忠岡町一周ウォーキング

2013年8月10日(土)


親戚との昼食を済ませたところに、夕食を予定していた相手からキャンセルのメール。酷暑のピークの14時半からになったが、忠岡町を探索することにする。泉大津や岸和田には行くことが多いのだが、その間にある忠岡は通過するだけ。ほとんど知らないままになっている。



平成の大合併の後、忠岡町は「日本一小さな町」となった。南北は数百mしかないが、東西は5km以上。トウモロコシか大根のような形の町だ。忠岡一周に向けて、まずは南の町境を東に歩き出す。白(忠岡町)と緑(岸和田市)の町標識が、細い道一本隔てて立っている。



道の舗装の境目が、岸和田と忠岡の境界でということが、道に設置されたマンホールのデザインの違いから判る。



こんな狭い路地が境界になっているところもある。境界線の一部は、今は暗渠になった水路だったりするが、総じて、岸和田市と忠岡町の間に、明快な境界は存在しないようだ。



JRの阪和線の高架に差し掛かったが、下を通過することができない。忠岡町は、阪和線の東側に少しはみ出ているため、町一周のためには、何としても阪和線を越えなければならないのだが、道が無い・・・。



ようやく、JRを渡る道を発見。しかし、踏切の30mほど先に、和泉市の市境標識があった。この僅かな忠岡町域を確認するのに、長々と歩かされた。



忠岡町のコミュニティバスの停留所に、8月13日は「墓店」があるので、バスのダイヤが変わるとの告示が貼られている。「墓店」とは、お盆のお墓参りに合わせて、たくさんの夜店が出る、忠岡独特のイベントだそうだ。手元の忠岡町観光ガイドマップに写真入りで紹介されている。



牛滝川、松尾川、槇尾川といった泉州のいくつかの河川が、順次合流し、大津川となっている。大津川の向こうは、泉大津市になる。このあたりで、体力はすっかり消耗。水ばかり飲んでいるが、腰を下ろして休めそうな木陰も無い。



緑水園という、日本庭園風の小公園のベンチで、ようやく一息つくことができた。いや一息どころか、十息くらい、15分以上休憩した。



ガイドマップを見ても、魅力的な観光スポットは見当たらないので、忠岡町役場に立ち寄る。保健所やスポーツセンターも併設しているとはいえ、人口1万8千の町としては、立派すぎるように感じる。以前は裕福な町と聞いていたが、今はかなり厳しい財政状況になっているようだ。



南海本線を西に越えて、忠岡神社にやってきた。経緯は不明だが、忠岡町内の5つの神社を合祀したものらしい。そのせいか、ご祭神の数が10ほどもある。学問、武道、商売、織物、芸能、交通安全、厄病除け、農業、漁業などなど、この神社で、大概のことは済ますことができそうだ。境内も、天神さんの牛に、狛犬、神馬も設置され、賑やかだ。



町を歩きながら探していた、忠岡町のゆるキャラ「ただお課長」。正木美術館の隣にある総合福祉センターの中に、ついに発見。閉館中だったが、ドアのガラス越しに撮影成功。忠岡も、泉州の各町同様、岸和田に負けないと、おらが町の「だんじり」にプライドを持っているが、「だんじり」をモチーフにしたゆるキャラでは、泉州の中ではオリジナリティを発揮できないように思える。



忠岡町の山手では海抜15m程度だったものが、旧堤防のすぐ内側では海抜1mしかない。



忠岡漁港。阪神高速湾岸線の高架のすぐ傍の港に、何隻もの漁船が停泊している。



漁港の傍には、可動式の堤防が設置されている。道路を横切るレールの上に、堤防がスライドしてくる仕組みになっている。



忠岡町のマンホールは、町の花、さつきをデザインしたものが主流になっているが、臨海地域に、「忠」の一文字のマンホールを発見。絵柄が当たり前になった現在、このデザインは逆に渋い。臨界地域でしか見つけることができなかった。かなりレアものかもしれない。



