないが、多くの鳩が梅園で何かを啄んでいる。梅の木から何か餌になるものが落ちるのか、それとも、観梅で訪れた誰かが餌でも撒いたのか・・・。



スタンプラリーも無いので、歩く気は全く失せてしまったが、道明寺天満宮の近くの、道明寺には立ち寄ることにする。こちらも庭に梅が美しく咲いている。



本堂の周りの砂利庭には、「絆」とか「志」とか「学」といった、小石を並べて造られた文字がいくつもある。



で、結局、このまま道明寺を後にする。道明寺合戦の詳しいパンフレットが出来ていたり、街中には大坂夏の陣の幟の多数見られたが、今日はそれらしいイベントは一切無し。どうやら5月に道明寺合戦まつりが開催されて、スタンプラリーも行われるとの情報を得たことだけが収穫だ。



寅ウォークスタンプラリー(信貴山)

2015年2月22日(日)


昨年、開催日を間違えて参加できなかった信貴山の寅まつりに、満を持して出掛ける。目当ては信貴山朝護孫子寺境内の塔頭などを巡るスタンプラリー「寅ウォーク」だ。



昨年は、奈良県の信貴山下駅から、朝護孫子寺を経由して八尾の恩智駅まで歩いた。そこで今年は逆コースを行こうと、近鉄大阪線に乗り込む。天気予報では午前中は大丈夫のはずが、スマホで確認すると、雨雲がすぐそこまでやってきているため、予定を変更して、信貴線との乗換駅になる河内山本駅で下車。本数の少ない信貴線を長々と待つ間に雨が降ってきた。



信貴山に向かって雨雲が押し寄せている。これでは、とても登山できる状況になさそうだ。ここまで手軽にリアルタイムの天気の様子を知ることができるとは、便利な世の中になったものだ。



河内山本駅で20分ほども待たされて、やっとのことで信貴山口駅に到着。ケーブルに乗り換えようと思っていると、何とここでも30分待ち。しかも運賃は550円。た、高い・・・。行くの止めよっかな、歩いて登ろっかな、などと思いつつ、一旦駅舎を出て考え込んでしまう。



昨年、高安山周辺で、イノブタ注意の看板に出会って驚いたが、この辺りにも出没しているようだ。かつて飼育されていたものが野生化したもののようだが、一時は大ブームだったイノブタも、最近は聞いたことがない。



で、結局ケーブルカーに乗ることにする。虎の絵をあしらった可愛いケーブルカーだ。年に1度の寅まつりが信貴山で開催されているにも関わらず、乗客は数人。運行を維持するためには550円という料金も仕方あるまい。



小雨が降るなかとはいえ、ケーブルカーからの景色はなかなかのもの。晴れた日ならば、大阪平野が一望できるだろう。小雨のなか、この山を上るつもりだったが、止めて良かった・・・。



信貴山口から一駅、高安山までやってきた。ケーブルを下りると「電車が走ってました」の看板が目を惹く。戦前まで、ここから信貴山門までの2.1kmの間を、信貴山急行電鉄という平坦線が走っていたそうだ。雨は止まないし、ここでも歩くことは諦めて、信貴山門までバスで向かう。



やっとのことで信貴山朝護孫子寺に到着。名物の大寅が出迎えてくれる。時間はかかるし、お金はかかるし、大変な思いで辿り着いたのだが、どうしたことか、雨は小止みになっていた。



ハイキングのつもりが、ここまでちっとも歩いていない。無事虎ウォークのスタンプラリーカードを手に入れ、境内を歩きまわることにしよう。スタンプポイントは10ヶ所。「10ヶ所回るのは大変ですから8ヶ所回れば記念品を貰えるようになっています」と説明されるが、バカにするなよ、こちとら百選練磨のスタンプラリーストだぜ、と全ポイント制覇を目指して歩き始める。



まずは、成福院、玉蔵院、と二つの塔頭でスタンプをあっさりゲット。こりゃぁ小一時間もあればコンプリートできそう、と次に向かったのが空鉢護法堂。簡単なイラストマップしか手元にないので、多宝塔のすぐ先と考えて、坂を上り始める。



なんじゃこりゃ。延々と坂道は続く。手摺が付いているのが救いだが、ついには息が上がって、途中で腰を下ろしてしまう。



20分ほども登り続けて、ようやく到着。なんのことはない、信貴山の山頂まで登ったことになる。さすがに景色は素晴らしい。



信貴山頂といえば、空鉢護法堂より、松永弾正が信長に反抗して50日も立て籠もった信貴山城の方が遥かに興味深い。遺構はよく残っているとのことだが、目に入るのは石碑と案内板と何本かの幟だけだ。松永弾正が自爆した際に道連れにしたと伝えられる、名器、平蜘蛛の茶釜の欠片でも落ちてないかなぁ・・・。



