南河内4市町村ウォーク(大阪産めぐりスタンプラリー)

2016年9月25日(日)


毎年開催されているにも関わらず、一向に興味が沸かないスタンプラリーも多い。大阪産(もん)めぐりスタンプラリーもその一つ。基本的に回避している買い物系スタンプラリーであるとともに、南河内に48もあるポイントも、野菜直売、居酒屋、料亭、菓子屋、物販、観光、博物館など、バラバラ感が否めない。



大阪産スタンプラリーにはさほど興味が無いものの、南河内にはしばらく足を向けていないこともあって、近鉄河内長野線の川西駅から、富田林、河南、千早赤阪、河内長野の4市町を巡るウォーキングを楽しむこととする。



まずは、川西駅のすぐ傍にあるうどん屋さん。大阪産スタンプラリーのポイントになっているので、ここで昼食の予定だったものが、凄い人気店のようで、行列ができている。やむなく、持ち帰りの葛餅を購入して、一つ目のスタンプをゲットする。



歩きながら葛餅を食べる訳にもいかず、空腹に耐えながら国道309号線を西から東に向けてテクテク歩いていく。正面には右に金剛山、左に葛城山、その間が水越峠だ。ダイヤモンドトレールを縦走してから、もう2年も経ってしまった。



振り返ると、羽曳野市にある大平和記念塔。PLの塔といった方が通りはいい。高さは180mというが、高台にあるのか、もっと高く感じられる。



道の駅「かなん」に到着。おにぎりでも食べたかったが、そのようなものは見当たらない。仕方なく、ホカホカの草餅を食べる。とっても美味しかったんだけど、これってマズいんだよなぁ・・・。せっかく歩き回ってカロリー消費をしても、スイーツが昼食になっているようでは、カロリーオーバーだ。



道の駅「かなん」 でもスタンプをゲット。駐車場の回りには、国交省の重点「道の駅」に府内で始めて選ばれたと、河南町のマスコット「カナちゃん」入りの幟が立ち並んでいる。とてもハッピーなことなのだろうが、どんないいことがあるのだろう。



河南町訪問の大きな目的がマンホール。大阪府内でマンホールの写真を撮れていなかったのが、実は河南町と千早赤阪村。山歩きでは訪問するが、そういった地域には下水が整備されておらず、マンホールも無いのだ。



河南町に入ると、金剛山はコッチ、との標識が現れる。


国道309号線は河南町の東端付近でで南に折れ、そのまま千早赤阪村に入る。千早赤阪村のマンホールは、楠とヤマユリ、そして何といっても「太平記の村」の文字が、村のアイデンティティを誇示している。



「一冊の絵本のような村」というのも、千早赤阪村のキャッチコピーになっている。色鉛筆風の立て看板がとてもお洒落だ。



村の中心部に入っても信号は少ない。とびだし危険の立て看板に描かれているのは、菊水の髪型をしたマサシゲくん。言わずと知れた楠木正成をモチーフにした村のマスコットキャラクターだ。



古くて地味で小ぶりな2階建ての千早赤阪村役場。村の財政状況のことは知らないが、分不相応な立派な庁舎を建てている市が多く見られるなか、このような庁舎を大切に使い続けていることには好感が持てる。



スタンプポイントになっている千早赤阪村農産物直売所。クローズ時刻の14時までには、まだ少し時間があるはずだが、既にシャッターは全閉だった。ここまで歩いてきたが仕方ない。スタンプより、マンホールや村役場を確認できた方が意義深い。



赤坂城跡に立ち寄る。赤坂城には下の城と上の城の2つがあるらしく、こちらは下赤坂城。マサシゲくんの看板は赤「坂」、石碑は赤「阪」になっているが、どっちでもいいんだろう。それより看板に小さく書かれた「ゲンキ、ステキ、クスノキ」に笑ってしまう。以前、似たキャッチコピーを使っていたピンクの上着の国会議員がいたことを思い出す。



赤阪城跡に行くには、中学校の敷地を通らなければならないようだ。最近は物騒な事件も多く、小中学校に立ち入ることが禁じられていることが多い。久しぶりに中学校の敷地に足を踏み入れたように思う。



