風吹岩〜横池~打越山【六甲山系】

 2023年2月3日


午後2時、芦屋ロックガーデンから登山開始。さすがに六甲山頂まで歩くには遅すぎるけれど、風吹岩か横池あたりまで登ってみよう。初めてここに来た時、いかにも入場門風の登山口を見て、入場料が要る?と思ったことを懐かしく思い出す。



高座の滝。先週は降雪のため、六甲山系も500m以上は真っ白。麓でも積雪や凍結が見られたというけれど、もはや雪の名残りも感じられない。



ロックガーデン。最近、ここを登るとムチャクチャ疲れてしまう。右股関節に古傷があるせいで、左足先行で登ることが常になっているのだけれど、体のバランスが崩れた歩き方になっているせいか、腰や背中が痛くなることも多い。



ハイカーで混み合う週末となると、他のハイカーに迷惑をかけまいと、無理してペースを上げてしまいがちなんだけれど、今日のような閑散とした状態なら、自分のペースでゆっくり休憩を挟みながら歩いていける。



芦屋ロックガーデンの入口となる高座滝から風吹岩って1㎞ほどしかない。岩場はそのうちの半分程度だ。だというのに最近は3度ほどの休憩を取りながら50分くらい掛かる。夏ならば更に時間が必要だ。以前は30分くらいで登っていたような気がするんだけれど…。



標高400mあたりまで登ってくると眺望が急にパノラマ感を増してくるように思う。足元には万物相が見える。現場では随分と広いエリアがバッドランド化しているように感じるけれど、上から見るとさほど広いようも見えないのが不思議だ。



風吹岩に向かう切り通し。初めてイノシシに出会ったところだ。前方から歩いてくるイノシシの姿を発見して呆然と立ち尽くしていたが、イノシシは平然と横をすり抜けていった。以前は頻繁に出会っていたイノシシだけれど、何故かもう2年以上も出会わない。



風吹岩。六甲山頂へと登る尾根道に露頭した花崗岩だ。標高437mだから六甲山頂(931m)の半分くらいだけれど、実感としてはこの辺りで山頂までの三分の一といったところだろうか。



ここまで雪の気配は無かったのだけれど、風吹岩には雪だるまの残骸と思える小さな氷の塊が残っている。



風吹岩から横池へと向かうと、僅かではあるけれど残雪が見られる。雨が峠あたりまでは問題なく歩けそうだけど、その先はどうなんだろう。気温の低いうちに六甲山頂まで登ってみたいと思うけど、チェーンスパイクを着けて歩くのはしんどいなぁ…。



横池(雄池)。池面の7~8割くらいは氷結している。池の畔まで行って見るとかなり氷は分厚いことが判る。恐る恐る足を少し乗せてみたけれど簡単には割れそうにない。



雌池もあらかた凍っている。池の中に立つ枯木も相まって、なかなか幻想的な光景だ。



六甲山上が遠くに連なっている。先週と異なり積雪の気配は感じられない。実際のところは行ってみないと判らないけれど、次に降雪がある前に登ってみようかな。



誰が置いたのか、倒木の「うろ」(樹洞と呼ぶのだろうか)の中にカエルのおもちゃが置かれている。冬眠でもしているかのように、気持ちよさそうに眠っている。



打越峠までやってきた。先々週の週末は団体さんで混雑していたけれど、今日はまったくの無人。平日のハイキングは良くも悪くもまったりできる。



打越峠を通り過ぎてから七兵衛山を無視するように進んできたことに気付く。意図的にスルーしたのではなく、つい登り損ねてしまった。



打越山(480m)。眺望はイマイチだけれど、石のベンチが並んでいる。乱雑に置かれているようだけれど、揺らぎもないし、座面は平らになるように調整されている。七兵衛山の大休憩所と同じくFさんの作品だ。



最近お気に入りのおにぎりケース。以前はリュックの中でおにぎりが潰れてペシャンコになっていることがよくあったけど、このケースの中に入れておけば大丈夫。コンビニのおにぎりが2つ入るし、レンジでチンしておけば冬でも3時間ほどは十分暖かい。



横池から打越山まで、粘土質が多いのだろうか。靴底に粘着性の泥が付着する。取っても取っても、また付着してくるので、諦めてそのまま歩き続けているんだけれど、なんとも歩きにくい。



住吉谷に下りるつもりだったけれど、夕方も近いので最短経路と思われる十文字山経由の道を進んでいく。



危険個所もなく、歩きやすい道なんだけれど、ハイカーには全く人気が無さそうな道だ。鬱蒼とした森の中の道が続き、眺望も無く寂しげな道だからだろうか。



案内標識もあまり見られず、誰とも出会うこともない。YAMAPが無ければ不安一杯になりそうな道だけれど、実際には枝道も少なく迷いにくい道だと思う。



人気のない理由のひとつは肝心の十文字山(279m)の頂上が、私有地(お寺?)に取り込まれていること。おそらくこの謎めいた建造物が立っているところが頂上だと思うんだけれど、フェンスのため立入できない。



山麓に建つマンションの脇に伸びる西岡本への長い階段を通って、JR摂津本山駅へと下山する。



本日の歩行距離、約10㎞。獲得標高565m。所要時間は4時間半。