貯木場。材木は浮かんでおらず、良い釣り場になっているようだ。忠岡の臨海部は、倉庫や金属加工工場とともに、木材加工の工場や倉庫も多く立ち並んでいる。



 旧堤防から1.5kmくらい沖合までが埋め立てられている。忠岡町の面積も1~2割は埋立地のはずだが、それでも日本一小さい町だ。埋立地の一番奥は、下水処理場と野球グラウンドが設置されている。グラウンドのさらに奥、下水処理場の外周が、遊歩道として整備されている。



大阪南下水汚泥広域処理場。大阪湾に面した超広大な敷地を占める、巨大処理場だ。



下水処理場と海岸の間の遊歩道を進む。公園なのか、処理場の公開緑地なのか、判らないが、誰一人いない・・・。そもそも、こんなに素晴らしい遊歩道なのに、忠岡観光ガイドマップには、何の記載もない。ここまで歩いて見てきた中では、忠岡のベストスポットだと思うんだけど・・・。



夕暮れが迫り、気温も下がって、野球グラウンドから2kmほどの遊歩道を呑気に歩いていたら、なんと、南側の門扉が施錠されている。19時と書かれている閉園時間にもなっていないのに。北側の入り口には注意書きも何も無かったぞ。4年前の滑落事故で足腰を痛め、この門扉を攀じ登ることは今や難しい。それに、門扉を越えても、その先がどうなっているか判らない。



海岸との間も、フェンスが張り巡らされている。当然、下水処理場側もフェンスで遮られている。来た道を戻るのは大嫌いだが、2つのフェンスに挟まれた50m足らずの幅の緑道を、再び延々と戻るしかない。



8月とはいえ、立秋も過ぎ、日の入りは早くなっている。大阪湾に夕陽が沈みかけている。



臨海地区をウロウロしているうちに、あっという間に真っ暗になった。来た時には、臨界道路を忠岡町の北端で渡った。これ以上、同じ道で戻るのが厭なので、忠岡町の南側から渡ろうとしたが、いつまでも道が無い。岸和田市にかなり入ったところで、やっと臨界埋立地から脱出できた。



岸和田市経由で、旧国道26号を北上し、ようやく忠岡町に戻る。すっかり夜。疲労困憊状態で忠岡駅に辿りつく。日本一小さな町、と舐めてかかったが、忠岡町に手痛いしっぺ返しを受ける羽目になった。



それにしても、お気に入りのスマホは充電プラグが不調で、ドコモショップに修理依頼したところで、慣れない代替機で四苦八苦するうえに、万歩計は行方不明になり、さらに、自慢のSUUNTOの腕時計は、気が狂ったような表示をする始末。つい最近電池を交換したばかりなのに・・・。

ウォーキングの必須アイテムが次々と紛失・故障するなんて、何だか不気味だ・・・。



10km強と予想していた歩行距離は約16.5km。所用時間は314分(5時間14分)。まあ、猛暑のなか、休憩ばかりしていたので、平均時速3kmというのは少々寂しいペースだが、致し方ない。万歩計がないので、詳しい歩数は不明だが、3万歩は軽く超えているだろう。



ハーバーランドの日 スタンプラリー

2013年8月4日(日)


8月の第一日曜日は「ハーバーランドの日」となっていて、ハーバーランドの各施設が連携して、様々なイベントが開催されているらしい。空き時間は、1時間ほどしか無いが、スタンプラリーもあるので、覗いてみることにした。



開場時刻(11時)の少し前にJR神戸駅に到着。ガス燈通りには、既にたくさんのテントが並び、大勢の人たちで賑わっていた。スタンプラリー台紙もゲット。デュオこうべ、umie、MOSAIC、煉瓦倉庫、プロナメ神戸(万葉倶楽部)、神戸情報文化ビル(カルメニ)の6ヶ所がポイント。20分ほどで回れそうな感じだ。



跳ね橋がある、はねっこ広場にも、いくつもイベントテントが設置されていた。



昼間にハーバーランドの奥まで入るのは久しぶりのこと。もともと操車場や工場だったところに、大型商業施設が立ち並ぶ、横浜のみなとみらいに並ぶ大規模な臨界部再開発地区が誕生したのが約20年前。当時、エキセントリックな雰囲気を感じたように記憶しているが、今は家族連れをターゲットにした落ち着いた街並みになったように感じる。




