姫路城ぶらり歩き (沿線散歩2015)

2106年1月23日(土) ①


近鉄・阪神・山陽の3社沿線クイズ&スタンプラリーも8コース目。姫路城周遊を中心とした定番コースのため、いまひとつ気乗りがしないもものの、姫路まで出掛けることにする。



山陽電車の手柄駅からスタート。駅前に中央卸売市場がある。建物も古く、くたびれた感じがするのは否めず、臨海部への移転が議論されているようだ。現在の場所は、遊園地、水族館、野球場などが立ち並ぶ手柄山公園の入り口に相応しい再開発を期待しているのだろう。



世界遺産姫路城がシンボルの町なんだけど、手柄山公園は、なんだか西洋の城郭風に仕上がっている。



有料の水族館はスルーして、無料のモノレール展示室に立ち寄る。1966年に姫路駅から手柄山までの間に開通したモノレールだが、赤字が膨らみ、8年後には休止に至ったという。ウィキペディアで調べると、当時は鳥取まで伸ばすというような、荒唐無稽な計画まであったらしい。



公園を出ると、姫路駅まで断続的に当時のモノレールの橋脚が残っているのだが、その一部で解体撤去作業が進められていた。



用の無くなったモノレール橋脚は、確かに邪魔で危険でしかないかもしれないが、 古代ローマの遺跡を彷彿とさせる謎めいた建造物を、観光資源に活かせないものだろうか。



姫路駅と手柄山駅の間には、大将軍という、ただ一つの中間駅があったらしいが、それがまた不思議な構造をしている。集合住宅の2階から3階部分が駅になっていて、建物の中をモノレールが突っ切る形になっている。これまた珍百景ものだが、近々取り壊されるとも聞く。



船場御坊本徳寺。東本願寺の別院として、明治天皇の行在所になったり、第一次世界大戦でのドイツ捕虜を収容したり、歴史ある古刹なんだけど、塀は傾いているし、本堂などの建物もかなり草臥れている。西本願寺系の亀山御坊(こちらも本徳寺)は立派な建物が並んでいるだけに、経緯は不明だが、対照的に感じる。



播磨灘から姫路城に通じる船入川の碑。今では細い水路になっているが、当時は様々な物資が姫路城に運ばれてきたのだろう。



大阪落城後、なんやかんやの末、姫路藩主本多忠刻に再嫁した。調べてみると、姫路に入ったのは20歳のとき。そして忠刻の逝去などがあって29歳で江戸に移住している。御堀端に設置されている千姫像は、20歳台は思えない風格だ。もっと可愛く作れば良かったのに・・・。



姫路城の西側から北側へと、広いお堀に沿って、歩いていく。風は冷たいが、歩いていてとても楽しい道だ。



姫路城って、見る角度によって、全然違う雰囲気がする。駅に通じる南側から天守閣の写真を撮る人が多いが、お勧めは北東や北西。北西からは、風格ある連立天守を間近に臨むことができる。


好みもあろうが、個人的には北東側からの眺めが最もお気に入りだ。



シロトピア公園の中にある兵庫県立歴史博物館には、巨大が鏡が取り付けられていて、姫路城が映り込むように設計されている。もっとも振り返れば本物の姫路城が見えるだけに、鏡の中のお城を撮ることに、どれほどの意味があるのかは不明だ。



姫路市立美術館。風格ある煉瓦造りの大きな建物だ。何年か姫路市内に住んでいたが、入館したことはない。あらためて確認すると大人入場料は200円。思いのほか、良心的な値段だ。そのうちに、と、今日もまた入館を見送る。


真東からの姫路城。北側からの風景に比べて、平板的に見える。



これまた、入場したことのない姫路市立動物園。入場料は200円と、これまた良心的な価格設定だ。案内板を見ると、象やらライオンやら、メジャーどころの動物は一通り飼育されているようだ。



入園は見送ったものの、フェンス越しに覗いていると、象を発見。象が木の陰から移動するのを粘り強く待った末、象と姫路城天守閣のツーショットという、奇妙な写真を撮ることに成功した。



さらにキリンと天守閣のツーショットの撮影にも成功。って、フェンス越しの覗き見だけに、あまり褒められた行動ではない。



で、これが、南側からの姫路城。う~ん。さらに平板的だ。アニメの「ぜんまいざむらい」に出てくるハリボテの見栄城みたいだ。



寒いなか、のんびりと7kmほどを歩いた。



どうも歩き足りないので、もう1コースやっつけてしまうべく、神戸三宮に向かう。(②に続く)