2022年8月27日
計6コース、のべ29ヶ所にも及ぶYAMASTAの六甲山系スタンプラリーも残すところ2ヶ所’(六甲山頂と六甲山神社)。おそらくは六甲山頂に登るには最も楽と思われる宝殿橋バス停からスタートし、芦有ドライブウェイの料金所を通過して山に登っていく。
芦屋市と西宮市の市境が複雑に入り組んだ県道を登っていく。警察の管轄は市境とは微妙に異なるようだ。急カーブが続き、いかにも交通事故が多そうな道だ。猛暑を予想して楽なコースを選んだんだけれど、スタート地点が既に標高700mあるせいか、意外に涼しい。
週末のせいか、ランナーが多いし、車や自転車も多い。でもハイカーは見かけない。カーブも多いうえに特に下りは結構なスピードで走っているので、路側を歩いていても前方・後方への注意が常に必要になる。勾配は緩やかだけれど、歩きやすいとは言い難い。
歩き始めて20分ほどで早くも六甲山神社(白山神社)の東の鳥居が現れた。ここから境内に入るつもりだったけれど、「険しく悪路」との注意書がある。未だ歩いたことがないんだけれど、マムシが多い道だとも聞くし、遠回りして無難に西の鳥居へと向かう。
宝塚に向かう六甲縦走路との分岐が現れた。六甲山満喫④コースは宝塚から六甲山上を歩くことを想定しているのだろうけれど、真夏に歩き通すには厳しい道なので、今回は中抜きの2分割にしたけれど、季節が良くなれば宝塚側から六甲山上を目指してみたい。
東の鳥居から大きく回り込んで六甲山神社の西の鳥居にやってきた。こちらの方が表門感が強い。西宮の廣田神社の末社となる。かつては六甲山のほぼ全域が廣田神社の社領だったというから驚きだ。
石の宝殿。立入が禁止されているため、拝殿の裏から見上げることしかできず、未だに形が十分に把握できない。畏れ多いことなのかもしれないが、もう少し間近に宝殿を拝ませていただきたいものだ。
六甲山神社のスタンプをゲット。「ろっこうさん」神社ではなく、「むこやま」神社と呼ばれることが多いはずなんだけれど、境内の案内板には「ろっこうさん」とフリガナが振られている。白山の宮とか白山神社とも呼ばれたりして、ややこしいことだ。
長らく崩落が放置されている(歩けなくもないのだけれど)後鉢巻山には立ち寄らず、トンネルを通過。以前はこのトンネルを通過するのは、ちょっと後ろめたい気持ちもあったけれど、今ではほとんどのハイカーはトンネルを行くのではなかろうか。
トンネルの出口付近にある後鉢巻山に続く道。随分と草が生い茂って、あまり人が歩いた跡も感じられない。でも、これが正規の六甲全山縦走路なのだ。
六甲越を経て、いよいよ北側の斜面から六甲山山頂へと向かう。歩き始めて1時間ほど、水も飲むこともなく、ここまで意外なまでに楽にやってきたけれど、木段が続く道でさすがに息があがる。まだまだ体調は本調子には程遠い…。
木段を登り、やっと山頂の無線塔が見えてきた。空はどんよりと曇っているけれど、そのせいかあまり暑さに苦しむことなく登ってこれた。
スタンプも無事ゲット。これでコンプリートだ。あまり納得できないのだけれど、この周辺の山塊全体を六甲山と呼ぶため、ここは六甲山頂ではなく「六甲山最高峰」と呼ばれることが多い。でも個人的には六甲山といえば、ここなんだよなぁ…。
山頂広場は混雑していて座り込む場所もないのに、米軍が山頂を占拠していた頃の仮山頂は無人。のんびりと休憩させてもらう。尼崎のJR事故での救援に大活躍した日本スピンドル社が寄贈した山頂碑があるので、勝手にスピンドル山頂と呼んでいる。
晴れた日には大阪湾全体が遠望できるのだが、今日は雲が掛かって麓の芦屋や西宮の町さえ見通すことができない。
あまり空腹でもなかったけれど、一軒茶屋で久しぶりにカレーを食べる。山上だけに650円と決して安くはないけれど、コップ一杯の水が無料で付く。値段の一割くらいは水代だと割り切っている。
まだ11時半だけれど、一軒茶屋から魚屋道で下山する。さて芦屋に下りるか、住吉に下りるか…。
さほど疲れてはいないつもりだったけれど、急坂を下っていくうちに、芦屋や住吉まで下山する気が失せていく。こんなに楽チンなコースなのに、久しぶりの山歩きで疲れているのだろうか。あるいは老化による体力低下だろうか。
住吉川上流の渡渉個所まで下りてきた。水量は多くなく、渡渉に難儀することもない。
渡渉を終えてしばらく悩んだけれど魚屋道ではなく、土樋割峠への道を進む。石がゴロゴロして歩きにくいけれど、アップダウンが少ない楽な道だ。
せめて東おたふく山にでも登っていこうかとも考えたけれど、やめとこう。蛇谷北山と東おたふく山の間をすり抜けるようにして下山していく。
東おたふく山登山口のバス停までダラダラと山を下ってきた。決して暑くもなかったし、これほど楽な六甲山登頂ルートはないとも思えるんだけれど、そこそこ疲れた…。
本日の歩行軌跡。距離6㎞、獲得標高は上り343mに対して下り585m。総所要時間は3時間20分。
5月に始めたYAMASTAの六甲山系スタンプラリーも9日かけて全6コースを踏破。アプリの不調があったり、猛暑でヘトヘトになったりで、まともに歩けた日はほとんど無かったけれど、無事コンプリートできてヤレヤレだ。