おでかけにポッキー × 六甲・摩耶スタンプラリー

2013年5月5日(祝)


グリコが開催している、六甲・摩耶スタンプラリーに挑戦する。六甲山・摩耶山一帯に設置された15ヶ所のスタンプポイントのうち、2個のスタンプでクリアファイルが貰え、3個でポッキーなどのグリコ製品が当たる抽選に参加できる。いつものように、歩いて全てのスタンプを集める、と言いたいところだが、何といっても険しい六甲山系だけに、今回ばかりは自信が無い・・・。



まずは、六甲ケーブル下駅までバスで行き、一つ目のスタンプをゲット。いいデザインだ。しかも3ヶ所以上集めても意味が無いのに、スタンプラリーストを挑発するように、スタンプ欄は全ヶ所分が用意されている。う~ん、何としても、台紙をスタンプで埋め尽くしたいものだ。



ケーブルに並ぶ人を横目に、山道を歩いて登り始める。ここでケーブルを使えば、かなり楽になるんだけれど、不器用なまでに全ポイントを歩いて回ることに拘ってしまう。しかし、標識の矢印が示すとおり、登り道が延々と続く道に、早々にバテバテになってしまう。



初心者向けの登山路ということだが、キツイ登りが続く。GWとあって、登山者は多い。道が狭いので、ノロノロ歩いていては、後続に迷惑がかかると考え、どうしてもオーバーペース気味になってしまう。そのうちに息があがって、道端のスペースで、元気いっぱいの年配者や、山慣れた女性にも、次々と抜かれてしまう。



どうやら、このあたりが「油コブシ」らしい。かつて有馬方面に油を運んでいた商人が、難路のため、油をこぼすことが多かったことから、この一帯が「油コボシ」と呼ばれたことに由来するらしい。




眺望が全く楽しめない道を登り続けて、1時間ほどして、ようやく六甲ケーブルの山上駅の建物が見えてきた。しかし、この後も厳しい登り道が続き、2つ目のスタンプを前に、既に体力の9割ほどを失ったような状態になる。



山上駅でようやく2つ目のスタンプをゲット。昭和7年に竣工した、アールデコ風のレトロ建築のベンチに座り込む。しばらく動く気にもならず、水分を補給して、15分ほども大休憩。



ここまで登ってきたのに、モヤっていて、眺望もパッとしない。



しかし、ここまで登ると、この後に急坂が続くような場所は無いはずだ。気合いを入れて再び歩き始める。六甲スカイヴィラで、3つ目のスタンプを押して、日本最古のゴルフ場である神戸ゴルフ倶楽部の脇道を通って、六甲ガーデンテラスに向かう。



道の所々に、ハイカー用のゴミ箱が設置されている。以前のように、観光客に対してゴミは持って帰ろう、と呼びかけるばかりでは、ゴミの不法廃棄は無くならないということだろう。京都の観光地でも同様のゴミ箱が置かれることが多くなってきたように感じる。



みよし観音。昭和39年、伊丹からの離陸に失敗した航空機が、尼崎市内に墜落した際、燃える機体の中、乗客の救出に懸命に努めながら、自らは殉職した当時21歳のスチュワーデスを讃えたものだ。彼女の行動に感動した石原慎太郎や森繁久彌が寄せた詩が石碑に彫られている。



山頂に並ぶアンテナ群が見下ろす、六甲ガーデンテラスにやってきた。ここには、見晴しの塔と、多感展望台の2ヶ所にスタンプポイントがあるだけに、多くの人がスタンプ台紙を手にしている。2つスタンプがあれば、クリアファイルが貰えるのだから。



しかも、ここには、スタンプラリーの抽選所もある。ここまでに既に5つのスタンプを獲得しているのだが、ここで止める訳にはいかない。



ところが、次のスタンプポイント、六甲カンツリーハウスで、事件発生。ここまで、スタンプポイントは有料ゾーンの外に設置されていたのに、ここでは、入場料を払わないとスタンプ設置場所に行けなくなっている。スタンプ一個のために、六甲カンツリーハウスの横暴に屈する訳にはいかない。ゲート越しにスタンプポイントだけ撮影。全スタンプ制覇は無念にも断念することとなった。



人も多ければ、車も多い。駐車場はどこも満車だし、道は大渋滞だ。1キロ進むのに、30分くらい掛かりそうなほど、動かない。



高山植物園とオルゴールミュージアムの間には、植物を守るための木道が設置されている。とても気持ちのいい高原ウォーキングが楽しめる。どちらも、有料だが、入場料を払わずともスタンプが押せるようになっている。六甲カンツリーハウスだけが趣旨をはき違えていると確信する。



記念碑台までやってきた。私財を投じて、植林や登山道整備を行い、六甲を市民の山にした大立役者であるアーサー・ヘルケス・グルームの胸像がある。この時点で、スタンプ制覇の夢も破れて疲労困憊。六甲ケーブル山上駅に戻ることも考えたが、弁当を食べて、気力・体力は僅かに回復。さらに六甲山牧場に向けて歩き出す。



六甲山ホテルの旧館。昭和4年の竣工とのことだが、クラシックな佇まいは、80年以上経って、さらに魅力を増しているように感じる。



六甲ガーデンテラスのあたりからの道の大半は、六甲縦走路になっている。毎秋、須磨から宝塚まで、この道を歩くイベントがある。この程度でヘトヘトになっているようでは、3日掛けても無理だ。見事完歩した職場の同僚たちの顔を思い浮かべながら、頑張って歩く。



六甲山牧場に近づいてくると、羊注意の看板が現れる。



外から羊は見えなかったが、牛は見えた。



六甲山牧場も大混雑。入場ゲートの手前に設置されているスタンプだけ押して、早々に退散。予定では、森林植物園に向かう予定だったが、ここからまだ7キロ近くあるうえに、同じ道を戻って来なければならない。



結局、森林植物園は諦めて、摩耶山の天上寺に向かう。本堂までの階段が辛い。



いよいよ掬星台までやってきた。なんて美しいネーミングなんだ。以前、新神戸から、ここまで登ってきたことがあるが、その時もヘトヘトになったことを思い出した。



午後からは、空も澄んで、神戸の街並みがよく見渡すことができる。六甲アイランドや神戸製鋼が良く見える。疲れも吹っ飛ぶ、と言いたいところだが、そうはいかない。ここからの急な下り道が、どれだけ膝にくるか、よく覚えている。



スタンプラリーに併せて、ポッキーやプリッツのジャンボボックスが設置されている。この箱の中に入って、顔を出して記念写真を撮ることができる。



もう歩く気にならない。料金860円、さらに20分待ち、を物ともせず、摩耶ロープウェイに乗り込む。ロープウェイの窓から、三宮やポートピアアイランドが眼下に拡がる。



ロープウェイに続いて、摩耶ケーブル、さらに阪急バス、と乗り継ぎ、三宮から帰宅。疲れた・・・。



結局、六甲カンツリーハウスと、森林植物園の2ヶ所のスタンプを取り損ねた。開催期間はまだ半月あるが、森林植物園はともかく、六甲カンツリーハウスには用は無い。



抽選でもらった、特製のスヌーピー絵柄のポッキーと、クリアファイル。



まとめ


歩行距離   14~15kmくらい?
所要時間   380分 (6時間20分)   六甲ケーブル下駅~摩耶ロープウェイ山上駅
歩数      22400歩 (しっかり 12500歩)