這う這うの体で信貴山登山を終え、再び境内に戻るが、ここでようやく、スタンプポイントのひとつ、奥之院が、2km以上も離れているという事実を知る。降雨を恐れながら、往復1時間以上も掛けて歩くのは辛いが、敢然と立ち向かうことにする。それにしても、アップダウンはあるけど総じて下り坂。来た道を戻るには嫌いだが、下った道を上って戻るのはさらに辛い・・・。



30分ほど歩いてやっと奥之院に到着。奥ノ院とはいっても、朝護孫子寺よりかなり山裾の開けたところにある。



奥之院から再び30分歩いて、朝護孫子寺の境内に戻る。寅まつりということで、各所でかなり気合の入った祈祷などが執り行われているが、それを横目に、虎空蔵堂、本堂、三宝堂、千手院、と境内のスタンプポイントを一気に踏破する。



大寅の近くにある開山堂、そして最後に、赤い鳥居が延々と並んでいる劔鎧護法堂でスタンプをゲットして、コンプリート。信貴山の御加護のお蔭か、3時間近くの歩行中、全く雨に逢わずに済んだ。



無事10ヶ所全てのスタンプポイントを制覇。劔鎧護法堂のスタンプだけが赤いのは、鳥居の色に合わせているのかなぁ・・・。



信貴山観光案内所「iセンター」で、スタンプ制覇の参加賞としてエコスポンジを貰う。さらに抽選でBMIメジャーなるメタボ測定グッズを当てる。う~ん、いい加減痩せなさい、という信貴山のお告げかも。10ヶ所完歩には更にご褒美がある。なんと信貴山下駅の入場券・・・。



寅で有名なお寺とはいえ、昨年訪れた際より、さらに寅グッズが増している。寅ダルマといった以前は見かけなかったものも登場し、張り子の虎も2万円の高級品が売られていた。



狛犬ならぬ金銀の狛寅。昨年は銀寅の写真をアップしたので、今年は金寅。



何だか良く判らないが、檻に入った虎の石像がある。虎の祟りを恐れての檻なのか、それとも観光客に無闇に触れさせないための柵なのかは不明だ。



なでとら。撫でると良いことがあるそうだ。



寅まつりということで、境内で愛嬌を振りまいていた、信貴山のマスコットキャラクター「しぎとら」。う~ん、鼻が青いのはどうしてなのか判らないが、ここまで迫力の無い虎も珍しい。



赤門前の絵馬堂では、張り子の虎をたくさん並べて、納め寅供養なるものが執り行われていた。



帰路に立ち寄ったJR王子駅のショッピングセンターのポスターにも虎。今日一日で、虎をいったい何百匹、いや何千匹、目にしたことか・・・。少々食傷気味だ。



それにしても、寅ウォークは、思いのほか手強かった。昨日のゴルフ疲れもあったものの、これに恩智駅~信貴山下駅のハイキングを組み合わせるという当初計画は、今の体力では少々無謀だったように思える。



3社沿線クイズ&スタンプラリー⑩ 姫路

2015年2月16日(日)


近鉄・阪神・山陽が共催している「3社沿線クイズ&スタンプラリー(沿線散歩2014)」も9コースを終え、いよいよ残る最後の1コースをやっつけるため姫路に出掛ける。20年前に住んでいた馴染みある町だが、最近訪れるたびに、世界遺産のある観光地を意識した洗練化を感じる。



梅田・姫路間に直通特急を運行している主催者の山陽電車には申し訳ないことだが、どうしてもJRを使ってしまう。料金は120円アップだが、所要時間は40分も違うんだから・・・。

最近山陽電車の駅や車内でよく見かけるのが、台湾鉄路管理局との姉妹鉄道協定締結の告知。台湾の国鉄と関西準大手とは意外な組合せだが、大変名誉なことなんだろう。



山陽姫路から南に一駅目、こじんまりした手柄駅が本日のスタートポイント。いかにも戦国時代に武将が手柄を立てた土地といった風の地名だが、古代の神々が農具を使わずに手で草を刈っていたところから手刈が語源との説もあるらしい。



