2013年3月24日(日)
今日からスタートした「伏見名水スタンプラリー」に、今年も出掛けた。6年前から、すっかり年中行事のようになっている。毎年。思い起こせば、昨年の4月1日に始めたこのブログの最初の記事がこのスタンプラリーだった。
朝から此花区での仕事を済ませて、一旦帰宅。急いで着替えて、京阪電車で出掛けようとすると、なんと、停電のため全線にわたって列車運転が停止しているという。慌てて梅田に出てJRで京都に向かう。
京都駅から地下鉄に乗り換えて、まずは城南宮へ。スタートするまで予定外に時間が掛かってしまったが、ひとつ西に離れたスタンプポイントだけに、城南宮から始めることで、トータル歩行距離は少し短めになる。城南宮は、一寸法師がお椀の舟で上陸したところと伝わる。
城南宮の名水は「菊水若水」。このスタンプラリーを始めた頃は、各ポイントで一口ずつ名水を味わいながら歩いていたが、最近はペットボトルのお茶だけ。
西に向かって、第2スタンプポイントへ。清和荘という料亭の玄関の脇にスタンプと水場がある。いつもスタンプだけ押しているだけで、申し訳ないことだ。いつか、ゆっくりと食事に来たい。
藤森神社。拝殿の前で、若い人たちが神輿の練習をしていた。近々お祭りでもあるのだろうか。
昨日、貝塚の願泉寺の灯籠に、階段が付いていることに気付いて、ブログにも書いたけれど、この藤森神社の灯籠には、さらに立派な階段が付いている。う~ん、灯籠に階段って、別に珍しいものでもないのかもしれない・・・。
マップ中心部のスタンプポイントは後回しにして、藤森神社の次は乃木神社に向かって大外周り。桓武天皇陵や明治天皇陵の西側を南下する。
乃木神社。乃木将軍の胸像の横に合格祈願の旗がたくさん並んでいる。まあ、受験も勝負の一種だからねぇ。
乃木神社から東へ。マップの中心にあたる御香宮神社に向かう。伏見城の石垣になれなかった(余った)残石が積まれている。大阪城では「残念石」と呼ばれているんだけど、ここでは単に残石と表示されている。
御香宮神社の拝殿には、中央に三ツ葉葵紋、その両脇に菊紋、さらに桐紋、さらに三ツ巴紋、と並んでいる。徳川家⇒天皇家⇒豊臣家の序列ということか?とても気になる配置だ。
御香宮神社から、今度は再び北に向かい大黒寺で押印。さらに北に進んでキンシ正宗へ。北に南に、支離滅裂な道順になってしまった。
キンシ正宗で反転して、今度は南に向かう。伏見の繁華街「龍馬通り」を行く。先日歩いた長崎の「龍馬の道」と違って、上り下りは全く無い。
スタンプポイントにもなっている「鳥せい本店」の白菊水。ここの水は飛びぬけて人気が高く、いつもペットボトルやポリタンクに水を汲む人が並んでいる。
黄桜、月桂冠と、伏見を代表する酒造メーカーも、名水ポイントになっている。
伏見の水路に、十石船が浮かんでいる。お気に入りの風景だ。来週あたりは川辺の桜も咲いて、舟から花見をする人が大勢押し掛けてくるのだと思う。
最後のスタンプポイントの長建寺。ここの名水は閼伽水(あかすい)という。
長建寺では見事な枝ぶりの桜が満開。今年も無事名水スタンプラリーを踏破できた御褒美をいただいたような気分だ。
桜の木の下に、高浜虚子の句碑を発見。「花人が落合ふ駅や中書島」。いい句じゃないか。素晴らしい。酒蔵と龍馬で十分ということかもしれないが、京阪電鉄あたりが、この句をもっとアピールすれば、さらに中書島の魅力が高まるように思うんだけどねぇ。しかし、ひょっとして「花人」は、かつて中書島にあった遊郭と関係するような言葉なんだろうか?
中書島駅に到着。駅前のベンチは、酒樽型だ。
スタンプは、この数年ずっと同じ。ちょっと飽きてきた。そろそろデザインを変えてはどうだろうか。
それにしても、清和荘のスタンプをキンシ正宗の欄に押してしまったり、御香宮神社の近くでスタンプ台紙を落としたことに気付いて大汗かいて探しに戻ったり、スタンプラリーストとしてあるまじき、凡ミスを続発。このところ、どうも注意散漫気味になっている。気を付けねば・・・。
記念品は、例年どおり、利き酒用の猪口。こちらのデザインは、毎年変わる。今年は長建寺の閼伽水だ。
おまけ
伏見の街歩きの楽しみは、かつての大名屋敷に由来すると思われる町名。「桃山町松平武蔵」とか、「深草出羽屋敷町」とか、歴史を感じさせる町名が犇めいている。なかでも「深草大亀谷金森出雲町」とかの、メチャクチャ長い町名もある。金森出雲とは、信長・秀吉・家康の3人に仕えた飛騨の大名、金森長近と思ったが、調べてみると、長近は飛騨守。長近の跡継ぎの可重が出雲守だった。不思議なことに、少し離れた桃山町にも、「金森出雲」がある。2つ屋敷を持つほどの大大名でも無いと思うんだけど・・・。
まとめ
歩行距離 11kmくらい
所用時間 152分 (2時間32分)
歩数 16400歩 (しっかり14700歩)