2013年5月4日(土)
高槻の芥川で開催中の「こいのぼりフェスタ1000」に出掛ける。約1000匹の鯉のぼりが、芥川桜堤公園の空を泳ぐという、壮快なイベントと聞く。JR高槻駅にも大きな横断幕が掲げられ、メディアに取り上げられる機会は多いが、22回目となる今年、初めて訪問する。
その前に摂津峡を往復するハイキングをする。摂津峡は、マンホールのデザインにも使われているほどの高槻市のシンボルゾーンなのだが、20年ほど前に訪れたきりになっている。
最近高槻市のHPに解り易いハイキングマップが掲載されている。数年前は、高槻市が発行するのは市街地の観光情報だけで、残念に思っていただけに嬉しいことだ。高槻市のマップでは、「上の国」までバスで行くことになっているが、時間もあるので、上の国までも歩くことにする。おそらくGWで渋滞していると思われる名神高速の下を潜って、北に向かう。
住宅街の真ん中を突っ切る府道枚方亀岡線を行く。住宅街にありがちなことだが、傾斜と切り込みの多い歩道は歩きにくく、特段見どころのない見しをダラダラと登っていく。
退屈な道を1時間ほど歩いて、ようやく東海自然歩道の傍にあり、多くのハイキングの起点となっている上の国バス停に到着。近いうちに、神峰山寺、ポンポン山、善峰寺と歩いてみたいと考えているのだが、高槻~上の国は、バスに乗ることにしよう。
このあたりまで来ると、さすがに落ち着いた山里の風景になる。
戦国大名の三好長慶などが拠点とした芥川山城への入り口がある。西国街道に睨みを効かすために築かれた芥川城の跡は、昨秋に訪問したが、芥川城を見下ろすこの山城は、細川晴元が管領職に就きながらも、この地を離れなかったというほどの要害らしい。今も遺構の保存状態も良いと聞くが、ここから30分以上かけての登山になり、地図もない。後日挑戦したい。
摂津峡上流の芥川は、釣り客で賑わっている。こんな山間部にも漁業協同組合があって、遊漁料は3000円もするが、大勢の人が、マス釣りやアマゴ釣りを楽しんでいるようだ。
摂津峡は、深緑に囲まれた清流、と言いたいところだが、GWの真最中だけに、人がムチャクチャ多い。
正午まで1時間以上あるというのに、ビールを飲んで、バーベキューしているグループが河原の至るところにいる。とにかく煙と匂いが凄い。マイナスイオンを浴びるどころか、四方から焼肉臭が襲ってくる。以前琵琶湖一周を歩いた時も、同じようなバーベキュー攻撃を受け続けた。
摂津峡沿いの道は、適度なアップダウンもあって、本来、気持ちよくハイキングできるはずなんだろうが、如何せん、日が悪すぎた・・・。
摂津峡の南端にある桜広場。ほとんどのグループがバーベキューをしている。広場内にいくつも立てられている「バーベキュー禁止」の看板が空しい。
摂津峡を過ぎて、ようやく落ち着いた川沿いのウォーキングができる道にやってきた。
と思ったのも束の間。またしてもバーベキュー会場が延々と続く。準備も後片付けも大変だし、焼き方も大雑把で、美味しくないし・・・、と思うんだが、自前のバーベキュー機材やテントを持っている人は、かなり多いようだ。う~ん、さすがにお腹が減ってきた。肉を食べたい・・・。
「高槻ジャズストリート」が開催されている。市内50ほどもの会場で、演奏会が行われているようだ。
藤の花を写真に収めようとしていると、何匹ものハチが現れた。アウトドアが楽しい気候になってきたが、その一方で苦手な動物達も多数登場してくる。
芥川には、鴨もいれば、亀もいる。水も澄んでいて、水中を泳ぐ鯉もよく見える。
そして、ついに、空中を泳ぐ鯉の群れを成している、芥川桜堤公園にやってきた。鯉のぼりの数も多いが、人の数も同じくらい多い・・・。
伝統的な鯉のぼりだけではなく、近隣の小学校学童や幼稚園児が描いたと思われるオリジナル作品が多数見られる。どちらかといえば、伝統的な鯉のぼりの方が少数派のようだ。
もともとは、各家庭で不要になった鯉のぼりを回収して、ここで河川保護のキャンペーンとして大々的に鯉のぼりをあげたようだ。川岸には、この期間だけのための、鯉のぼり用のポールも多数設置されているなど、高槻の代表的なイベントになった。
西国街道をブラブラと、JR高槻駅に向かって歩く。昨年秋に挑戦した「高槻ええとこクイズラリー」で最も苦しんだのが、この一里塚に植えられている木は何か、という問題。今日あらためて一里塚の横から見ると、「ムクノキ」と標札が掛かっていた。秋にもあったかなぁ・・・。
まとめ
歩行距離 11.8km
所要時間 194分 (3時間14分)
歩数 19300歩 (しっかり 17700歩)