クイーンズ散策(ニューヨーク)

2019年9月15日(日)


ニューヨークでの休日。ラガーディア空港以外、これまで立ち入ったことのないクイーンズ区の探索にでかける。世界中からの移民が集い、一番多種多様な民族が住む地域として有名なんだけど、観光ガイドマップには殆ど紹介さえないところなのだ。

 


マンハッタンから地下鉄でイーストリバーを渡り、クイーンズボロ・プラザで下車。ここから地下鉄7号線に沿って東へと向かおう。地下鉄といっても、このあたりでは高架鉄道になっている。



クイーンズを探索するとは決めたもののニューヨークメッツスタジアム以外に見どころがわからない。安直だけど鉄道に沿って歩いていけば、何か面白いものに出くわすだろう。そして何より安全そうだ。



期待に反して殺風景な道が続く。アムトラックの広大な車両基地が広がっている、



鉄道を挟んで片側5車線の大通り、クイーンズ・ブルバード。マンハッタンの中心からわずか15分ほどの地下鉄移動で、歩く人の数も車の密度も随分と変わるものだ。



UBERに押されてタクシーの数が激減した町が多いなかで、ニューヨークのイエローキャブはまだまだ幅を利かせている。イエローキャブの運転手になるには、どのような資格が必要なのか知らないが、なんと中古車が売られている。UBER同様、以外と簡単に運転手になれるのかもしれない。



道路沿いに店が並ぶエリアに入ってきた。全米アチコチの町でみられる99セント(あるいは1ドル)ショップ。しかし日本の百均とは異なり、低品質のものや、いかにも売れ残りといった感じの商品が多い。



随分大きな桃とか瓜のようなものが売られている。この国はフルールの種類も豊富なんだけど、ホテルの朝食では定番フルーツしか無い。



水のペットボトルの値段にはいつも驚かされる。自販機や売店で買えば1本2ドルはするのに、まとめ買いをすれば28本で9ドル99セント。1本36セントにしかならない。



ようやくクイーンズっぽい、と思えるような地域にやってきた。地下鉄高架の脇に商店が立ち並ぶ。このあたりは中南米系の店が多いようだ。



地下鉄の高架橋に道路の信号機がひどく無造作に括り付けられている。



こちらでは、何だか道路を封鎖してお祭りモード。多くの露店が並んでいる。



大通りを少し入った道。アメリカっぽくない、どこか他の国のような雰囲気だ。



様々な種類のソーセージや燻製肉を売るお店。どこなのかは判らないけど、これまたアメリカとは違う食文化の国のものに感じる。



ピンクと白のシャーベットの屋台が数多くみられる。マンハッタンでは見たことがない。クイーンズを歩いていると、ここがどこの国なのか、よく分からなくなってくる。



当然、英語以外の文字がアチコチにみられる。ここはサッカーのユニホームを売るお店。RAKUTENのユニホームがあってビックリ。おそらくヴィッセル神戸のものではなく、楽天カップのものだろう。



ジーンズの店。女性の下半身だけのマネキンが並んでいる艶めかしい風景だけど、驚くべきはその足の長さと細さだ。



アパートの広告。30年前にアメリカにいたときには一般的な方法だけど、ネット全盛の今もこの方式が残っていることにビックリ。興味があるなら、連絡先の電話番号をちぎって持ち帰ることができるようになっている。



雑然とした商業ゾーンを過ぎ、いよいよ公園エリアにやってきた。地下鉄高架の周囲も緑で覆われている。



USTAビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニス・センターが見えてきた。つい先日までテニスの全米オープンが開催されていたところだ。世界最大のテニス専用競技場だというが、競技場の名前も半端なく長い・・・。



さあ、今回の散策の最大の目的地、ニューヨークメッツの本拠地、シティフィールドにやってきた。一見野球場とは思えない直線的な外壁、ロマネスク様式とも思われる半円アーチはなかなかに恰好いい。



繁華街型球場とは対称的な、公園型球場だ。とても広々としているけど、周囲にお店などは無い。球場前には、シティフィールド名物のビッグアップルがドンとおかれている。



歩行軌跡。無計画に歩いた10kmだったけど、マンハッタンとはまるで違うニューヨークを楽しむことができた。