2023年8月23日
このところ気忙しい日が続いたうえに酷暑やら豪雨やらで、6月の甲州街道歩き以来2ヶ月間歩かない日が続いていたけれど、意を決して自宅からもっとも近い山と思われる鷹尾山・城山に向かう。午前11時で既にメチャクチャ暑く、城山が普段より随分と高く見える。
城山、鷹尾山は、ロックガーデンのある六甲中央嶺と高座谷を挟んで東隣に連なる尾根にある。高座滝への道の途中にある城山への登山口への分岐は素通り。今日は高座滝から尾根に登る道に初挑戦してみたい。
阪急芦屋川駅から30分も歩くと、早くも全身は汗でグッショリ。最近の運動不足のせいか、息もあがる。今年購入したネッククーラーもとうに溶けきってしまい、ただのゴムの首輪のようになってしまった。
ロックガーデン入口までにまさかの休憩を挟みながらやってきたが、酷暑のせいで既に気力も体力も尽き果ててしまったようにさえ感じる。
高座滝を眺めながら、茶屋前のベンチで長々と休憩。早くもロックガーデンから下山してくる人を見ながら、真夏は遅くとも朝7時には山に取りつかないとダメだよなぁ…、今日は帰ろうかなぁ…などと考えながらボンヤリ過ごすが、下山する元気さえ容易に復活しない。
長い休憩の後、高座滝の脇にあるか細い道を登って鷹尾山の尾根へと向かう。等高線を見る限りかなりの急勾配のようだけれど、熱中症で倒れないよう、休憩と水分をしっかり摂りながら、ゆっくりゆっくり登っていこう。
YAMAPでは実線表示の道ではないので、かなり荒れた道を覚悟していたけれど、序盤は階段も設置されていて歩きやすい。もっとも楽々歩いて行けるという訳ではなく、すぐに息があがって座り込んでしまう。暑さのせいばかりではなく、明らかに運動不足だ。
ところどころに標識もあるので、迷いようがないと思ってはいるものの、枝道が多く、進路に悩まされる。おそらく方向さえ間違わなければ目標の尾根には到達できるはずだけれど、疲れているせいか、あまり呑気な気分にもなれない。
こんな道でいいなかなぁ…。決して難路ではないんだけれどロープ場があったりして、思っていたよりもシンドイ道が続く。季節さえ良ければ、どうってこともないのかもしれないけれど、今日は少しの坂が随分と堪える。
わずなか距離に随分とシンドイ思いをさせられて、なんとか鷹尾山の尾根に辿りついた。ここを北上すれば有名な岩梯子だけれど、ちょっと立ち寄ってみようなんて気持ちは微塵も起きない。
尾根道を南下して鷹尾山へと向かう。さらに続く登り道で、早く帰りたいなぁ、冷たい水が飲みたいなぁ、なんてことばかり考える。持ってきた水はお湯のように温まっている。
鷹尾山山頂(272m)。岩梯子を経由して荒尾山に向かう際には、知らぬ間に素通りしてしまう存在感の薄い山なんだけれど、今日は無事辿り着いたという安堵感と達成感がある。甲山より低い山なのに…。
鷹尾山を過ぎて、城山へと向かう。芦屋の町からも良く見える鉄塔に向かって、気持ちのいい尾根道が続く。ようやく息切れなしに歩けるような道になってきて、緊張感も緩んでいたところに、結構大きなヘビ(たぶんアオダイショウ)が目の前を横切り、腰を抜かしそうになる。
城山山頂(262m)。神戸や芦屋の町を見渡すことができるベンチが設置されている。午後2時には雨が降るとの予報だけれど、降りそうには見えず、随分と長々と休憩してしまう。
街並みを見下ろすように芦屋の町へと下りていく。高座滝からの道と比べれば、一般登山道だけによく整備されていて、勾配も緩やかで歩きやすい。ただ、日が陰って風が吹くと多少は涼しく感じるのだけれど、それでもメチャクチャ暑い。
下山路にある岩のうえに、誰かが今日の日付に併せて小石を並べている。こんなに暑い日が続くというのに、きっと毎日登っている方がおられるのだろう。
あまりに暑すぎて、雨を期待していたところもあるんだけれど、雨に降られることもなく、無事下山。(下山1時間後には猛烈な雨が降り始めた) 距離4.1㎞、獲得標高300m、所要時間は2時間50分。もっとも半分ほどの時間は高座滝や城山で座り込んでいた。