秋空にそびえる赤阪城址の石碑。高台とはいえ、さほどの山とも思えないが、ここでどのように北条の大軍を翻弄したのだろうか。あらためて太平記を読まねばならないし、上赤阪城や千早城も再訪したいものだ。



城跡の周囲には、日本の棚田百選にも選ばれた美しい棚田の風景が広がっている。10年ほど前に定年退職された会社の先輩が、この辺りの棚田の復活に関わっているはずなんだけど、お元気にされているのだろか。



山道やらあぜ道を通って、富田林にある農業公園を目指す。富田林の運動公園の近くで、カラーマンホールを発見。テンションがあがる。



富田林の農業公園、サバーファーム。広大な敷地では、花や野菜の栽培を体感したり、果物狩りや芋掘りもできるらしい。ここの農産物直売所で、3つ目のスタンプをゲット。



以前、探偵ナイトスクープの桂小枝探偵に取り上げられた「山のおやじ」が運営している「パラダイス」も、この近くにあるようだ。



車もあまり通らない道をドンドン歩く。疲れても、バスも無いので、歩き続けるしかない。ようやく河内長野市に入る。



河合寺。蘇我入鹿が創建したというから、相当な古刹だ。足利や織田に責められて、今はひっそりとした門構えになっているが、かつては広大な敷地と立派な伽藍を有する河南を代表する大寺であったそうだ。



南海・近鉄両線が乗り入れている河内長野駅に到着。西高野街道と東高野街道が合流するところだが、大雑把に言って、南海が西高野街道、近鉄が東高野街道をなぞるような路線となっている。



スタンプは3つ。これで賞品に応募できるのだが、4つ集めるとさらに特賞などのチャンスもあるらしい。期間中、この辺りを再訪する機会があるかどうかは疑わしいが、応募用紙は投函せずにしばらく手元に置いておくことにする。



本日の歩行記録。15km強。



実は今日は関ヶ原陣跡ウォークの開催日。過去3度参加したものの、だんだんと飽きてきてしまった。ギリギリまで悩んだけど、今年はパス。参加者のブログなどを読ませていただいて、来年どうするかを考えたい。

古都祝奈良スタンプラリー

2016年9月22日(祝)


奈良市が2016年の「東アジア文化都市」に選ばれたことに併せて、「古都祝(ことほぐ)奈良」という「時空を超えたアートの祭典」が開催されている。そもそも、毎年、日中韓の3都市が選ばれる東アジア文化都市とは何なのか、1年目は横浜、2年目は新潟、というのもピンとこないが、3年目にしてようやく真打登場といった感じだ。ちなみに来年の候補が京都なんだそうだ。



東アジア文化都市にはあまり興味がないが、奈良を代表する8社寺と最近どんどん整備が進んでいる「ならまち」を舞台した古都祝奈良スタンプラリーは是非とも参加しなければ、と近鉄奈良駅前に設置されている特別カウンターで、台紙や資料を入手して出発する。午後から雨、ところによっては大雨との予報だが大丈夫だろうか。



まずは近鉄奈良駅にほど近い興福寺へ。う~ん、これがアートってやつかぁ。イランの芸術家の手による「開花」という作品だ。興福寺のシンボル的な五重塔ではなく、やや地味で背の低い三重塔との方が調和が取れているように感じる。



次は東大寺だ。人混みを避けて、観光客があまり通らない西側から境内に入る。驚いたことに、鬱蒼とした林に「イノシシ注意」の貼り紙がある。その向こうでは鹿がのんびりと草を食べている。



東大寺大仏殿前にある鏡池に、中国伝統の木製帆船が浮かべられている。わざわざ中国から10人の船大工が来て作り上げたらしい。そんなことは、知ったことかと、ここでも鹿たちはひたすら草を食べている。10月初めが角切りのはずだが、なぜか角のある雄鹿が少ないように感じる。



奈良公園を南に2kmほど突っ切って春日大社へ。驚くことに、中国語や韓国語の案内放送が流れている。周囲も外国からの観光客が日本人の数を上回っているようにさえ感じる。まあ、考えてみれば、かつて大陸からの渡来人が数多く活躍した都市なのだから、これが本来の姿なのかもしれない。



