2018年3月3日(土)
近鉄・ 阪神・山陽3社沿線クイズ&スタンプラリーもいよいよ最後の10コースめ。明石海峡大橋を中心に、舞子・垂水を巡る軽めのウォーキングになる。
山陽電車の西舞子駅には、おそらく初めて降り立つ。神戸市の西端となるこの駅は、JRと国道に挟まれたせいで敷地に余裕が無いせいか、ホームがとても狭い。ベンチも特別仕様かと思われるような細いもの。お尻の半分も載せることができないような幅だ。
西垂水駅から、垂水なぎさ街道と名づけられた海沿いのウォーキングコースを、東に進む。
幕末に明石藩が築造したという舞子の台場址。大砲を模したベンチが並んでいる。空は曇っているが、明石海峡大橋は淡路島まで見渡すことができる。
橋の博物館。橋脚をモチーフにしたと思われる体と頭、その上に帽子のように車を被った「わたる」くんが、橋をバックにした絶好のポジションに立っている。明石海峡大橋のマスコットだと思っていたが、3つの本四連絡橋に共通したキャラクターらしい。黄色・ピンク・緑の3種類あるが、それぞれの橋ごとの色なんだろうか。
明石海峡大橋を真下から眺める。全長4kmを渡るイベントが年2回ほどあるようだが、大変な競争率らしい。なんとか参加できないものかと思う。
舞子の六角堂とも呼ばれる孫文記念館、移情閣。でも実際は八角形だ。中国の近代化革命を生涯先導してきた人だが、日本との関係も深く、もともと華僑の貿易商の別荘だった建物を記念館に転用したらしい。
何度も来ているところだが、今回はじめて入館する。瀟洒な外観とは対照的に、和紙に金箔を貼りつけた金唐革紙が壁を覆うという豪華な内装だ。館内には孫文の書などが多数展示されている。
海岸部から北へ、JR舞子駅・山陽舞子公園駅に向かう。駅の傍にある明石海峡大橋の下部に、「高速舞子バスのりば」の文字が見える。
以前から気になっていたところなので、長~いエスカレータで、高速バスのりばを探検に行く。
エレベータの後、さらに階段で3階分くらい登ったところで、高速道路の路面に出る。まあ来てみると、ごく当然の高速バス乗り場でしかなかった・・・。
舞子公園駅近くの舞子ホテル。ウォーキングマップに従ってやってきたが、道からではホテルの建物はほとんど見えない。ラフな格好だけに躊躇いながらエントランスを入り、玄関部だけを写真に撮らせていただいた。
明石海峡大橋へと続く神戸淡路鳴門自動車道の高架下を北へ北へと登っていく。
自動車道は、坂の途中でトンネルになる。上から振り返ると、自動車道の上部は公園に利用されている。
北へ北へと坂を登らせた後、東に向かい、そして今度は南に戻る。コースの制作者は、この急坂の上から垂水の海を見渡す光景を見せたかったに違いない。
枝垂れ桜だろうか。坂を下りる途中で今年初めての桜の開花に出会う。
山陽霞ヶ丘駅の東、五色塚古墳にやってきた。全長200m近い、兵庫県内最大の前方後円墳だ。
発掘調査の後に、完全に復元整備されたことで知られる。1600年ほど前は、このような姿・形だということなんだろうが、何だか新興住宅地の開発現場のようにも感じられて、鬱蒼とした緑に覆われた陵墓とは全く別物に思えてしまう。
古墳の上から眺めると、瀬戸内海も淡路島もくっきりと見える。相当な力を持つ豪族が最高の場所に墓を作らせたことが判る。
古墳を囲むフェンスには、3社沿線スタンプラリーの冊子に「開館時間が記載されていなかった」ことのお詫びと、開館時間外に訪れた人たちのために、クイズの答が掲示されていた。
山陽垂水駅への道には、古墳までの距離が書かれたプレートが埋め込まれている。
今まで知らなかったことだが、垂水って、いかなごのくぎ煮の発祥の地を自称している。来週は「いかなご祭」が開催されるらしい。
本日の歩行軌跡。パンフレットでは6.5kmだったが、アチコチでウロウロしたせいか、GPSでは8kmとなっている。
3社沿線クイズ&スタンプラリーもこれで終了。
10年以上コンプリートを続けている年中行事になっているけど、正直なところ、かつてほどのウキウキ感・ワクワク感は無い。特に長大な沿線を有する近鉄には、マンネリ感を打破するためにも、様々なコースを開拓してもらいたいところだ。