2025年1月12日
昨年10月から開催されている六甲山中の茶屋を巡る「神戸の山にでかけようスタンプラリー」。おそらく主催者もビックリの大反響で、11月には台紙も記念品も払底。12月中旬に追加納入された記念品も、瞬く間に無くなってしまうというお粗末なことが続いている。
スタンプラリーストとして、この種のイベントが人気を博することは嬉しいことだけれど、何とか記念品は欲しい。ふと神戸市のHPを覗くと、記念品の配布が昨日から再開されているではないか。また無くならないうちに、急いでゲットしよう。
全14のうち13のスタンプは獲得済。残るは神戸大学の東側にあるカミカ茶屋だけ。スタンプポイントのなかでは、最も簡単に行けるところだ。阪急御影駅をスタートし、カミカ茶屋に向かい、そのまま新神戸のトレイルステーションまで歩いて、記念品を貰うことにしよう。
御影駅前には旧御影町のマンホールがひとつ記念に残されている。1950年に、魚崎町、住吉村、御影町、本庄村、本山村の2町3村が神戸市に編入されて、それが東灘区になったらしい。戦後間もないとはいえ、住吉とか本山なんかが村だったなんて今では信じられない。
御影あたりの阪急神戸線は、堀切のように掘削された軌道となっている。六甲山麓でそこそこ起伏がある土地だけに、アップダウンを甘受するよりも、水平に走らせた方が総合的に効率が良いということなんだろうか。誰か詳しい人がいれば聞いてみたい。
六甲山系の主要な山や道はほぼ諳んじているつもりだけれど、あの山が何かと問われれば、これが意外に難しい。気になるピークを最近導入した山座同定アプリで確認したところ、油コブシだ。登山道を歩いてもあまりピーク感が無い山だけど、下から見ると立派なお山だ。
カネカ茶屋のある十善寺の石標が現れた。ここから少し坂を登って行けばよいはずだ。数年前に一度立ち寄ったことがあるけれど、小高い山っぽいところにあるとはいえ、一王山というのはおそらく寺号のようなもので、登山地図には表記が無い。
到着した十善寺の境内では地元の方々による餅つきの真っ最中。ちょっとお裾分けしてもらえないかと思いはしたけれど、物欲しそうな顔を悟られるのが恥ずかしく、そそくさと通り過ぎる。
十善寺の境内に、目指すカミカ茶屋がある。開業してはいるものの、餅つきの関係か、お昼時と言うこともあって、随分とお客さんが多い。何か暖かいものでも、とも思っていたけれど気後れしてしまってスルー。なかなか茶屋って入りにくい。
でもスタンプは無事ゲット。ついに全てのスタンプが揃った。最近はスマホを使ったデジタルスタンプがスタンプラリーの世界を凌駕しているけれど、やはり台紙にドンと押すリアルスタンプの方が圧倒的に達成感、満足感が得られる。
カミカ茶屋に隣接して、立派な登山会の建物(登山会館)がある。ここでも毎日登山が開催されているようで、会員の日々の出欠表が張り出されている。登山会館の横にはこれまた立派な毎日登山碑が建てられている。
裏手の駐車場から入った十善寺を、帰りは表参道から退去。なかなか山寺らしい風情の石段と仁王門が印象的だ。かつては山寺だったはずだけれど、今ではお寺のごく近くまでマンション群が立ち並んでいる。
以前踏破した神戸市内の東端から西端まで、六甲山麓を縫うように繋いだ山麓リボンの道を西進して、スタンプラリーのコンプリート記念品を授与していただけるトレイルステーション神戸のある新神戸駅へと向かう。
六甲登山口交差点。バス停名も六甲登山口。でも、ここが六甲登山口だったのは遠い昔のことではなかろうか。最寄りの登山口は油コブシかアイスロードだろうけれど、今では2㎞くらいは北まで住宅街や大学キャンパスが続いている。
カスケードバレーや山寺尾根で摩耶山方面へと登る起点となる護国神社。神社の北側からは凄い急坂の街が続く。
王子動物園。早くも梅の花が綻んでいる。遠くに観覧車が見えるけれど、来場者はどんな具合だろうか。パンダが亡くなって、規模の小ささ、古さばかりが目立つようになっている。何年かかけて大幅リニューアルをするらしいけれど、広くなるわけではないんだよなぁ…。
以前から気になっていた新神戸駅に近い謎めいた空き地。どうやら空き地ではなく、この地下に大きな水道水のタンクが仕込まれているらしい。
竹中大工道具館。そのうちに、と思ってはいるものの、未だに入館したことがない。どうも敷居が高そうな門構えだし、一般700円、シニアでも500円というのは安くはない入館料だ。そもそも大工道具にさほど興味がある訳でもなく、いつも素通りしていしまう。
新神戸駅。あらためて山のキワに立っていることに気付かされる。新幹線停車駅(しかものぞみ停車駅)でありながら、登山口でもある、というところは、他にもあるのかなぁ…。
駅構内にあるトレイルステーションで無事記念品の手ぬぐいをゲット。前に5人、後ろにも5人ほどが記念品を受け取りにやってきていた。僅か10分ほどの間に10枚以上の手ぬぐいが手渡しされたことになる。何だか追加発注した分もすぐ無くなりそうな勢いだ。
六甲山系の絵図に茶屋のマークがあしらわれた可愛い日本手ぬぐい。あまり日本手ぬぐいを使う機会が無いのだけれど、スタンプラリーコンプリートの達成感も相まって、嬉しい。
さらにピンバッジも頂戴する。500円玉くらいの大きさはある、割と大型の木製ピンバッジだ。
距離7.4㎞、所要時間2時間19分。獲得標高は160mほどだから、登山とは言えない…。