2015年7月20日(祝)
どうぶつスタンプラリーも、いよいよ4路線目。大阪市営地下鉄きっての花形路線、御堂筋線踏破に挑戦する。堺市からなかもず駅から、大阪市を南北に突き抜け、吹田市の江坂駅までの営業距離は24.5km。谷町線の後塵を拝するとはいえ堂々の第2位だ。例によって、1日乗車券を購入し、南海高野線との乗継駅になっている、なかもず駅からスタートする。
地下鉄の終端。当たり前といえば当たり前だが、壁の手前に車両止めがあるだけ。なかもず駅で、本日最初のスタンプと、どうぶつカードを貰って、さあスタートだ。
1.なかもず駅 「ホオジロカンムリツル」
なかもず駅、新金岡駅、北花田駅、と、堺市内には3つの駅があるが、これらの駅を繋ぐ道には、集合住宅が林立している。道路に沿った建物の9割は集合住宅といっても言い過ぎではないように感じる。
2.新金岡駅 「ホオアカトキ」
北花田駅の階段には、広告が貼り付けられている。昔は難波や梅田など、地下鉄の駅の階段にはこのような広告が良く見られたような記憶があるが、最近は何故かあまり見られなくなったように思う。
3.北花田駅 「ベニイロフラミンゴ」
大和川を横断。橋の名前は、ずっと安孫子大橋と思っていたが、正しくはく「吾彦」大橋らしい。生駒山までよく見通せる快晴だが、まだ10時台だというのに、ムチャクチャ暑い。焦らずゆっくり歩こう、1時間に2kmのペースでも、夜9時頃にはゴールの江坂駅に到着するはずと思っていたが、立っているだけで、頭がふらついてくるような気持ちになる。
大和川を渡ったところで、以前、杉本町から加美までの間を探索した、阪和貨物線の廃線跡と再会する。この細長く雑草に覆われた空地が廃線跡だと知る者もドンドン少なくなっているのだろう。
あびこ駅前に、日本で初めてのコミュニティバスと書かれたバス停を発見。一見、松原市の天美方面に向かう路線バスだが、昭和48年に住民の要望に応えて乗合タクシーとしてスタートし、その後、松原市の強い要請でバスになったものなんだそうだ。
4.あびこ駅 「フンボルトペンギン」
こざっぱりとした長居駅の駅長室。ここでも駅長室の前にスタンプ台があり、どうぶつカードも好きに持って帰ってください、という感じで台の上に置かれている。どこにスタンプ台を置くかは、駅長の裁量なのだろうか。
5.長居駅 「フサホロホロチョウ」
あまりに暑いので、南側の地下鉄の入口から入り、冷房の効いたホームを歩いて、北側の出口から再び路上に出ることを繰り返す。一日乗車券の特典のようなものだ。長居駅のホームは、セレッソ大阪一色だ。
長居公園。スタジアムの白い屋根が見えるが、寄り道していく気にはならない暑さだ。
長らく開かずの踏切として有名だったが、10年ほど前にJR阪和線が高架になり、歩行者やドライバーを悩ませてきた慢性的な大渋滞も解消されたところだ。
長居の踏切跡を超えたあたりに、列車の保線基地のようなものがある。JR高架に隣接しているが、大阪市営地下鉄のもののようだ。地下から線路が上ってきている。
間違いなく、かつてはガソリンスタンドだったのだろう。クルマ離れやエコカー、そして消防法改正などに伴い、ガソリンスタンドの廃業が相次いでいるのは知っているが、「全身もみほぐし」のマッサージ店に転用されたスタンドは、そう多くはあるまい。
6.西田辺駅 「フクロウ」
昭和町駅の傍にある長屋が、お洒落な飲食店に改造されている。有形文化財登録までされている長屋だけに、外観や構造はそのまま活かしつつ、内装に工夫を凝らして落ち着いた室内になっている。先日、ここの中華料理店で食事をしたが、味もなかなかのものだった。
7.昭和町駅 「タンチョウ」
阪神高速の高架下で御堂筋線と谷町線は交差している。先日のどうぶつスタンプラリーで谷町線を踏破した際、夜の8時くらいに文の里駅の同じアングルから写真を撮ったのだが、真っ暗で何も映っていなかった。
近鉄南大阪線と、JR環状線に挟まれた道を西進する。いよいよ天王寺だ。もっとも天王寺駅のスタンプは、既に取得済なんだけど、律儀に御堂筋線の上をトボトボと歩き続ける。
8.天王寺駅 (谷町線踏破時に取得済)
さらに西に進み、動物園前駅にやってきた。駅の動物園とは逆サイドに、「動物園前一番街」なる商店街がある。知らない人は、この方向に天王寺動物園があると勘違いしないだろうか。
動物園駅の構内には動物の絵や写真が一杯。既にここは動物園の一部のようになっている。
9.動物園前駅 「コサギ」
地下鉄動物園前駅は、堺筋線と御堂筋線が交わる駅だが、さらに僅かな距離、外に出なければならないのだが、JR環状線の新今宮駅とも連絡している。実はもう一つ、あまり知られていない連絡駅がある。いわゆるチンチン電車の阪堺線、新今宮駅だ。つい最近までは南霞町とい駅名だったのが、改名されてしまった。
大国町駅に到着した時は、まだ半分残っているというのに、バテバテ。冷房の効いたホームでボーっと立ち尽くす。ホームが狭くてベンチが無いのが辛い・・・。青いストライプの四つ橋線と、赤いストライプの御堂筋線が同じホームの左右に到着する。
10.大国町駅 「コクチョウ」
大国町という駅目の由来は、駅前にある「木津の大国さん」と呼ばれる大国主神社。実は大国主神社は摂社で、敷津松之宮というのが、この神社の総称らしい。それにしても、大国さんって、豊穣の神様と思うんだけど、縁結びにもご利益があるのかなぁ・・・。
神殿には狛犬のように2匹のネズミが据えられている。大国さんといえば、因幡の白兎のイメージが強いけど、ネズミに助けられたりして、大国さんとネズミというのも縁が深いらしい。
境内には木津勘助の大きな像が据えられている。木津川の水運を拓いたり、飢饉の際に米蔵を開けさせて民を救ったりした江戸時代初期の義侠だ。歌舞伎や浪曲の演目になったり、天神祭の御迎え人形でも登場する。当然生粋の大阪人だと思っていたが、相模の生まれらしい。
大国主神社の大木の陰で、長らく休憩し、思い足を曳きづるように、なんば駅まで歩き始めるが、とても体力が復活する兆しが見られない。とても残念であり、また情けないことだが、御堂筋線を一日で踏破することはギブアップ。今日は9つのスタンプとどうぶつカードの獲得に留まった。
11.なんば駅 (千日前線制覇時に取得済)
地下鉄ホームばかりを歩いていたせいか、2回ほど途中でGPSが位置を間違っている。歩行距離は18kmとなっているが、実質は15~16kmというところだろう。
御堂筋線全20駅中、まさか11駅しか歩けないとは思ってもみなかった。いったい何度まで気温は上昇していたのだろうか。32~33度くらいはあったのではなかろうか。とにかく疲れた・・・。