本殿の脇にある、やや小さめの社殿の長い壁で、アニメーション映画が放映されていた。



続いて、春日大社から2kmほど西へ。ならまちの7か所で開催されているアートプロジェクトを順々に訪問する。ならまちの中にある重要文化財、今西書院。はじめて内部を見せていただく。



が、ならまち2つ目のポイントになっている公野堂町の路地裏にあるアートが台風のため修理中とのこと。で、スタンプも無い・・・。歩いて一気に15スタンプ全制覇の野望が潰えてしまった・・・。近くの観光インフォメーションセンターでも聞いてみたが、「どうしようもないですねぇ」と申し訳なさそうな言葉が返ってくるだけだった。



ならまちの真ん中にある元興寺。蘇我馬子の法華寺を飛鳥から移築したもの。入場料を払って、はじめてお参りする。本堂の瓦は1400年前のものなんだそうだ。



 再びならまちのアート巡り。狭い間口で、奥に細長い土間が続く奈良風の町屋だ。



古い染料倉庫と、かつてここで使われていた道具を利用しての空間アートなんかもある。蔦で覆われた倉庫だが、周囲はマンションや住宅だらけ。よくまあ、このような倉庫が手つかずで残っているものだ。



町の会所としても使われている大国主命神社のアートにはビックリ。天井から20基ほどの扇風機がぶら下がっている。風を受けて進む船に乗ったような体感が得られるように制作されたものだ。



ウォーキングのついでに、奈良のウォーキングイベントの情報などを収集するため、奈良市観光センターに立ち寄る。 せんとくんと一緒に、最近売り出し中の「しかまろ」というキャラクターが並んでいる。あまり次々に新キャラを登場させなくてもいいんじゃないかと思うが・・・。



ならまちには、「なーむくんのおうち」があった。遷都1300年祭用に制作された「せんとくん」が、仏様を侮辱しているとの批判とともに登場した代替のキャラクターだ。その後、悪評ばかりが先行した「せんとくん」の人気上昇に併せて、「なーむくん」は消えたと思っていたのだが・・・。



JR奈良駅を通過し、2kmほど南へ歩いて大安寺へ。初めての訪問。石碑に南都七大寺とあるのを見て気付いたが、今回のスタンプポイントになっている7つの寺院は南都七大寺そのものだ。(唐招提寺ではなく法隆寺を入れる説もあるが)



大安寺から少し離れた空地に、塔のようなものが建っている。突貫工事でくみ上げたような感じだが、凄い力作だ。ここは、かつて大安寺の七重塔が建っていた場所なんだそうだ。



大安寺から薬師寺に向かう。西に向かって3km以上歩かなければならない。幸い歴史の道と書かれた石碑が薬師寺に誘ってくれる。



アートのある薬師寺北側ではなく、遠回りして南門にやってきてしまった。ここからだと入場料が必要だ。ということで、さらに薬師寺の外を大回りして、無料ゾーンに向かう。



薬師寺のアート。う~ん、なんだろう、これは。インドの芸術家の作品のようだ。



薬師寺の北にある唐招提寺。スタンプは有料エリアにあるとのことで、大枚600円を支払って久々に拝観する。となると、貧乏性なもので、隅から隅まで見て回ってっしまう。いかん、時間が無いぞ・・・。



唐招提寺から、最後のスタンプポイントになる西大寺までの3kmほどは、相当な速足。17時までに到着しないと、スタンプポイントが閉まってしまう。既に15km以上歩いているというのに、よくまあ歩きとおせたもので、16時58分頃に無事到着。



撤収作業中だったが、スタンプの係の方も、笑顔で応じていただいた。西大寺の本殿は既に扉が閉じられていた・・・。



結局14か所のスタンプをゲット。各社寺の頭文字を象ったスタンプがいい感じだ。スタンプ8個なら缶バッジ、15個コンプリートすれば、さらにトートバッグが貰える。期間中再訪の機会があると信じて、景品を受け取らずに西大寺駅から帰宅する。



歩数計は3万歩超で20kmは歩いたはずだが、どういう訳か、いつもの歩行軌跡記録アプリが起動していなかったのは残念。しかし、大雨の予報さえあったのに、ほとんど雨に会わずに歩きとおせたことはラッキーだった。