【番外】ヒューストンロデオ

2018年3月10日(土)



ヒューストンのロデオ大会に出かける。NFLのHouston Texansの本拠地、NRGスタジアムでこの時期の20日間だけ開催される。ロデオのことはまるで知らないが、全米でも屈指の大きな大会なんだそうだ。



まず驚いたことに、7~8万人収容のNRGスタジアムの巨大駐車場が遊園地と化している。観覧車やらジェットコースターやらがギッシリと立ち並んでいるが、これがすべてこの時期だけの一時的な設置だという。



絶叫マシーンには詳しくないが、高速で回るもの、高いところから落ちるもの、水に突っ込むものなどなど、相当やばそうなものばかりが何十基も設置されている。これほどものマシーンをそろえた遊園地は、日本でもほとんど無いのではなかろうか。



ロデオには入場せず、この遊園地だけを楽しみにやってくる人も多いのではなかろうか。こんなに賑わうのなら常設にすればいいのに、とも思うのだが、期間限定だからこそ、盛り上がるのかもしれない。



うまく写真が撮れないのだが、よく見るとマシーンの基礎はかなり不安定に見える。地震などの問題がないせいもあるが、ほとんど杭が見られず、地面に固定されていないようなんだけど・・・。



無論、的当てのような、安全そうなゲームコーナーも多数設置されている。が、驚くのは、その景品となっているヌイグルミの大きさ。持って帰るのも大変だが、家で置き場にも困りそう・・・と思うのは日本人の感覚なんだろう。アメリカは何事においてもスケールが違う。



カウボーイ料理なんだろうか。牛やら鶏やらのバーベキューがずらりと並べられている。凄くいい匂いがして食欲をそそられるが、ロットが大きすぎる。



帽子屋もいくつも出店されていて、様々なカウボーイハットが売られている。ピンからキリまであるが、平均的なもので30ドルくらい。



会場を一巡りし、いよいよスタジアムの中へ。下の方は何百ドルもする席。購入した60ドルの席まで行くには、何階分ものスロープを登らなければならない。下を見下ろすと、仮設遊園地が広がっている。



これが60ドルの席からの眺め。もっとも安い席が20ドルほどなので、これでも中の下か、下の上クラスになる。会場では、開会式風のようなものが始まっているが、随分遠くに感じる。



いよいよロデオが始まった。ロデオには、10ほどもの種目があるようだ。まず最初は、馬上からの投げ縄で、逃げる仔牛の首にロープを引掛けるタイムを競うもの。う~ん、スマホではあまり迫力のある写真が撮れない・・・。



続いては、暴れる裸馬に跨り、振り落とされないように頑張る競技。鞍を付けた馬での競技も別にあった。



タイム競技ではなく、8秒以上乗ることができればOKとなるのだが、何かの基準でスコアが与えられる審査競技だ。このLOWE選手の得点は87.0とのことだが、何をもって採点しているのかがさっぱり判らない。



2人が協力しあって、仔牛を捕まえる競技。それにしても、あらためて考えると結構仔牛には気の毒な競技に思える。全速で逃げるところに首に縄を巻き付けられて引っ張られるのは、相当ダメージは大きいはずだ。



これはさらに激しい。馬から飛び降りて、仔牛に飛びついて捕えるまでの時間を競うものだ。



フィールド内に置かれた樽のまわりを馬で走り回るタイムレース。比較的危険が少ない(ように感じる)ためか、女性の競技者ばかりのように見えるが、ひょっとすれば女性限定の競技なのかもしれない。


トリは、暴れ牛の上に跨って、振り落とされないようにバランスをとる競技。牛の迫力は馬の何倍もあるように思える。ロデオの花形競技のようだ。


悲しいことだが、実物を撮るより電光掲示板の映像を撮る方がよほどいい写真が撮れる。この競技では、カウボーイと牛の対戦成績(8秒以内に振り落とせば牛の勝ち)も表示されている。結果、8人が参加して牛の5勝3敗だった。




ロデオが終わるといくつかのエキジビションがある。中でも人気があるのが、ちっちゃな子供が走る
子羊にしがみついて、振り落とされるまでの時間を競うもの。



幌馬車レースも行われる。4頭立ての幌馬車が全速力で走ると、相当なスピードが出ることに驚く。



ロデオが終わると、暗転したスタジアムのなかにステージが登場し、いくつもの花火が上がり、眩いばかりのスポットライトが焚かれる。第二部となるコンサートの始まりだ。



日替わりでアーティストが変わるようで、今日はCody Johnsonというカントリーのシンガーソングライター。カントリーというにはえらく騒がしい曲なんだけど、会場はロデオを上回る盛り上りを見せてる。



ロデオより、コンサートを目当てにしている人も多いようで、ロデオの終盤に席に着く人も多数みられた。遊園地、ロデオ、コンサート、と、20日間限定の大イベントのお目当ては人様々。騒々しく盛り上がるコンサートを途中で抜け出して帰路につく。