2017年9月16日(土)
海外出張で、先週のカナダのカルガリーに続き、今日はトロントで土曜日を過ごす。午後のフライトでニューヨークに行かねばならないので、許された時間は4時間ほどしかないが、カナダ最大の都市をできる限り歩き回ってみよう。
トロントの中心、ユニオン駅近くのホテルを出発して、まずはトロントのシンボル、CNタワーを目指す。高さ553mもあり、先週訪問したカルガリータワーの3倍ほどにもなる。が、なんと、入場料が36ドル・・・。30年ほど前に登ったこともあり、時間も無いので入場を断念する。
Railway Museum。扇形庫と転車台、そしてかつて広大なカナダの大平原を疾走していたであろう蒸気機関車が保存されている。京都の梅小路を彷彿とさせるが、規模はこちらの方が数段大きいように思う。
オンタリオ湖の北岸に沿って、西に進むことにする。暖かい週末とあってか、観光やレジャーを楽しむ人たちで随分賑わっている。湖岸の道にはお洒落な路面電車が走っている。路面電車とはいえ、かなりの車両を連結している。
湖岸には、カヌーやボートを楽しむ人が多数見られる。ボートもウェットスーツもここで借りることができるようだ。紅葉がチラホラと見られるとはいえ、通常より随分暖かい日のようだ。短い夏をエンジョイできるラストチャンスと考えている人も多いのかもしれない。
桟橋には、Water Taxiの看板がいくつも見える。おそらくは、水上バスのことだろう。沖合に浮かぶToronto Islandsは、巨大な公園島で、遊園地からマリンスポーツ、ピクニックなど、様々な楽しみ方ができるようで、格好のウォーキングエリアとも思えるのだが、限られた時間で船に乗るには不安が大きすぎる。
湖岸には、各戸に大きなバルコニーが設けられた階段状のコンドミニアムがズラリと並んでいる。都心にも近く、自然も豊かで、眺望も良い。
ゴミの収集現場に出くわした。大きなゴミ箱をそのまま持ち上げて、収集車にゴミを流し込む。アメリカではもっと巨大なゴミ箱を持ち上げているシーンを見たことがあるが、この方式は随分大雑把には見えるが、とても効率が良さそうだ。
湖岸の遊歩道は、ランニングをする人が多数見られる。上半身裸の人も多いが、結構シリアスに走っている人が多いのには驚かされる。
この人は、乳母車を押しながら走っている。乗っている子供にインタビューしてみたいところだ。楽しそうでもあり、心地悪いようでもある。
遊歩道ではサイクリングを楽しむ人も多い。歩行者用や自動車用の信号とは別に、自転車用の信号まで設置されている。
湖岸に沿って、ドンドン進む。気持ちのいい道だ。このまま100km余り歩いていけばナイアガラの滝に辿りつけるはずだ。機会があれば、何日か掛けて歩いていってみたいような気になる。
オンタリオ湖岸では、ジョギング、サイクリング、釣り、マリンスポーツ、グルメ・・・など、多彩な週末の過ごし方を観察することができる。女性カヌーイストたちが練習している姿も見える。湖の向こう、アメリカまで漕いでいきそうな勢いだ。
謎めいた道路標識が数多く見られる。これは、車が滑りやすい路面に注意しろ、ということなんだろうか・・・。
湖岸歩きに見切りをつけて、北に進んでいく。トロントを東西に貫く鉄道。カナダ大陸鉄道のレールもこの中に含まれているはずだ。
小奇麗な住宅が並んでいる。冬の寒ささえ無ければ、住んでみたい町なんだけどねぇ・・・。
都心から少し離れた住宅エリアも、なかなか面白い。様々な果物や野菜、香辛料が並ぶマーケットは色鮮やかで、見ていて飽きることがない。
トロントというところは、随分国際的なところのようで、中華街はもちろん、ポーランド人街、ギリシャ人街、イタリア人街、ブラジル人街・・・など、地図を見ていても楽しくなるような街がアチコチ見られる。これはポルトガル人街。違いが良く判らないが、店の名前にリスボンの文字が見られる。
アラブ系の店も見られる。シシカバブのようなものを売っている。
SNOW ROUTEとは何だろうか。「雪かきをするところなので車を停めるな」という意味だろうか。
トロント大学。キャンパスを歩く学生たちも国際色豊かだ。
最後は、飛行機の時刻が気になって随分の早歩きで、予定していた訪問先をいくつか素っ飛ばしてしまった。
4時間で、歩行距離17km。もう少し余裕をもって朝早く出発すればよかった・・・。