三草山・屏風岩ハイキング (能勢~猪名川)

2013年5月12日(日)


日中の気温が25度を超す予報なので、阪急のハイキングガイドブックから、里山歩きが中心となる「三草山・屏風岩コース」に出掛けることにした。

能勢電の山下駅に着くと、なんと1時間に1本のバスが発車した直後。バスを待つ間、かなり本が読めた。ようやく出発地点となる平野口バス停に到着したのは正午過ぎ。



なんとも、長閑な田園風景が広がる。1時間近くは、アップダウンがほとんど無い、里山歩きが続く。



このコースの前半は、おおさか環状自然歩道の最初の区間と重複している。琵琶湖一周や、京都一周トレイルを完歩した後、能勢から岬公園までの、おおさか環状歩道はとても気になる存在なのだが、河内方面を除いて、ほとんど情報が得られない。随分以前に設定された後、放置されているようだ。そもそも起点となる府民牧場が既に廃止されている。



15世紀の開山という慈眼寺までやってきた。ここから先、三草山に向けての登り道になる。



その、登り道に沿って、田んぼが段々になって作られている。ここは、棚田で有名な長谷地区の外れになる。田んぼは、思いのほか広く、階段を上から撮影するように、何枚もの田んぼを見通すことが難しい。



登っても、登っても、田んぼが続く。水はどこから来るのか不思議だ。



上の方に行くと、畑が増えてくる。ネギとかフキなどが植えられている。おそらく30段以上の田畑が続き、最上段までやってくると、そこには、小さな池があった。



棚田を登り切り、ここから、いよいよ山道に入る。



杉林の中の涼しげな道なんだけれど、石が多い。それでも勾配が、それほど急ではないので、気持ちよく登ることができる。



ゼフィルスの森までやってきた。ゼフィルスとは、ミドリシジミ蝶のことで、三草山の山頂付近は、この珍しい蝶の数少ない生息地なんだそうだ。注意して歩いたが、残念ながら、それらしい蝶にはお目にかかれなかった。



標高564mの三草山の山頂。大阪府(能勢町)と兵庫県(猪名川町)の境界になる。調子よく歩いていたつもりだったが、結局、山頂の手前で、結構バテて、水をガブ飲みしながら、たどり着いた。立木のため、大パノラマとは言えないが、周囲の山々がよく見渡せる。



例によって、下りの方が応える。木材で階段を作ってくれているのだが、かなりの急勾配のため、膝や足首にかかる負担が大きい。



石の多いところだ。道端には、かなりの大きさの石がゴロゴロと転がっている。



才の神峠まで下ってきた。この石の標識は、かなりの年代物らしいが、字は読めない。ここから、予定を変更して、おおさか環状自然歩道で、長谷の棚田を堪能することも考えたが、ガイドブックの道順に従って、猪名川町方向に進む。



杉林の中を、南に向かって歩く。杉の木は、全然枝打ちされていない。道路に沿った良い場所なのに、何故手入れしないのだろう。



槻並の集落まで下りてきた。ふれあいバスという、コミュニティバスの停留所が、所々にあるが、週3回、朝夕の2便だけ運行となっている。とても寂しい時刻表だが、それでも、この地域の人々にとっては、大切な足なんだろう。



槻並は、「ツクナミ」なのか、「ツキナミ」なのか。この地区にある電信柱には、双方の文字が並んでいる。どうやらツクナミは電柱を所有している電力会社、ツキナミは街路灯を電柱に設置している、おそらく猪名川町が付けているようだ。当然、猪名川町が正しいように思えるが、道に沿って流れる川の名称は、「ツクナミ川」となっている。どちらも正しいのかもしれない・・・。



五月晴れのもと、絵葉書にでもなりそうな、里山の風景が続く。



才の神峠から1時間ほど歩き続け、ようやく、数少ない目印である、古い薬師堂にやってきた。昔々に奉納された絵馬が、すっかり色褪せている。



この道で、誰がトレーニングしているのだろうか。マラソンだとすれば、限られた名前しか浮かんでこない。



素戔嗚神社。全国にたくさんある素戔嗚尊(すさのおのみこと)を祭神とする神社のひとつだが、風変りな造りだ。神殿を護るように、さらに大きな神殿が作られ、二重構造のようになっている。



屏風岩までやってきた。山下駅前での失敗に懲りて、途中スマホでバスの時刻を確かめてきたので、1時間に1本のバスの発車時刻の10分前に到着するという絶妙のペース配分だった。



日生中央駅にある、情報プラザINAGAWA。猪名川町のマスコット「いなぼう」のグッズが多数販売されている。そういえば、猪名川町では、いなぼうスタンプラリーなるものを開催していたはず。もっとも、スタンプポイントが、市役所の企画財政課などになっていて、土日しか休日が無いサラリーマンでは到底参加はできない、地域住民限定イベントだ。



しかし、折角なので、土産替わりに、ひとつスタンプを貰っていこう、と、駅前にあるB&G海洋センターを訪問。山中の猪名川町には不似合なこの施設の実体は、なんとプールだった。しかし、残念なことに、スタンプらしきものは発見できなかった・・・・。


まとめ

歩行距離   12.0km
歩行時間   243分 (4時間03分)
歩数      19900歩 (しっかり 8800歩)