宇治~私市(水の路&街道めぐりスタンプラリー)

2019年2月17日(土)


 昨年6月にスタートし、15のスタンプポイントのうち13ヶ所を早々にやっつけたにも関わらず、長らく放置していた「京阪沿線 水の路&街道めぐりスタンプラリー」。2月末の期間終了直前になったが、残り2ヶ所(宇治と私市)の間を歩くことにする。

 


京阪宇治駅にやってきた。宇治駅前にある観光案内所がスタンプポイントになっている。いつも思うのだが、京阪の駅の中(上というべきかもしれない)をJR奈良線が走っている。JR宇治駅と近いとはいえ、何故ここにJRが駅を作らないのだろうか。



観光案内所のなかある、以前放送されたNHKの「ブラタモリ」の足跡マップがとても興味深い。毎週欠かさず見ている数少ない番組のひとつだ。



宇治橋。日本三大古橋のひとつ。近年の建替えで主要部はコンクリート造りになったけど、擬宝珠を冠した檜の欄干などが幾多の歴史的事件の舞台ともなった古橋に相応しい風格を与えている。



町のアチコチに、「大相撲宇治場所」のポスターが見られる。4月5日開催とのことだが、白鳳、鶴竜両横綱と並んで先日引退した稀勢の里が写っている。このポスターを貼りだした人たちも残念な思いだったことだろう。



JR新田駅。なかなか複線化が進まない奈良線にあって、何故か2001年に宇治駅~新田駅は複線化が完了している。なのに、新田より南、宇治より北は、その後20年ほど経っても単線のままだ。



JR新田駅からほど近い近鉄大久保駅。なんと宇治市観光案内所と宝くじ売り場が同居している。というより、小さなブースのなかで1人の係員が両方の業務をこなしているようだ。全く異質のものだが、この組み合わせって「アリ」のような気がする。



大久保駅の西に、自衛隊の駐屯基地が広がっているんだけど、その表札を見ると様々な部隊があるものだ。第307ダンプ車両中隊なんてのもあるけど、自衛隊にはダンプ中隊が300以上もあるのだろうか。



自衛隊駐屯場には、自動車の教習所のようなものも併設されている。明らかに、ダンプ中隊などの隊員の教育・訓練のための施設が必要であることは良くわかるんだけど、京都府公安委員会指定「自衛隊自動車教習所」と書かれた看板は民間の教習所と変わらない。



大久保駅からどんどん西に歩いて久御山町に入り、木津川の土手までやってきた。よく見かける災害復旧工事の立て看板があるのだけど、英語も併記されている。ところが、その英語といえば、"If you fel unwell, please tell a staff member"。「お気を悪くされたなら、係員にお知らせください」とても訳せばいいのだろうか、日本語の表示とはまるで違ったことが掛かれている。



土手上の道路上には、IR6.0と大きな文字が書かれている。他所でも類似のものは見るのだけど、一体何のためのものだろうか。間違いなく空に向かっての表示だと思われるけど・・・。飛行機の緊急不時着を誘導するもの?あるいは、災害時にヘリコプター等にこの地点がどこかを示すもの?など、想像をめぐらす。



流れ橋にやってきた。最近2度続けて増水のため橋が破損(増水時には橋桁が流れるように作られている)し、その復旧工事で渡ることができなかったけど、今日は大丈夫そうだ。



欄干も無い木橋を渡るのは、そこそこスリルがある。橋桁はワイヤーで結ばれていて、増水により橋桁が流されても回収できるようになっている。



八幡市側からの流れ橋。いい風情だ。時代劇でも頻繁にロケに使われる場所だというが大納得だ。他では代用できそうもない、江戸時代から変わらぬ風景を維持しているオンリーワン的な橋だ。



以前から気になっていたのだけど、八幡市にはやけに石碑の類が多く見られる。京街道や東高野街道が通じていたからと思っていたけど、最近三宅安兵衛なる人を知った。明治時代の豪商で、その遺産の多くが、故人の遺志に基いて石碑の建立に使われたんだそうだ。八幡市には所謂「三宅碑」が数多く存在している。



畑の中を歩いて枚方方面に向かう。向こうに見える第二京阪道路に沿っていけば、目的地の私市の近くまで迷うことなく行くことができそうだ。



ネギ畑が広がる。ネギって20~30日で収穫できると聞くけど、何度も植えては刈るを繰り返すものなんだろうか・・・。植物に関しては悲しいほどに知識が乏しい。



新名神の工事が進められている。第二京阪と交わるところには、八幡・京田辺ジャンクションができるらしい。しかし、ここから高槻までが、結構難工事のように思える。



第二京阪にある高速バス乗り場「高速京田辺」。高速の壁に小さな穴があいている。ここから関空までが1時間強のようだ。



枚方カントリーの横には、巨大なネットが張られている。ここを通るたびにネットを見上げてしまうのだけど、ゴルフボールが引っ掛かっているのを見たことはない。ネットを張るための柱とか、ボールを拾い上げるためのキャットウォークとか、おそらくはごく稀れに飛んでくるボールのために大がかりな設備が要るものだ。



第二京阪の路側を通る歩道には、ポール型の夜間照明が建てられている。高速道路って、周辺の人たちの賛同を得るため、いろいろと気と金を使わないといけないようだ。



国見山の登山口にやってきた。以前登ったはずなんだけど、とんと記憶が残っていない・・・。どんな山だっけ・・・。



交野市に入ったのは、日もどっぷり暮れた頃。交野市立の総合体育施設が、遠目にはUFO のように見える。



スタンプポイントの「星のいわふね」は、渓谷のほとりにあるキャンプ&バーベキュー場。宿泊施設もあるため、夜21時半までスタンプ押印可となっているのだけど、大丈夫だろうか・・・。ちょっと不安になってきた。



私市の「星の里いわふね」に到着したのは夜8時。宿泊施設のロビーが開いていて、ちゃんとスタンプを押すことができた。最後は急いで歩いたけれど、終わってみればタイムリミットの1時間半前。余裕タップリだった。これで全15のスタンプをコンプリート。



本日の歩行軌跡。24kmと結構な距離を歩いたものだ。



京阪の2つの支線の終着駅(宇治線の終着駅宇治駅、交野線の終着駅私市駅)の間を休憩込みで7時間半かけてせっせと歩いたけれど、京阪電車なら50分370円、と知ると、ちょっと悲しい・・・。