東に1kmほど歩いて、姫路の南側を南北に貫いている外堀川へ。姫路城の外堀と繋がっていた川なのだが、徐々に整備が進み、気持ちのいい河原の遊歩道が整備されている。




遊歩道の脇には、石垣、櫓、灯籠といった、姫路城をイメージさせるものの他、海賊船を象った複合遊具など、とてもユニークな子供用の遊具が多数設置されている。



外堀川は、JR姫路駅の高架に吸い込まれ、その後、東に直角に曲がる。



姫路を代表する繁華街、みゆき通り。一時、郊外の大型ショッピングモールがいくつも建設されたせいか、閑散としていた時もあったが、姫路城に官兵衛ブームも相俟って、観光客増加再び活気を取り戻しているようだ。いつのまにかアーケードも国道2号線を跨ぐよう拡張されていた。



平成の大改修が成った姫路城のグランドオープンは、来月27日。これを記念して、来週日曜日にはマラソンが開催される。時空をかけるというのは少々大層なキャッチコピーだとも思うが、みゆき通りに吊り下げられた何百ものフラグから、相当な意気込みは感じられる。



姫路城大手前公園の手前で、東に折れ、ここからグルッとお城の外周を一周する。何堀というのか知らないが、内堀と外堀の間にも水路や石垣がある。石垣の中は、私立の女子校。広大な姫路城域の内側には、民間の施設も多数設置されている。



姫路城の東部にあるノコギリ横丁。近くには与力町などの地名があるため、姫路城の中級武士の住居が並んでいた地域と推察できる。家の並びがジグザグになっている。軍事説、方位説、地割説などがあるらしいが、どうしてこのようになったのかは定かではないそうだ。



道路がずれているところがある。これは「あてまげ」といって、姫路城への敵の侵入を鈍らせるための工夫なんだそうだ。



兵庫県立歴史博物館からシロトピア記念公園の中を通って、姫路城の北側を西に進む。正面となる南側から見える姫路城より、北側から見るほうが好きだ。姫路城の規模の壮大さ、連立天守としての優雅さが感じられるのだ。



それにしても、改装で瓦などが白っぽくなった。なんだか雪でも積もっているような気にさせられる。
しばらく違和感は残りそうだが、数年経てば、カビが生えるなどで、また以前の色合に戻ると聞く。



姫路城の西側。男山配水池公園に上る石段。以前、階段下に説明板もなく、観光ガイドなどにも掲載されておらず、これは何だ?と登ったものだ。外堀川、ノコギリ横丁とか、男山配水池と、定番コースには無いポイントを組み込んだ、なかなか工夫されたコース設定になっている。



200段近い階段を上り、頂上へ。この男山は、姫路城のある姫山と対を為す山だったそうだ。さすがに、姫路城が一望できる。天守閣が姫路城公園のごく一部でしかないことが手に取るように判るのだが、手持ちのスマホでは姫路城の全域を納めきれない。



男山配水池公園の頂上には不思議な構造物が並んでいる。一体、この配水池がどのような構造になっているのか、これらの奇妙な物体は何なのか、説明板も見当たらず、謎のままだ。



男山の中腹にある千姫天満宮。恋愛成就の願いが叶うとのことだが、千姫自身は、相次ぐ配偶者の死に見舞われ、あまり恋愛が成就した生涯を送ったとは思いにくい。



どういう仕掛けなのかは不明だが、絵馬に願い事を書いて、切手を貼って郵送すれば、神社に奉納されるようだ。吊り下げられた絵馬にある願い事は、どういう訳か、恋愛より受験合格が圧倒的に多く見られる。



堀に挟まれた千姫の小路を南に向かう。いつの間にか桜の並木なども植えられて、ますます気持ちの良い道になってきた。



古い石垣が残る堀は、鴨や鷺の格好の棲家になっているようだ。



姫路城公園の外側をグルットまわって、城の南側に戻ってきた。立派な石垣の中には、どういう経緯かは不明だが、民家なども見られる。



姫路駅前に戻ってきた。駅から姫路城までは、歩くのも、バスやタクシーに乗るのも、ちょっと中途半端な距離。観光客向けにクラシックなループバスも運行されている。



姫路駅の完全高架が完了して、もう10年ほどは経つと思うが、旧鉄道用地も含めた駅前再開発は未だ途上。完成はいつになるのだろうか。



JR姫路駅側から、大手筋を通して見た姫路城。真正面から見ると、雄大ではあるが、なんだか平べったい感じがして立体感や躍動感に欠けるように思う。失礼ながら、まるで「ぜんまいざむらい」の中に出てくる張りぼてのお城のようだ、とさえ感じる。



スタンプも無事10個貯まった。山陽電車や阪神電鉄は、なかなか工夫したコース設定をしているのだから、定番コースのコピーばかりを安直に繰り出している近鉄にも来期は頑張ってもらいたいものだ。


 

まとめ


歩行距離    8.0km
所要時間    161分 (2時間41分)
歩数       15400歩