寅ウォークスタンプラリー(信貴山)

2017年2月26日(日)


2年ぶりに信貴山の寅ウォークに出掛ける。寅に所縁のある信貴山朝護孫子寺が寅の月(2月)に開催している寅まつりのイベントのひとつだが、初めて開催された3年前は日を間違えてやってきたので、実質的には2回目の参加となる。



このスタンプラリーは、朝護孫子寺の境内に8つのスタンプポイント以外に、いずれも往復1時間ほどは要する奥之院と信貴山頂(空鉢護法堂)があることが鬱陶しい。しかし事前に地図と睨めっこし、近鉄生駒線の竜田川駅から出発すれば、一筆書きで全てのポイントを効率よく歩けることを発見。




竜田川駅を下りて、最初に目指すスタンプポイントは奥之院。1時間以上はたっぷり掛かりそうだが、同じ道を行って返るよりは、遥かに気分がいい。長屋王と島左近をモチーフにした三郷町のマスコットキャラクターがコミュニティバスにも使用されている。



途中寄り道して、烏土塚古墳にやってきた。周囲で宅地開発が進むなかで取り残されたように、小高い古墳がある。頂部にある木杭の形状で前方後円墳であることが判りやすい。玄室も覗くことができ、副葬品はすっかり盗掘にあったようだが、石棺はそのまま残されていた。



住宅街のなかの道端のアチコチに置かれている消防用のホース収納箱が、全て黄色いテープでグルグル巻きにされているのが気になる。蓋の開閉防止のためだろうが、「きけん立入禁止」以外のテープは無かったのだろうか・・・。



登り道をドンドン進んで住宅街を抜けて、 山間部に入ってきた。畑の脇にある電柱に新聞受けがあるのが気になる。まさか、ここに新聞が配達されるのだろうか・・・。考えてみれば、朝早い農作業だけに、畑に新聞を配達してもらう方が便利なのかもしれない。



ムムム・・・。ゴミの収集所にも新聞受けがいくつも吊り下げられている。しかも名前入りなので、ここに新聞が配達されていることは間違いなさそうだ。



奥之院に到着。到着するまで、ここでスタンプラリー台紙がゲットできるか心配していたのだが、寺務所の前にわずか4枚残されていた。危ないところだった・・・。



信貴山頂の少し手前に松永屋敷跡がある。信貴山城の縄張りの一部ともなっているこの地に、松永久秀が住んでいたらしいが、今や植樹が進み、屋敷跡の名残は感じられない。手作りの木製武将がひとり、屋敷跡を守っている。



信貴山頂に到着。なんだか判らんが、人がえらく多い。一昨年は雨模様だったせいか、閑散としていたのに・・・。しかも、大多数の人が、スタンプラリーの台紙を持っている・・・。



山頂にある空鉢護法堂の周囲を観察していると、とんでもない鳥居を発見。なんと織田信長とお市が奉納したとある・・・。真新しい鳥居だし、あり得ないことだ。奉納者の洒落っ気なんだろうか・・・。



信貴山を下りて、朝護孫氏寺境内に下りてくる。この鐘楼の大補修の記念の石碑が建っているが、「施主 大阪市何某」と彫られている。「何某」あろうとも、スポンサーになってもらった以上は、石碑を立てない訳にはいかないのだろうか。



寅まつりの真最中で、境内では演劇やら張り子の虎の絵付け体験など、様々なイベントが開催されているのだが、さほど集客力のある催しとは思えない。が、大変な数の人が境内に溢れかえっている。



本堂には、大小の張り子の虎の臨時販売所が設置されている。最も大きなものは2万円也。



いつも写真にとってしまう、金寅と銀寅。もっとも境内で見られる寅の多くは、えらく古めかしいものなのだ。



千体地蔵の脇の祠の前には狐が、そして屋根の上には黒猫が鎮座していた。



護摩が焚かれていた。 山伏のようなお坊さん?が、もうもうと煙が立ちこめるなか、何やら念じながら、護摩木を次々に火にくべていく。なかなかの迫力だ。



毎度のことではあるが、信貴山に来たからには、このアングルの写真は撮らない訳にはいかない。もっとも人が多く、大寅の前で記念写真を撮る行列ができているだけに、与えられたシャッターチャンスはごく僅かしかない。



以前と異なり、近隣の市町も協賛しているようで、各市町の屋台やゆるキャラが出張っている。地元平群町の長屋くんや左近くんはもちろんのこと、斑鳩町からもパゴちゃんが寅まつりに参加している。



多くのゆるキャラが登場しているが、信貴山のゆるキャラ、しぎとらくんの「ゆるさ」は群を抜いている。子供に泣かれないようにするためかもしれないが、頼りなさや弱々しさを前面に押し出すとは、勇気ある挑戦だ。



スタンプは無事10個コンプリート。どういう訳か、本堂など3つのスタンプが寅マークのシンプルなものに変わっている。2年前は他と同様に、風格と歴史を感じさせるデザインだったのに・・・。ひょっとして、心無いスタンプラリー参加者に盗まれたのかもしれない、と心配してしまう。



観光センターでのスタンプラリー抽選結果は見事「はずれ」。参加賞の信貴山煎餅をひとつ貰う。驚いたのは観光センターに掲示されているポケモンGOの出現場所マップ。歩きスマホで境内をウロウロ探すのではなく、サッサとポケモンを捕まえてくれ、ということだろうか。



帰路は、信貴山朝護孫氏寺から、三郷に向かうハイキングコースを下っていく。自然豊かで楽しいコースだ。



三郷駅の前に、 少し寄り道して竜田大社にお参りする。天と地の間、すなわち大気・生気・風力を司る「風の神様」なんだけど、「風邪の神様」と勘違いする人もいるようだ。



今日の歩行軌跡。およそ13km。昨日のゴルフの疲れもあり、山道が多かったが、寄り道を繰り返すだけの余裕はあった。