三宮や元町に比べて、イマイチ集客力が弱く、当初の施設の大半は、撤退してしまった。かつての、ダイエー、阪急、星電社の各ビルはumieというイオンが運営するショッピングモールに生まれ変わっている。



最近の集客がどの程度なのかはよく判らないが、この日は、イベントで大賑わいのようだ。アチコチで台紙が配られているせいか、スタンプラリー参加者もかなり多そうだ。このサイズの地区内の周回を促進する手段として、スタンプラリーは、かなり有効だと感じる。



多くのイベントの中で、もっとも興味深かったのが、プロ棋士による6面指し。テレビでもお馴染みの山崎隆之七段をはじめ、浴衣を着た男性棋士、女流棋士が2人ずつ、同時に6人を相手に、2枚落ちで指導対局をしていた。山崎七段は、テレビで見るよりずっと痩身だった。

15分ほど、後ろで見ていたが、プロ棋士は凄い。二枚落ちを生かして、アマチュアが必勝とも思える攻撃を仕掛けるが、牛若丸の如く、棋士の王様は攻撃をすり抜けながら、徐々に相手の駒を取り込んでいく。初めて間近で見たが、かなり興奮してしまった。



ホテルクラウンパレスにあるスペースシアターでは、科学ショーが開催されていた。舞台のお二人は、こうした科学実験ショーを専門にやっている松竹芸能のお笑いコンビ「ボルトボルズ」だそうだ。実験道具も充実しているうえに、話術も巧みだ。



明治のブース。以前の明治乳業と明治製菓が一緒になったのだが、(株)明治って何の会社?と一瞬判らなくなることが多い。ここでは、試飲のための飲料を無料提供していて、冷えたマテ茶ラテと乳飲料の紙パック飲料を2個も頂戴した。美味しくいただいた。



ガス燈通りという名で知られたハーバーランドのメインストリートだが、今はアンパンマンストリートと呼ぶ人も多いようだ。通りの先にアンパンマンミュージアムがあるうえに、歩道には、アンパンマンに登場するキャラクターの石像が何体も並んでいる。



カルメニの前にある、キリンの像も相変わらず、空に向けて力いっぱい首を伸ばしている。



エルビス・プレスリー像。東京のロックンロールミュージアムが閉鎖された際に、神戸に移設されたものだ。数年前に、小泉純一郎元総理がやってきて、除幕式をやっていた。



あまり時間を取れなかったが、見所の多いイベントだった。45分ほどで、スタンプラリーも無事終了。1番のスタンプを横向きに押されたのが残念。でもスタンプ係の女の子は、謝る素振りも無い。それもそのはずで、この台紙は、抽選と引き換えに回収される仕組みになっている。

どうせ白玉と思って臨んだ抽選のガラガラでは、下から3番目の黄色の玉。グレープジュースを貰った。受付の人に頼み込んだら、スタンプ台紙にペケを付けたうえで、記念に持ち帰らせてもらうこともできた。七面倒臭いスタンプラリーストの希望を叶えてくれたことに感謝だ。


係員の方々は、お揃いの水色のTシャツを着ている。背中には88の文字。88って「ハーバー」なんだろうか・・・。



1時間にも満たないブラブラ歩きで、ウォーキングにもなっていないが、それでも情けないほどに汗を掻いた。マテ茶って発汗作用があるのだろうか。

国見山ハイキング (枚方)

2013年8月3日(土)



午前中に用事を済ませて、枚方の国見山~交野山の縦走に向かう。軽いハイキングのつもりだったが、JR津田駅に降り立つと、やはり暑い。こんな日に、しかも午後から、山に登れるか、と歩く前からウンザリして、津田駅前に立てられたハイキングマップの前でしばらく悩む。



