2016年12月23日(祝)
「ちはやふる」という漫画をテーマに、かるたの聖地を自認する大津市でスタンプラリーなど数々のイベントが開催されている。2年前にも「ちはやふる」スタンプラリーをコンプリートしたことがあるが、装いもあらたまって、スタンプポイントも大きく変更されている。
百人一首をテーマにした漫画なんて、一部のマニア向けと思いきやで、アニメ化や実写映画化もされるまでになっている。それどころか、海外でも大人気のようで、観光案内所には、英語、中国語、韓国語、さらにはフランス語、タイ語版までのパンフレットが並んでいる。
天気予報では「所々にわか雨」。京阪京津線の石山寺駅に降り立ったが、空はドンヨリして、路面には水溜まりも見られるが、鉄道むすめ「石山ともか」に励まされて、果敢にウォーキングを開始する。
石山寺駅という名前ではあるが、石山寺まで10分ほどは歩かなければならず、地味に遠い。
この石山寺は、大津市のマスコットキャラクター「おおつ光ルくん」の住居にもなっている。石山寺の山門から入ってすぐの宿坊のようなところの門前に、三体の大津光ルくんが並んでいるが、ここが住居なんだろうか。
参道脇にある塔頭?の門前に、ちはやふるの大きな看板と、登場人物らしきパネルが設置されている。どうやら、ここが原画展会場で、スタンプポイントにもなっているところらしい。ひとつめのスタンプをゲットしたものの、石山寺見物はパスして、先を急ぐ。ここから琵琶湖西岸を、浜大津、そして坂本まで行かねばならない。
途中、母校の大学ボート部の倉庫兼合宿所の前を通りがかり、勝手に見学させてもらう。40年前、大学入学時にボート部に誘われたものの、練習が厳しそうだと見送ったことがある。あらためてボートを間近に見ると、なんて細いんだ。これで浮いていられるのかぁ・・・。
ボート部の見学などしているうちに天候が急に悪化。大雨が降り出した。慌てて瀬田の唐橋の下に避難し、長い間雨が止むのを待つ。小ぶりになったのを見計らって、再出発するも、再び大雨。今度はずぶ濡れ状態でファミレスに駆け込む。といったことを繰り返し、ちっとも前に進まない・・・。
琵琶湖畔には多数の水鳥が棲息している。かなり近寄っても動じることなく、羽根を休めている。向こうに見えるのは近江大橋。まだまだ先は長い。
瀬田川と琵琶湖の境目はどこか、注意深く探しながら水辺を歩いていたが、見当たらない。ところが湖岸のトイレを使った際に、偶然道路脇に河川管理境界の看板があるのを発見。湖岸にも、琵琶湖南端を示す石碑のようなものを作ってもらいたいものだ。
湖岸には、至る所で外来魚駆除を呼び掛ける幟がはためいている。釣り上げた外来魚をリリースせず、幟の下の箱に入れてほしい、とのことだ。箱の中が気になるが、蓋を開ける勇気はない・・・。
膳所城跡。人工か天然かは知らないが、琵琶湖に少し突き出た半島のようなところに城は築かれていたようだ。当時の建物も見られず、湖岸を臨む公園となっている。天守閣跡と書かれた石碑があるばかりだ。
どちらかといえば、こちらの方がお城らしい。県立琵琶湖文化館だったところだ。建物の老朽化などで、閉鎖されたかなりの年月が経つが、一体どうするつもりなんだろうか。
浜大津の滋賀名産品ショップが、2つ目のスタンプポイント。ここにも別の登場人物らしきパネルがある。実写版では、広瀬すずとか松岡茉優とかが出演していたので、美少女系漫画だと思っていたのだが、これまでのところ男性のパネルしか目にしていない。
なんと琵琶湖に美しい虹が架かっている。しかも外側にも薄い虹が見える。二重の虹だ。見ると幸運になるとも言われる一方で、地震の前兆とも聞く。前者であってくれればいいのだが。
スケールが大きすぎて、とても虹全体を撮影することはできないので、何枚も部分写真を撮影する。何度も雨に降られて、帽子もズボンもびしょ濡れになっては乾き、また雨が降って濡れて、と繰り返しながら、ここまで来たが、このあたりで勘弁してもらいたいものだ。
浜大津から、北に、競技かるたの全国大会が開催される近江神宮を目指す。このあたり大津京の発掘が長らく行われているが、住宅が取り壊されては、遺跡が現れている。良いところだし、なかなか立ち退く家は多くないと思うが、今後どうなっていくのだろうか。
近江神宮。大津京に遷都し、また百人一首の一番目の歌となっている天智天皇をお祀りしていることから、競技かるたの会場になったようだ。この境内で、2つのスタンプをゲット。
天智天皇が大津京に設置した漏刻台が近江神宮境内に復元されている。わゆる水時計だ。案内板によると天智天皇はこの漏刻台を自ら製作したと伝えられているそうだ。設置された日が、太陽暦で6月10日で、現在の時の記念日の由来となっているらしい。
近江神宮から、南滋賀、滋賀里のあたりの京津線は、まっすぐに北に走っている。今では民家も多いところだが、おそらく鉄道が敷設された頃には、田んぼしかないようなところだったと思われる。
坂本の観光案内所。ここが最後のスタンプポイントになる。
5つのスタンプが集まった。百人一首の最初の五首、天智天皇、持統天皇、柿本人麻呂、山部赤人、猿丸太夫の歌の下の句がスタンプになっている。
各ポイントで頂戴した缶バッジ。後期(来年1月)には缶バッジの登場人物が変わるらしいが、再挑戦することはないだろう。
京阪坂本駅には、ちはやふるラッピング車両が停車していた。
途中、近江神宮前の傍にある車庫には、響けユーフォニアムのラッピング車両も見られた。響けユーフォニアムって、京都府宇治が舞台だったはずだが・・・。
このブログでも様々な京津線ラッピング車両を撮影してきたが、これは京津線がラッピング好きというより、滋賀県の広告条例があまり厳しくないから、という理由があると聞いたことがある。