妖怪スタンプラリー(西宮市)

 2021年8月26日


豪雨&猛暑に加え、体調が悪い日が続き歩けない日が続いている。特に時折り右膝に感じる痛みが気掛かりなんだけれど、じっとしているのも良く無さそう。西宮市で「ようかいむらのようかいみ~つけた!」というスタンプラリーが開催中なので、少し街歩きを試したい。



西宮市内の36ヶ所に妖怪が隠れているらしい。西宮で何故妖怪なのかも判らなければ、スタンプラリーの仕組みもよく判らないけれど、ウォーキングの「おかず」にはなりそうだ。西宮市の西南端となる阪神香櫨園駅をスタート。幸い気温は高くない。



「妖怪ポイント」は、公共施設や寺社だけではなく商業施設や入場料必要な施設も少なくない。大の大人が商店が買い物もせずに「妖怪スタンプだけ押させてください」とは言い難いことは判ったうえで、最初の妖怪ポイントとして駅近くの「あおやま菓匠」を訪問する。



長年の経験で、仕組みの分かりにくいスタンプラリーの場合、色々と教えていただけそうなところから始めるべきと知った。期待したとおり、妖怪パネルが設置された店内で御主人から丁寧な説明を頂いた。もちろん美味しいとの評判を事前に聞いていた蕨餅も買い求めた。



妖怪パネルのQRコードを読み込み簡単なクイズに答えると、スタンプを貰える仕組み。お店では妖怪カードが貰え、さらに10のスタンプで更なる特典に応募できる、とヤヤコシイ。和菓子店でいただいたのは「しょきしょき」。一般には「小豆洗い」と呼ばれるはずだが…。



風光明媚な夙川に沿って、次なる妖怪ポイント、中央図書館へと向かう。心配していた右膝は痛いとまでは行かないものの、違和感は拭えない。いつでもリタイアできるよう、電車の路線からあまり離れないように歩いていくことにしよう。



中央図書館の掲示板に2体の妖怪が貼り付けられている。2以上の妖怪がいるポイントもあるようだ。右は「しとしとさん」、左は「なめなめ」。和菓子屋さんと「あずき」洗いには関係性が感じられたけど、図書館とこの2体の妖怪の関係は思いつかない。




QRコードを読み取ると、例の旗マークのスタンプGETの文字がスマホに現れる。どこでも同じ旗のマークだ。これはスタンプではないと思うのだ。おそらく利用料が安価なのだろうけれど、このRALLYというサービスは個人的には好きになれない。



全国のえびす神社の元締め、西宮神社も妖怪ポイントになっている。ひょっとして、ここの妖怪って、アレなのかぁ?



予想は的中。えびす様がまさかの妖怪だ。広辞苑によれば、妖怪とは「人知では解明できない奇怪な現象または異様な物体」というから、いわゆる化け物だけではなく、神様や悪魔なども含まれるという解釈なのかもしれない。



気に入らないのは、元々台紙にあるイラストがスタンプゲットにより旗が上書きされるところ。これでは最後は旗ばかりが並ぶ画面になってしまう。スタンプラリーは、空白の台紙にどんなデザインかワクワクしながらスタンプを押印・収集するものであってもらいたい。



阪神西宮駅ビルのエビスタ西宮にはなんと4体もの妖怪がいる。1階のフードコートにいるのはフランケンシュタイン、ではなくて「フンガー」だ。著作権などあろうはずもない古典的な怪物のはずだが、何故名前を変えるのか。誤った知識を子供に教える意味が判らない。



どうやらエビスタ西宮には、西洋の妖怪が集まっているようだ。これは狼男、と言いたいところだけれど、「ウルフル」ってことになっている。何かの妖怪漫画にでも登場する名前なんだろうか。



なんだかアホらしくなってきたけれど、たまには面白いものにも出会う。魔女(ここではメグメグという名前になっている)のクイズが爆笑ものだ。メグメグがいつも乗っているのは?の選択肢が、①阪神電車、②阪神バス、③ほうき、になっている。




JR西宮駅前の商業施設フレンテ西宮。子泣き爺、ではなくて「こなじ」のパネルの横には、「カードは無くなりました」の紙がある。殆どのポイントでカードは払底しているようだ。訳が判らない妖怪村の妖怪たちだけれど、子供たちにはかなり人気があるようだ。



インフォメーションには、ハロインのカボチャのお化け「かぼちゃん」が、西宮市のキャラクター「みやたん」と一緒に並んでいる。今回の妖怪たちは、みやたんと同じデザイナーが手掛けたものらしい。



まだまだ多くの妖怪ポイントがあるけれど、膝の具合はやはり悪い。歩行距離は6㎞ほどでしかないけれど、今日はこの辺りで止めておこう。スタンプは10個集まったけれど、本当に欲しがっている子供たちのために妖怪のソフトフィギュアへの応募も遠慮しておこう。