プリキュア 桜スタンプラリー(京都市交通局)

2017年3月18日(土)  ①


京都地下鉄がプリキュアの映画とタイアップしたスタンプラリーを開催している。烏丸線と東西線の各3駅がスタンプポイントとなっていて、これを歩き回ると20kmはゆうに超える。プリキュアが何なのかも判っていないのだが、チャレンジしがいのあるタフなウォーキングの予感に心躍ってしまう。



スタートポイントは醍醐駅。京都駅から山科経由で20分以上かかるこの駅から、九条、東山、二条城、丸太町、北山と歩く予定だ。伏見、山科、南、下京、東山、左京、中京、上京、北区と9区を渡り歩く長丁場になりそうだが、まずは無事醍醐駅で最初のスタンプをゲット、



醍醐駅のすぐ近くにある桜の名所醍醐寺に立ち寄る余裕はない。つい先ほど山科駅から乗車してきた地下鉄が埋設されている府道に沿って、北へ向かう。有り難いことに、気温も天候も申し分ない。



醍醐寺には立ち寄らなかったが、九条駅へのルート上にある勧修寺には少し立ち寄る。勧修寺の白壁に沿って、モコモコ感たっぷりの桜が咲いている。



境内では白梅も未だ見頃。このスタンプラリーは、桜の名所を巡るかたちでスタンプポイントが設置されているものの、季節的にも未だ少し早く、かなりの長距離ウォークになるため、花を楽しむ余裕など無いと諦めていたのだが・・・。



名神高速に沿って、深草方面に歩いていく。軽い山越えになっている。左は高速の防音壁、右は産廃処分場、という、殺風景な道が長く続く。



昨年歩いた京都一周トレイルの東山コースの標識に出会う。ということは、この道を昨年も歩いているはずなのだが、さっぱり記憶が無い・・・。



山を越えて、ようやく深草の町にやってきた。古い町屋がたくさん見られるが、そのひとつは龍谷大学の「町屋キャンパス」との表札がある。一体何を教えているのだろうか・・・。



さらに進むと、龍谷大学のメインキャンパス。第一軍道と師団街道が交わるところだ。かつて藤森から深草にかけて大規模な軍の施設があった名残で、今なお、平和都市京都らしからぬ道路名が残っている。



2時間たっぷりかけて8km歩いて、ようやく2つ目のスタンプポイント、九条駅に到着する。駅の北には、京都タワーが見える。靴のせいか、靴下のせいか、足の裏が少し痛い。まだようやく序盤を終えたところだというのに・・・。



九条駅からJR京都駅の構内を北に突っ切り、鴨川の六条河原のあたりまでやってきた。かつての代表的な処刑場で、保元平治の乱から、山崎の戦、関ヶ原の戦、大坂夏の陣などで敗れた数多くの名高い武将は、ここで最期を迎えている。



内外の観光客で溢れかえっている祇園を突っ切って東山駅に向かう。風情のある路地に見られる着物姿の女性の多くは、芸舞さんでも舞妓さんでもなく、ただの観光客。着物をレンタルする店も多いが、自宅から着物で京都にやってくる人も多いように感じる。



いつの間にやら、四条通に漢字ミュージアムなるものが開館している。今年の漢字などで有名な漢字能力検定協会の施設らしい。京都の一等地にこのようなものを作るとは、相当な豊かな法人のようだ。



八坂神社前交差点。人が溢れかえっているので、敢えてアーケードの「おこしやす」に焦点を合わせて写真を撮る。



京頒布や骨董古道具の店が目立つ東大路。そんななかに、レトロな昭和のグッズを取り扱う店もある。まあ、これも古道具の店と言えるだろう。


東山駅に到着。構内に虎の顔に、胴体としてTORAの文字をくっつけたような落書きがある。と、思いきや、これは落書きではないようで、ご丁寧にラミネートフィルムが貼られ、「これは作品です」との但し書きまである。駅ナカアートらしい。



これまで全く気付かなかったのだが、東山三条の近くに満足稲荷神社なるものがある。えらく頓狂な名前のようだが、豊臣秀吉がお稲荷さんの霊験に満足して建立したものと伝わる由緒ある神社らしい。



京都の中心、いわゆる田の字地区を西に横切って、二条城までやってきた。足はかなりクタクタだ。地下鉄の標識と、二条城をひとつの写真におさめるのに随分苦労してしまう。



二条城前の工事現場。よく見かえる女の子がヘルメットを被った単管バリケードに、紙の着物を着せている。さすが、京都を代表する観光スポットに相応しい装いだ。この気遣いとアイデアに感心してしまう。



再び、京都のど真ん中に戻り丸太町駅へ。隣にある、もとは大丸のオーナーの居宅だったと聞く瀟洒な洋館に併せて、入口は煉瓦造りになっている。



丸太町駅で5つめのスタンプをゲットし、残る北山駅に向かい、北へ向かう。御所を覗き込むと、西日のせいか、いつもより「御所の細道」がくっきり見える。玉砂利のなかを走る自転車により、自然に出来上がった道だ。



和気清麻呂を祀る護王神社。イノシシ神社としても、また、足腰の御守りでも有名なところだ。門前に吊り下げられている巨大な足腰御守と同じ御守りがリュックの中に常に入っているが、その効能もなく、ここまでのウォーキングで足腰はガタガタだ。



ゴールの北山駅に到着したときには、日もどっぷり暮れていた。



無事、6つのスタンプをゲットできた。(念のため、スタンプのなかのキーワードにはモザイク処理をしておいた)
これで京都駅近くのイオンに行けば、何か貰えるらしいが、もはやそんな元気はない。さっさと帰宅しよう。



今日の軌跡。個人的には翌日に疲れを残さないウォーキングの適正距離は、1日15kmくらいまで。明日は1日オフになってしまう可能性が大だ。