2017年3月11日(土) ①
神戸電鉄の三木駅にやってきた。何度か訪れているのに、5年前にこのブログを始めてからは初めてになる。
駅のすぐ南を流れる美蓑川を渡ると、古い三木の市街地に入る。川の右手が三木城跡。川幅も広く、加古川に流れ込むまでゆったりと流れているように感じる。
三木城下町まちづくり協議会が、三木市内の路地裏探索マップを作製するとともに、市内の寺社を巡るスタンプラリーが開催されている。さっそくRogiと名づけられたロジウラタンサクマップの小冊子を手に入れる。
かつて三木は、姫路やら明石やら有馬やら、アチコチからの街道が行き交う交通の要所だったようだ。
13のお寺が対象になるのだが、そのうち6寺のスタンプをゲットすれば、何か貰えるらしい。まずは神鉄三木駅からほど近い本要寺からスタートする。
本堂の前に、スタンプを入れたプラスチックケースと、お寺の説明書が置かれている。元は天台宗のお寺だったものが、後に日蓮宗に改宗したそうだ。
続いては光明寺。浄土宗のお寺だ。本要寺から5分も歩くことなく2つ目のスタンプをゲットする。
さらに3分も歩けば、晴龍寺に到着。浄土真宗のお寺だ。本堂の前に猫が気持ちよさげに昼寝をしている。
続く善福寺も徒歩10分圏内。確かに三木市内中心部のお寺の密集度はかなりのものだ。ここも浄土宗のお寺だ。
ブラブラと寺社巡りをしていると、「中町・丸一の洗濯場」なるところにやってきた。付近の三木山から湧き出る清水が、もう100年ほどもこうして利用されているらしい。
細い路地をウロウロと迷いながらも、さらに10分余り歩いて稱念寺に到着。ここも浄土宗のお寺なんだそうだ。
市民協力トイレなるものが見られる。観光客のために店舗にトイレ提供してもらっているようだ。関西の錚々たる企業や多数の自治体が参画している歴史街道推進協議会のマークが入っている。イマイチ、ピンと来ない活動が多いように思えるのだが、この取り組みはイイ。
三木城跡の南にある大宮八幡宮。三木城主別所氏歴代の氏神だったそうだ。
大宮八幡宮の敷地内と思われるところに、古い石仏がたくさん並んでいる。お墓なのかもしれない。
大宮八幡神社のすぐ北側にある、真言宗のお寺、月輪寺で6つめのスタンプをゲット。これで一応コンプリートということになる。
奮戦むなしく、秀吉の大軍に敗れた別所長治夫妻の首塚。お参りする人も多いのだろう。とても綺麗に清掃されている。首塚の奥が雲龍寺。ここもまたスタンプポイントなんだけど、スタンプ欄は全て埋まってしまっている。
スタンプは各寺の本堂をイラストにしたもの。小ぶりではあるが、とても可愛く、風格のあるデザインだ。
景品交換所は三寿ゞ刃物製作所。地域情報発信拠点も兼ねているようだ。お店のお姉さんが、さらに6つスタンプを集めては?と笑いながら仰ったが、そうすれば良かった・・・。結局この後のウォーキングで、大半のお寺の傍を歩いたのだから。
コンプリートの賞品は、別所長治、照子夫人、竹中半兵衛の缶バッジセット。お手軽な割には豪華な景品だ。さすがに金物の町、三木だけのことはある。
市内には、金物を扱うお店が多数見られる。軒に吊り下げた鋸が看板代わりになっているようだ。
マンホールにも、ノコギリやノミなどの道具がデザインされている。いかにも金物の町らしい。
数年前に三木をしばしば訪れたのは、神戸電鉄粟生線活性化協議会が2年連続で開催した粟生線全駅を対象としたスタンプラリーに参加するためだ。三木市内を含む沿線を何日かに分けて楽しく歩き回ったものだが、最近はこの種のイベントは開催されていない。
西日の中を三木駅に滑り込む神戸電鉄の車両。廃線の危機に瀕している粟生線だが、車両は真新しい。もっとも車内広告は、電車内でのマナーを訴えかけるようなものばかりで、広告収入はほぼ無いように見受けられる。がんばれ粟生線。
三木では、路地裏探索スタンプラリーとは別に、さらに山田錦の郷めぐりスタンプラリーも開催中。当然こちらもやっつけてきたが、別にアップすることとする。