2025年7月8日
梅雨前線が早々に消えてしまって、毎日猛暑日が続いているけれど、早朝ならちょっとはマシかと思い、阪急芦屋川駅からゴロゴロ岳方面に歩いてみることにする。芦屋川のずっと奥に見えるマンションあたりが柿谷道登山口のはずだ。
芦屋川駅から舗装道を2㎞弱、170mほど登って、いよいよ柿谷登山道に入る。カーブNo.12のガードレールの奥に、ひっそりと登山口が隠れている。
いきなりゴツゴツした道を登っていく。ゴロゴロ岳への道は、柿谷道(女坂)も前山道(男坂)も、岩がゴロゴロしている。上から転がり落ちてきたような、さほど大きくはない岩が多い。
渓流を渡渉したところで、空調服を着てくるのを忘れたことに気付く。気付いた途端、急に暑くなってきた。やる気は早くも半減、早くも座り込んで長い休憩。適当なところで引き返そうと考え始める。
さらにどうやら朝一番の登山者のようで、蜘蛛の巣が酷い。誰か後ろから来ないかなぁ…、と期待して、またまた休憩。誰かが蜘蛛の巣を払いながら先行してくれれば、後を行くものは随分楽なのだ。さほどマイナーな道でもないのに、誰もやってくる気配がない。
卑怯な考えにバチが当たったのか、20分ほど座り込んでいても誰もやってこず、しかもその間に気温はどんどん上昇してきた。
スマートウォッチで心拍数を確認しながら歩く。140を超えることなく歩くことを目標としているのだけれど、今日はすぐ140オーバーしてしまう。座り込んで心拍数が100を切るまで休憩すると決めたものの、いつまでも100を切らない。通常の心拍数は70台後半なのに…
どこか体に不具合があるんじゃなかろうか、と、ちょっと心配。今日は俳句を捻るために山に入ったんだ、と思い直して、何度も長い時間座り込みながら息を整える。
これだけ休憩たっぷりペースで歩いているのに、膝の調子もさほど良くは感じない。もう帰ろうとは思うものの、中途半端なところまで登ってきてしまっているので、このままゴロゴロ岳から奥池に向かう方が楽そうに思えてきた。
標高565mとはいえ、周囲が別荘地に開発され、まるで山っぽくなくなってしまったゴロゴロ岳。The top of Mt. Gorogoro-dakeなんて凄そうな道標が立っているけれど、初めての人は、topらしさを微塵を感じさせない山頂に驚くに違いない。
柿谷を抜けていよいよ尾根に出てきた。もう太陽を遮ってくれる樹林は無い。
道に横たわるように生えている何かの蔓草が、ひどく濃い影を路面に落としている。
ゴロゴロ岳山頂に近づくと、別荘地と登山道を区分するフェンスが現れる。片や優雅な豪邸ゾーン、片や汗臭いどころか獣臭くさえ感じられる登山ゾーン。お互いにあまり関わりたくないと思っているような気がする。
ゴロゴロ岳山頂。全くピーク感はないけれど山頂碑は立派なものだ。標高565.5mであることからの命名だというけれど、阪神大震災で今は565.3mになったという。岩がゴロゴロ、あるいは雷がゴロゴロという異説もある。
山頂碑の奥の柵の向こうには隣接地に立つ別荘の屋根が見える。屋根と山頂はほぼ同じくらいの高さに思える。
ゴロゴロ岳の山頂でウダウダしていたら雨が降ってきた。夕方までは持つと聞いていたのに…。雨の中を別荘地を抜けて、奥池のバス停までダラダラと歩いていく。
奥池。芦屋市の奥にある貯水池だ。奥に見えるのは東おたふく山かなぁ…。
ゴロゴロ岳バス停でゴール。30分に1本だと思っていたけど、それは朝夕のことで、昼間は30分に1本だった。タイミング悪く、バス停のベンチに座ったり横になったり、時間を持て余しながら50分以上も待つ。
距離5.3㎞、獲得標高550m。驚くことに所要時間は6時間。なんとうち3時間40分も休憩していたと記録されている。まあ、猛暑日の山歩きなんてペースなんてどうでもよくて、熱中症などに気を付けて安全・健康第一で無理せず楽しむことでいいのだ。