有馬富士&千丈寺湖ハイキング(三田)

2019年2月10日(日)


富士山によく似た美しいフォルムが以前から気になっていた三田市の有馬富士に登ってみよう。いい三田市から判りやすいハイキングマップが発行されている。ついでに千丈寺湖にも足を伸ばしてみたい。



JR福知山線の新三田駅で下車。ここから有馬富士公園まで30分ほど歩くつもりだったのに、駅前バス停から1日3本のバスが出るところ。慌てて飛び乗ってしまうが、なんと駅から最初のバス停が有馬富士公園前。5分弱で到着してしまった・・・。



有馬富士公園。標高374mの有馬富士を中心に兵庫県下最大の公園が整備されている。



公園入口から、よく整備された気持ちのいい遊歩道を北に向かう。



わらぶきの東屋の向こうに有馬富士が見える。もっといい形の有馬富士をそのうちに撮影できるだろうと思っていたが、「山に入って山を見ず」とでも言うのか、この後、有馬富士に近づけば近づくほど山の全貌を撮影できなくなってしまった。



公園の中央部にある福島大池の周囲は、茅葺きの民家や棚田、ビオトープなど、自然との共生をテーマにした整備が行われているようだ。



さあ、外周道路から登山路に入って、いよいよ有馬富士の登頂を目指す。予想はしていたけど、階段が続く道だ。



しばらく登ると古墳に出会う。横穴式の石室がほぼ地上に露出している。小柄な人なら頑張れば玄室に潜り込めそうにも見える。6世紀後半のもののようだ。



さらに登っていくと、動物の観察小屋がある。小屋の小窓から動物を観察するというものだけど、あんなところで長々と動物の登場を待つのは根気の要ることだ。到底動物ウォッチャーにはなれそうにない。



頂上付近になると、岩肌が露出した急坂が待ち受けている。ちょっと怖そうなので、迂回を試みるが、どの道も結構しんどい道だ。



頂上に到着。小さな山頂表示板があるばかり。眺望が素晴らしいに違いないとの期待は大きかったのだけど、樹々が生い茂っていて、それほどの眺望でもない・・・。



2~3分の頂上滞在の後、山を下る。来た道とは逆方向に降りたけど、こちらも随分な急坂だ。



有馬富士登山を終え、続いては千丈寺湖に向かう。「森と緑のルート」との標識がある。千丈寺湖まではハイキング道も整備されているようだ。



期待通り、歩きやすく道が整備されている。山登りのダメージもほぼ無く、快調に歩いていく。



脇道に入らないよう、通行止めの表示フラグが吊り下げられているのだけど、フラグには、なぜか「取扱注意」と印刷されている。取扱とは何のことなんだろう。このフラグを勝手に取り外すな、ということだろうか。



有馬富士から2kmほど歩いて、千丈寺湖が見えるところまでやってきた。青野ダムにより堰き止められてできた人造湖だ。湖岸を一周すると15kmにもなる。



湖岸には「風のミュージアム」なるものがあって、大小数十基の風車が設置されている。




湖の向こう岸に、眩しいばかりに金色に輝く大仏(布袋像?)が見える。鳥居の横に大仏という組み合わせも妙だが、よく見ると、少なくとも6体の大仏が境内のアチコチに設置されているのが判る。弥勒寺というらしい。とっても気になるけど、立ち寄る時間が無い・・・。



湖岸には自動車も走る道しか無い。しかも樹々に遮られて湖面があまり見えず、ハイキングにはイマイチの道だ。



湖岸に降りれるところがあったので、ちょっと湖面を観察に行く。湖の向こうに富士山同様、コニーデ(トロイデかもしれない)と思われる山が見えるが、有馬富士ではない。どうやら飯盛山という山のようだ。「なんとか富士」同様、飯盛山もまた、コニーデ型の山によくある名前だ。



湖岸を歩いていくが、悪路の連続。台風などの影響か、倒木ばかりで容易には前に進めない。結局、もとの自動車道に戻ることになる。



千丈寺湖畔にはバーベキューやピクニックを楽しむ人たちが多くいる。こんなに寒い日に、ピクニックする人がいることにビックリしてしまう。



青野ダム。堰高29m、堰長286mと、なかなかの規模だ。水害を防止するとともに、神戸方面への上水道用水として重要な役割を担っているという。



「青野ダム」と書かれた立派な黒御影石?の碑が立つ広場から、千丈寺湖を振り返る。ダムに来るたび、300m足らずの堰堤が、2平方kmという水域を作り出していることに驚いてしまう。




JR福知山線の広野駅から帰路につく。駅舎の前には、かつての武庫川鉄橋の残骸がモニュメントとなって設置されている。



本日の歩行軌跡。変化の多いハイキングだったが、歩行距離はわずか12kmでしかなかった。



千丈寺湖一周15kmは、長らくウォーキングの候補になっていたのだけど、今日歩いた限りでは、あまり面白くなさそう・・・。ただ弥勒寺ばかりは気になる。