大発見向日市 2015

2015年2月8日(日)


3年連続3回目の大発見向日市。初めて参加した2年前は、初開催ということもあってか、主催者の予想を大きく上回る参加者が押し寄せて、スタンプ台紙は無くなるし、市の偉いさんの挨拶は長いし、一斉スタート方式のためスタンプポイントでは長蛇の行列ができるし、散々なことだったが、昨年には、改善も施され、かなり落ち着いたものになっていた。今年はどうだろうか。



スタート制限時間の終わりころに、阪急西向日駅近くの朝堂院公園にある受付へ。雨模様だったせいもあるだろうが、あまりにもガラ~ンとしている。真面目な参加者は朝早くにさっさと出発したのかもしれない。



阪急の東側を巡った昨年と異なり、今年は主に西側を中心としたコース設定になっている。朝堂院公園を少し北に進むと、大極殿という大層な名前の交差点が現れる。



交差点の近くにある大極殿公園。ここが長岡京の中心だったところだ。以前は無かった、何となくだが、このところ少しずつ手が入れられているようにも感じる。説明されておられる係員さん(かなりの専門家のように思える)の説明も、何となく以前よりこなれてきたように思える。



長岡京の全体像模型。平城京から遷都して、わずか10年で、平安京に再遷都したのだが、正確には奈良時代と平安時代の間に長岡時代があったとも言える。未完成のまま終わったと考えられてきたらしいが、発掘調査の結果、かなり完成度の高い都だと判ったそうだ。



このあたりが天皇の住まいだった内裏があったところだそうで、築地の跡が残っている。それにしても、大極殿も内裏も、発掘調査・保存されているのは一部だけ。大半は住宅地になっている。住んでおられる人たちに「立ち退け」というプレッシャーが掛かっていないか心配だ。



向日神社に向かう長い参道。道の両脇は桜並木になっていて、春にはさらに美しい景色が楽しめそうなところだ。ただ、意外にも、この道は車両通行可になっているようで、たまに車がスピードをあげて坂を下ってくる・・・。



向日神社の本殿。9世紀の創建と伝わる。葵紋がアチコチに見られるが、徳川家との関係は無さそうだ。近くには天文館があるせいか、神社の前を通る物集女街道には、アストロ通りなんていう、奇抜な愛称が付けられている。



向日神社の傍にある元稲荷古墳。3世紀に造られた前方後方墳だ。毎年スタート時に貰う80ページのカラー刷り冊子「大発見向日市 歴史探検マップ」には、前方後方墳は、前方後円墳よりもワンランク低い貴人のためのお墓だったと書かれている。



元稲荷古墳の頂上に立つ謎の建物。イベントに大勢駆り出されたと思われる係員さん(市職員かなぁ・・・)に聞くと、かつて貯水場がここにあった名残なんだそうだ。



向日町競輪場。開催日というのに意外とガランとしている。向日市といえば競輪場というイメージが強い。おそらく向日市としては、長岡京跡を向日市の代表的スポットとしたいところなんだろうけど、隣に長岡京市なんてのがあるものだから、近隣の人たちにさえ認知度は低い・・・



スタンプラリーゴールの向日市文化史料館。おつかれさまでした、の垂幕が出迎えてくれた。



文化史料館の入口には、かつてあった大極殿の絵がドアに描かれている。なんだかドアっぽくないし、中は窺えない。ドア脇の女性の看板に書かれた「開催中」の文字が無ければ入場に躊躇する人も多そうだ。



スタンプラリーは無事コンプリート。スタンプは一昨年以来、同じものだが、丁寧に作られた絵になっている。



参加記念品は、タオルに加えて、絵葉書またはクリアホルダー。クリアホルダーを貰う。



クリアホルダーは、長岡京の復元図イラストだが、タオルの図柄には驚いた。どこで使おうかなぁ・・・



西国街道をテクテク歩いて、阪急東向日駅、さらにJR向日町駅まで歩く。



内裏跡の近くで、既にリタイアされた会社の先輩に不意に声を掛けられた。入社以来、事あるごとに色々と教えていただいた10歳近く年上の方だ。技術の権威で、史跡巡りなんて似合わないと思っていたが、退職後どんどん関心の対象を広げておられるようだ。現役時代同様、若々しく歩いておられたことにもビックリ。10年後、同じように健康で好奇心満々でいたいものだ。