Tokyo & Osaka Subway Rally(大阪編)

2015年4月5日(日) ①


朝から雨模様だが、雨雲レーダーで大した雨にはならないと判断して、先日の東京編に続き、Tokyo & Osaka Subway Rally に意を決して出掛ける。スタンプポイントは、北浜、谷町四丁目、日本橋、天王寺の4駅。東京に比べてコンパクトに固まっている。歩いて全スタンプをコンプリートすべく、まずは堺筋線の北浜駅へ。



各地での士族反乱や西郷隆盛の下野で揺れる明治新政府の首脳が集まった大阪会議の会場になったのが、土佐堀通にある花外楼。現在改装中だが、大久保利通、木戸孝允、板垣退助、伊藤博文、井上馨のレリーフは残されている。



昨夜来の雨のせいで、東横堀川の桜もかなり散ってしまったようだ。



高麗橋東詰にある銀座跡。高麗橋に「銀座跡まで〇〇m」との立派な案内板があるものの、小さな石版の発見は困難。これでも最近改善されたもの。以前は、ビルのテナント表示プレートの一枚に銀座跡と書かれていたように記憶している。



釣鐘町の町名の由来にもなった鐘楼。銘文は見られないが、設置は1634年に遡る。その後、度重なる焼失や、時報の役割を大坂城の号砲に譲ったことなどもあり、長らく近隣の寺院に保管されていたものを、30年前に復元されたものだ。



鐘は、午前8時、正午、日没時の3回、自動制御装置により打ち鳴らされる。ちょうど正午前だったので、しばらく待って、久々に鐘の音を楽しむ。鐘を打ち鳴らす前に、甲高いモーター音がするのが気になるが、なかなかの音色。約30秒おきに12回打ち鳴らされた。



第二スタンプポイントは谷町四丁目駅。スタンプ設置場所は上町通側。地下鉄出口の前に、難波宮の高床式倉庫が復元されている。その向こうに大坂城、そしてOBPの高層ビル群。古墳時代、桃山時代、そして現代が重なりあっている。



国立大阪病院の西側の道を南に向かう。上町台地の中腹にあるせいか、この道は上ったり下ったり、波うっている。



銅座公園。このあたりに銅座があったのだろう。もっとも大阪では金座というのは聞いたことが無い。桜の落花で、公園は花弁の絨毯が敷き詰められたようだ。



ちょうど熊野街道を南に歩いていた。狭い間隔で多くの石碑が立っている割に、情報量も少なく、歴史感にも乏しく、ちょっと味気なく感じる。



空堀通商店街。ここで昼食を済ます。日曜日のせいか、買い物客も疎らだ。



高津宮。北側から見ると、高い石垣があって、まるで城郭のようだ。



第三スタンプポイントの日本橋駅。雨は本降りになってきた。国立文楽劇場にほど近い駅入口の近くには、谷崎潤一郎の「蓼食う虫」の石碑が建てられている。



3つのスタンプが揃ったので、取りあえず難波のビジターズインフォメーションセンターに記念品を貰いに行く。南海難波駅の大階段が全面高野山のPRに彩られている。長い階段で、大半の人はエスカレータを使うので、人がいないことを逆手に取った階段の活用だ。



電化製品、パソコン、ゲーム、ビデオ、アニメ、など、時代のニーズに合わせて、町の装いが変遷してきた日本橋だが、裏通りには、昔ながらの電気工具を取り扱う店が並んでいる。



もっとも、表通りの店は、さらなる変遷を重ねている。メイドカフェの巨大な看板も掲げられている。



新世界にやってきた。通天閣をもっともスッキリ撮れるのは、この恵比寿東の交差点からかもしれない。写真の右下にあるのは、村上ショージの店。以前は大きな人形が店前にあったように記憶しているが、いつの間にか無くなっていた。



雨にも関わらず、新世界の人気串カツ屋には長い行列。大阪串カツ屋での常套句「ソースの二度づけはご遠慮ください」までが、大きな看板になっている。



ジャンジャン横丁を抜けて、動物園の南端に沿って第四スタンプポイントの天王寺駅に向かう。昨日龍野公園の熊はネグラから顔を出さなかったが、天王寺動物園ではフェンス越しにマレー熊がウロウロしているのが見えた。



驚いたことに、 天王寺動物園の大きな鳥のゲージの外にある木に、たくさんの大型鳥がとまっている。ゲージを抜け出したのだろうか。空を羽ばたいている鳥もいるが、どういう訳か、動物園の敷地の外には出てこない。ここまで来れば、脱走は容易に思えるのだが、見えないカスミ網のようなものがあるのだろうか。



ハルカスの上層階は雨靄のなかだ。最上階の展望台からは何も見えないだろう。



天王寺駅で、最後のスタンプをゲット。東京編では提灯型のスタンプだったが、大阪編は千社札風のスタンプだ。



大阪編の記念品は、地下鉄ポストカードとコースター。この絵柄は昔の市電のマークなんだろうか?



東京・大阪の双方で規定のスタンプ数をゲットした記念品も別途貰える。大阪市交通局からはクリアファイルとペーパークラフト。東京都交通局からは、地下鉄車両を模した箱に入った消しゴム3ケと、テープのり。東京の方が記念品グレードが高いように感じる。