2013年2月10日(日)
午後から所用があるが、お誂え向きのスタンプラリーが向日市で開催されることを知り、出掛けることにした。史跡めぐり「大発見 向日市」という大層なネーミングなんだけど、歩行距離は7~8kmなので、10時に出発して昼過ぎに済ませることができそうだ。
1日だけのスタンプラリーイベントのうえ、良い日和なので、相当な人数が集まるとは思っていたが、想像以上。西向日駅から会場まで、受付を待つ長蛇の列ができていた。そもそも、スタンプラリーの地図や台紙を配るだけのはずの受付に、どうしてこんな行列ができるのか判らず、うんざりして、しばらく駅前で様子見をしていたが、ますます列は長くなる一方だ。
結局10分以上も並んで、あと数人で自分の番、というところで、「スタンプラリーの台紙が無くなりました」との驚愕のアナウンス。「とりあえず、観光案内冊子だけ渡しますが、台紙が来るまで待っててください」、さらに10分ほど待っていると、「500人分しか台紙を用意していなかったので、台紙の無い人は観光冊子の空欄に適当にスタンプ押してください」と、言われる。
肝心の台紙が無いとは、テンションガタ落ちである。カラー80ページの立派な観光冊子を全員に配りながら、わずか1枚の台紙の印刷をケチるとは理解できない。しかも受付時間はわずか45分間で、主催者のお話を聞いてからの一斉スタートなので、結局何百人もが、ほぼ同じコースをぞろぞろと歩き、そして、各ポイントでは、スタンプを待つ長い行列ができることになる。
台紙は無いし、スタンプの行列は長いし、そのせいか、長岡京の跡も、ちっとも面白く思えない。この調子だと、メチャクチャ時間が掛かってしまいそうなので、あっさり途中でギブアップ。
帰路に再び、スタートポイントの朝堂院跡に戻ると、係員さんの「1000人を超えた」と驚いている声が聞こえた。この主催者は、この手のイベントの集客力を舐めていたとしか思えない。しかも、イベント枯れのシーズンに、無料で、駅近で、距離8kmという手軽なウォーキングなんだから、1000を超しても何の不思議もない。
スタンプポイントなどには大勢の係員さんが頑張り、スタンプも綺麗なものなのに、残念な結果だ。無料にも拘わらず、台紙と観光冊子を配るためだけの受付を設置するのは、参加者数の把握と開会式への動員のためだろうが、ほぼ無意味なことだ。参加する側から言わせて貰えれば、台紙は、駅にでも置いておけば良く、観光冊子は欲しい人にだけ配れば良いことだ。
一日限定の、開会式後の一斉スタート方式のウォークラリーの方がテンションがあがるという人が多いのかもしれないが、このような大勢集まるイベントは、やはり私の性には合わない・・・。