2013年6月22日(土)
谷上→森林植物園→穂高湖→六甲山牧場→掬星台→六甲道
一昨日来の大雨も上がり、「六甲・摩耶あちこちスタンプラリー」に出掛けることにした。先月、グリコ提供のポッキースタンプラリーに参加したばかり。それに、「六甲」=「きつい」、との思いが強く、躊躇していたんだけど、昨年も見送ってしまっただけに、もう逃げる訳にはいかない。
北神急行の谷上駅から、まずは、森林植物園へ。先月のポッキースタンプラリーでは、ただ1ヶ所、歩いて行くことを諦めてしまったところだ。山田道は楽チンという話も聞いていたが、念のため、まずは腹ごしらえ。まだ10時台というのに、谷上駅前の牛丼屋で超早い昼飯。
清流沿いの道を行く。昨日の雨でぬかるんだところも所々残っているが、急坂もなく、歩きやすい道だ。飛び石や木橋で川を渡るところが、いくつもある。かなり増水しているようだけど、楽しい。
川の水面が路面とほぼ同じ高さ。さらに雨が降ると、道全体が川のようになるのだろうか。
谷上駅から50分で、六甲山森林植物園の正門に到着。急坂も無く、歩きやすい道のため、全く休憩することなく、登ってくることができた。この時期、森林植物園の最大の見どころは、あじさい園。色とりどり、大小のあじさいが、競い合うように咲いている。
これも、あじさいの一種。「ガクあじさい」というらしい。青紫の花芯の周囲を縁どるように、数個の花が咲いている。まるで白い蝶が花を取り囲んでいるかのようだ。立派なカメラを据えて、写真を撮るなど、思いのほか、園内は賑わっている。
「森バス」というスタンプポイントを周回するバスが臨時運行されているのだが、そんなものは無視。植物園の中を、正門から東門に向かって突っ切って歩く。川を渡る長い飛び石が続く。写真を撮った直後、前方からハイカー集団が現れ、長い間、飛び石の脇で待つ羽目になる。
第二のスタンプポイント、六甲山牧場に向かう。途中、堤防の工事のため迂回を余儀なくされる。なんと、工事現場の仮設階段を上ったり下りたりしなければならない。
パイプを組み合せた足場に、板を載せただけの仮設橋。なんだか危なっかしいぞ。何人もが同時に歩けるような気がしないんだが・・・。
増水のため、飛び石がほとんど水没している。足場が悪いので、急いで渡ることもできない。かなり用心したつもりだったが、靴の中に水が浸入してしまった。しかし、安物とはいえ、ゴアテックス。しばらく歩くと気にならなくなるほどの、染み込みで助かった。
幕末、神戸に居留していた外人と、大名行列との軋轢を避けるため、明石と東灘の間に、西国街道間のバイパスとして、突貫工事で作られたという徳川道を行く。結局、この道は使われなかったらしいが、そりゃそうだろう。海沿いの街道を避けて、険しい六甲山中を行くのは、体力的にも時間的にも、負担が大きすぎる。
徳川道には、当時の石段が未だ残っている。単に石柱を並べただけではなく、基礎がしっかりしている。当時幕府が、本気で整備した道であることが窺い知れる。
標高650mに位置する穂高湖に到着。何となく、上高地の大正池を思わせる雰囲気だ。絶好の休憩ポイントだ。しかし、気温はあまり高くないものの、あいにく風は生温かく湿っぽい。
穂高湖から、掬星台方面に向かうのが、スムースなんだけど、一旦、六甲山牧場まで行って、また同じ道を帰って来なければならない。しかも適当なハイキング道がなく、バス道を行くしかない。六甲山牧場の馬が、バス道脇の境界柵まで、挨拶に出てきてくれた。
六甲山牧場の北ゲートでスタンプを押印した後、再びバス道を歩いて、摩耶山方面に向かう。GWにポッキースタンプラリーで歩いた際には、車が大渋滞だったが、今日は閑散としている。歩道もしっかり設置されているので、バス道とはいえ、気持ちよく歩ける。
次のスタンプポイントは、天上寺。これもポッキースタンプラリーで訪れたところだ。バス道でも行けるが、敢えてアゴニー坂を登っていくことにする。アゴニーって、AGONY(苦痛)か?確かに岩場と急坂の厳しい道だ。高校時代、「アゴに苦痛のアッパーカット」で覚えた単語だ。当時、連想式英単語記憶術なんて本が、仲間うちで流行ったが、今もあるのだろうか・・・?
天上寺で3つめのスタンプ。3つのスタンプで、キャラクターシールを貰う。続いて、オテル・ド・摩耶のフロントで、4つめのスタンプをゲット。カッコいい名前だが、ここは国民宿舎なのだ。
掬星台に向かう途中、「摩耶の石舞台」という案内板に引き寄せられて、高台に登る。飛鳥の石舞台のように、古代豪族の墓でもあるものと思っていたのだが、その実態は、展望台。清水の舞台をモチーフにして名付けられたらしいが、石舞台といえば、古墳のイメージが強すぎる。
次のスタンプポイントは、摩耶ケーブルの駅。2ヶ月連続で、掬星台からロープウェイ・ケーブルを使って楽に下山する訳にはいかない。ロープウェイ乗り場を無視して、青谷道から下山する。厳しい下り坂で、膝や足首にかなり負担が掛かりそうだ。
青谷道の途中にある摩耶山史跡公園は、旧天上寺跡。ここに至る階段が凄い。以前、青谷道を通って掬星台に登った際、ここの長い石段で疲労困憊となった。その時の「六甲」=「きつい」という印象が、今も定着したままだ。
ケーブル(摩耶ビューライン)の「虹の駅」で、スタンプを探すが、見当たらない。改札内に隠れているのかもしれない。スタンプラリーの商品は、天上寺の座禅体験チケットなど、六甲・摩耶の様々な施設の利用券。無理にスタンプを集めることもない、と駅を後にして、上野道を下っていく。
急な階段を下っていく。滑落事故以来、下り階段では、右足を庇って、左足で下りていく癖がついた。疲れてきて右足の踏ん張りが効かなくなると、段ごとに、左足からドスンと落ちていく歩き方になる。明日はきっと左の足首が痛くなるぞ・・・。
スタンプのコンプリートは諦めていたのだが、摩耶ビューラインのケーブル駅にスタンプがあった。となると、商品には興味がなくとも、最後のスタンプが欲しくなってしまう。六甲道にある、モンベル六甲店を目指して、再び歩き始める。
JRの下を潜る。さすがに何本も線路が走るだけに、トンネルはとても長い。
谷上駅を出て、およそ7時間。早い昼飯を食べて以来、何も食べていないので空腹が辛い。途中カツ丼の大盛りを食べた後、国道2号線沿いのモンベル六甲店で、最後のスタンプをゲット。
疲れた・・・。山田道や徳川道より、むしろ、下りの青谷道や上野道が辛かった・・・。
まとめ
歩行距離 22kmくらい
所要時間 441分 (7時間21分)
歩数 32900歩 (しっかり14800歩)