2015年3月21日(土)
神戸市交通局が主催している八社巡りスタンプラリーに出掛ける。神戸と言えば、三宮ばかりが有名だが、神戸中心部には、それぞれの町を鎮守する神社が一宮から八宮まであるそうだ。交通局には申し訳ないが、いつものことながら三宮駅から徒歩で八社を訪ねることにする。
まずは、三宮から東に、最も近い二宮神社にお参りする。中山手通から一筋入った、ビルの谷間にある神社だ。社務所で押印をしようとして初めて気付くが、イベント用スタンプでは無く、神社の正式の御朱印を頂戴する仕組みになっている。ということは、有料となる。もっとも朱印帳などに押印いただく場合の300円に比べて、100円と割安に設定されている。
二宮神社の境内の看板で知ったが、これから回る八社は、どうやら正式には「港神戸守護神 厄除八社」と言われるらしい。御朱印を戴くと思えば、気楽なウォーキングスタンプラリーとは考えず、少々気合いを入れてお参りしなければならない。
続いて、北野異人館街にも近い一宮神社を訪問。ところが、社務所に誰もいない・・・。呼び鈴を押しても反応が無い。同様に社務所の前で途方に暮れている同好の士と思しき方もおられたが、やむを得ない。既に二宮神社で100円払っているだけに止めてしまう訳にはいかないが、日を改めて一宮神社を訪問することにする。
北野坂を南下して、再び三宮駅に向かう。途中2頭の象が門番をしているビルを発見。ビルの名勝も「象ビル」だ。滑稽なビルなんだけど、北野坂にあると、何でもお洒落に見えてしまう。
元町の大丸の傍、繁華街の真ん中に三宮神社がある。晴天の休日のため人通りは多いが、この神社の存在を意識する人は、ごく少数だろう。ましてや、神戸を代表する地名、三宮がこの神社に由来することを知る人はほんの一握りのように感じる。
1時間ほど歩いて、頂戴した御朱印は2つ。まだまだ先は長い。
中華街を通り抜けて県庁の傍にある四宮神社に向かう。景観地区にあるコンビニが大人しい色づかいになっていることは多く見られるが、中華街の中にあるファミリーマートは周囲の色合いに併せて、これでもかというほどに派手に赤くペイントされている。
昼どきということもあろうが、中華街は大混雑。前に進むのも大変だ。
県庁の南にある兵庫県公館。立派な建物だ。たまたま一般に向けても内部公開していたので、休憩がてら入場させていただき、美しい屋上庭園や、豪華な貴賓室や会議室も見学させていただく。
四宮神社。弁天さんが祀られていて、芸事にも通じた神社のようだ。
山本通まで北上し、以前兵庫区のスタンプラリーで訪問した水の科学博物館の前を通って、五宮神社へ。三宮ほどではないが、二宮町や五宮町といったように、多くは町名となっていて、地域にとって大切にされてきた神社であることが窺える。
五宮神社。神社の向こうはすぐ山になっている。ビルの谷間にある神社より、急坂を上ってやってきたせいもあるだろうが、このようなロケーションの方が、何となく有難味を感じる。
四宮・五宮両社でも無事御朱印を頂戴できた。
大倉山を通って、六宮神社に向かう。暖かい日が続いて、桜の蕾もはっきりと確認できるようになってきた。
地下鉄大倉山駅近くにある六宮神社に到着。しかし、鳥居には八宮神社の額が掲げられている。
どういう経緯かは不明だが、この八宮神社に、六宮神社も合祀されている。スタンプラリー的に言えば、ラッキーなダブルスタンプポイントということだが、当然のことながら御朱印代は2社分200円が必要となる。
湊川神社、神戸駅の近くを通って、七宮神社へ。平清盛関連のスタンプラリーで、しばしば訪問したところだ。
海にも近いこともあって、本殿の前には錨が置かれている。
なぜだかは不明だが、七宮神社の社務所には人がおらず、ご自由にって感じで御朱印が置かれていた。ご厚意に甘えて、自分で押印させていただくが、印がずれたり、掠れたりして、他で押印いただいたものと比べて不恰好に見える。さすがに神官の方々は御朱印の扱いに慣れておられると感じる。
最後に兵庫大仏に寄り道して、JR兵庫駅まで歩く。あらためて地図で確認すると、歩行距離は約11km。当初は8kmくらいと考えていたのだが、寄り道や迷い道も多く、結構歩いたことになる。取り損ねた一宮神社は、北野異人館街を舞台にしたスタンプラリーが開催されているので、その際にあらためて立ち寄ることにしよう。