5年ほど前に逆コースを歩いたことがあるが、山頂以外は記憶に残っていない。手元にあるのは、以前購入した、生駒山系ハイキングガイド「いこいこまっぷ」。24コースも紹介されている充実ぶりだが、細かな道順は示されていない。まあ、案内標識も充実しているので、大丈夫だろう。



地蔵池に隣接した、オアシス共園。「共園」って何だろうか。公園と何が違うのだろう。



立ち止って地図を確認することさえ、鬱陶しく感じる暑さ。どこで間違ったのか、道が山からどんどん離れていく。第二京阪が完成したり、新しい住宅街ができたせいか、元の道が変わってしまったのかもしれない。



あちこちウロウロして、ようやく第二京阪を横断できるところを見つけることができた。



第二京阪を渡った所に、津田サイエンスヒルズと名付けられた企業団地が広がっている。関西文化学術研究都市(けいはんな学研都市)の一部だ。そもそも、文化+学術+研究、京都+大阪+奈良、と欲張りすぎた感が強い計画だったが、30年ほども経って、未だ発展途上。私のしごと館の廃止など、さらに先行き不透明な状態だが、この津田地区は、ほぼ完成しているようだ。



サイエンスヒルズの片隅に押しやられたような、国見山の登山口に辿りついたのは、津田駅を出て1時間も経った頃。ここまで予定の倍の時間がかかっているうえに、既に暑さと疲労で、汗ビッショリだ。



市街地を歩いているより、山道を歩く方が、日陰や風もあって、歩きやすい。もっとも、既に蓄積された疲労のため、足取りは至って重い。



ヨレヨレになりながらも、国見池、夫婦岩を通り過ぎたところで、右足太腿の裏側が痙攣して、歩けなくなってしまった。こんな所を攣るのは記憶にない。残り少ない水を我慢したための脱水症状なのかもしれない。幸い道端にベンチがあったので、10分ほど休憩。



再び歩き始める。木立に囲まれた緩やかな登りでしかないのだが、やはり右足がおかしい。国見山山頂への分岐点近くにある休憩所で、残った水を飲み干し、シャツを着替えて、本を読みながら思い切って数十分休憩し、ようやく足の違和感が消えた。



長い休憩のあと、ようやく国見山の山頂へ。かつて津田城があったところだ。



標高はわずか300mほどだが、枚方や交野の街を遠く見渡すことができる。淀川もよく見える。



この道は、おおさか環状自然歩道の一部になっている。能勢の三草山とか、高槻のポンポン山など、この自然歩道とは、アチコチで出会っている。能勢から岬町まで繋ぐ計画だったようだが、整備は中途で終わっているようだ。正確な地図も見当たらない。



自然歩道は、ゴルフ場の敷地の中を突き抜けているようだ。両側を金網に仕切られた道を進むと、ゴルフ場の下を潜っていると思われるトンネルが現れた。



キノコ類が数多く見られる。かなりいい感じのキノコに見えるが、毒の有無を見分けることは素人には難しい。



いかにも毒キノコっぽいが、どうなんだろうか。





白旗池。様々な渡り鳥が飛来することで知られる。「交野いきものふれあいの里」が池の畔に設置されている。



交野市の野外活動センターが、道ごとに名前を付けている。ありじごくの小路のような、恐ろしげな道も見られるのだが、周囲を見渡しても、蟻地獄らしきものは、見つけることができなかった。



舗装された道に出る。道はどんどん下っていく。この日のハイライトは交野山(こうのさん)の予定だったのに、どこで間違ったのか、交野山から離れていく。山頂の巨岩の上からの眺望を楽しみにしていたのだが、日を改めよう。今日は疲れた・・・。



舗装された道をさらに下っていくと、ゴルフ場の入口が出現した。どうやらゴルフ場の中の自動車道を下ってきたらしい。次々と追い越して行った乗用車は、皆ゴルフ帰りだったのだろう。



帰路も、再び道に迷いながら、ヘトヘトになって、再びJR津田駅に戻る。


 

まとめ 


歩行距離    6~7kmくらい?
所要時間    209分 (3時間29分)  うち1時間は休憩・・・
歩数       17100歩 (しっかり11800歩)