2015年2月7日(土)
南海高野線の帝塚山駅周辺で開催されている、「帝塚山キーワードラリー」に挑戦する。土曜日というのに、午後から仕事のため、スーツ+革靴というビジネススタイルだが、大した距離を歩くわけでもなさそうなので、大丈夫だろう。
南海高野線の帝塚山駅。関西では芦屋と並ぶ高級住宅街だが、駅は至ってこじんまりした造りだ。ホームも狭く、改札機も並列ではなく、直列に設置されている。
帝塚山駅が、最初のキーワードポイント。質素な木製の掲示板に、キーワードが記載されたポスターが貼られていた。
風致地区に指定されているせいか、付近には高層建築も店舗も見られない。全く内部が見通せない高木に囲まれたお屋敷などが建ち並んでいる。
もっとも、このような豪邸を維持・相続するのは大変ということだろうか、続々とマンションに建て替えられているようだ。もっとも、そこいらへんのマンションとは異なる、豪華な造りのものが多く見られる。
第2キーワードポイントは、阪堺電車上町線の姫松駅。
停留所と呼ぶ方が相応しい、駅名板を付けたポールだけが狭いホームに立っている駅の
どこにキーワードを記したポスターを貼りつける場所があるのか、訝しく思って周囲を見渡すと、道の脇に、待合室のような小さな駅舎が建っていた。
寂れゆく路面電車と思いきや、低床式車両の採用など、阪堺電車は結構元気だ。以前はカッコ良さ完全無視の、ド派手なローカル広告を車体一杯に貼りつけた車両をよく見かけたが、最近は見なくなった。今日は、白浜アドベンチャーワールドをPRするパンダ車両に出くわした。
ラサール石井は帝塚山出身と聞く。お兄さんがやっている、うどん屋が阪堺線沿いにあって、なかなか美味しいらしい。
キーワードポイントになっている、帝塚山郵便局。煉瓦造りのお洒落な建物で、一見して郵便局とは思えない。郵便局の人に怒られそうだが、いっそ売却・移転して、洒落たレストランにでも改装すればいいのに、なんてことを考えてしまう。
万代池を横目に見ながら南下して、姫松駅から二駅目の帝塚山四丁目駅へ。第4キーワードポイントだ。ここから道路併用軌道から、専用軌道となる。ホームにも屋根やベンチがある。
この2月、阪堺線に石津北という新しい駅ができた。今まで「駅」と呼び続けてきたが、ポスターを見ると、阪堺線は「停留場」と呼ぶのが正しいらしい。なんだか死語寸前の言葉のようにも思うが、逆にレトロ感があって、いいのかもしれない。
住宅街の袋小路になっている路地にポツンと立つ「楠園」の石柱。帰宅後調べてみたが、あまり情報は発見できない。昔、大きな楠があった、とか、香櫨園や苦楽園のような近年開発された住宅地のひとつ、とかの説があるようだ。両方とも正しいのかもしれない。
最後のキーワードポイントは、かつてのお屋敷にあった蔵を改装したと思わせるようなギャラリー。無事5つのキーワードポイントを巡り、ひとつの言葉が出来上がった。
帝塚山学院。東京の学習院をモデルにして帝塚山の資産家たちが設立したと聞く。小学校は共学だが、近年共学に変る学校が多いなか、中・高は、今も女子校だ。
おそらく帝塚山学院の学童保護のためだろう。踏切はあるが、線路を跨ぐ背の高い歩道橋が設置されている。
大伴金村の墓とも、浦島太郎の墓とも伝わる帝塚山古墳も見に行きたかったが、仕事に向かうタイムリミットのため断念。土曜日の半日の授業を終えて帰宅する女子校生たちで満員の電車に乗って会社に向かう。