2018年2月3日(土) ②
久寿川駅から香櫨園駅までのコースを歩いた後、もう1コース制覇すべく西九条駅までやってきた。阪神西大阪線の西九条から、阪神本線の野田まで歩く5.5kmの短いコースだ。
西大阪線がなんば駅まで延伸されて随分便利になったが、それまでは西九条が終点だった。北港通の上を走る高架橋は、ターミナル駅に相応しい頑強な鉄骨構造だ。
殺風景な六軒屋川の堤防に壁画のようなアートが並んでいる。もっともあまり珍しいとも思えない、この堤防アートが、コース紹介で5つ挙げられている見どころのひとつにカウントされているのは、ちょっと辛い・・・。
六軒屋川の西岸には、初代大阪船奉行所跡の石碑がある。通常、道に向けてあるべきと思われる表題が川に向けられている。前大阪府知事の筆によるものだが、失礼ながら、あまりに稚拙な字なので、石碑をひっくり返したのではないかと勘繰ってしまう。
四貫島商店街。USJが開園した際、USJ→ジョーズ→サメ、ということで、制作・展示されたというサメのオブジェがアーケードに吊り下げられているが、ちょっと古ぼけてきた感じは否めない・・・。
サメの回りには万国旗。いかにも昭和っぽい賑わい演出だ。しかも正確には万国旗ではなくて、日、米、英、仏、独、伊、露、中、韓、豪の十国旗。商店街の運営も大変なんだろうけど、せめて30ヶ国くらいの旗は集めてもらいたいものだ。
阪神高速淀川左岸線の建設に伴い、完全に暗渠化してしまった正連寺川。この元川面の空地は、公園になると聞いているが、今のところ未だ工事が始まりそうな気配は無い。
旧正連寺川の北岸にある鴉宮(からすみや)。豊臣秀吉が文禄の役の際にここを参拝したところ、八咫烏が現れたそうだ。八咫烏って、サッカー日本代表のシンボルマークにもなっているけど、どうやら中国や韓国でも登場するらしい。
準大手ゼネコンの鴻池組の元本店ビルが伝法の傍にある。和風建築と洋風建築を合体させている。珍しい苗字だが、江戸時代の豪商、鴻池とは、別家系とのことだ。
澪標住吉神社。おそらくこの地に多い海運関係業者の信仰を集めていたところだろう。境内には、ステンレス製の澪標が設置されている。大阪市の市章にもなっている澪標だけれど、立体のものは、ここくらいでしか見ることができないように思う。
境内には、交通、開運、商売繁盛などの神様を祀る祠がいくつも見られるが、そのなかに事平社というものがある。おそらく琴平の字を変えたものだろう。事を平に、というのは、何となくわかるような気がする漢字のチョイスだ。
伝法から高見フローラルタウンを抜けたところに阪神高速淀川左岸線の大開入口がある。今のところ5kmほどしかない淀川左岸線だが、阪神高速2号線、と、いい番号を貰っている。門真まで繋がるのはいつのことになるのだろう。
大阪下水道科学館。地上6階、地下1階の、なかなか立派な施設だ。
ここはクイズポイント。6階に展示されている植物の名前を選ぶものだ。この種の問題は、よほどの知識が無い限り、現地に行かないと判らない。ウォーキング無しでスタンプを貰おうとする不逞の輩を排除するには良いクイズだ。
ところが、それっぽい鉢植えが見当たらない。どうやら、写真の周囲の風景から、答を導き出すことはできたが、写真とは異なり、随分萎れている・・・。
下水道科学館は、入場料無料ということもあってか、結構な人が遊んだり、寛いだりしている。子供はもちろん、大人でもなかな面白い展示が多い。お薦めだ。
阪神高速神戸線に繋がる淀川左岸線。将来増設用の橋脚が、延伸工事が始まるのを待っている。
新御堂筋まで延伸するスペースは、随分長らく確保されている。文字通り淀川の左岸に、幅10mくらいの空地が続いている。
パンフレットによると、「ここからの阪神電車の眺めが最高」とあるけど、鉄橋の構造上、電車が鉄骨の影になってよく見えない。伝法大橋からの西大阪線の眺めの方が個人的には好みだ。
阪神の野田駅でゴール。JR野田駅と区別するため、野田阪神と呼ぶ人が多い。阪神電鉄の本社社屋は梅田ではなく、野田駅前にある。
野田駅でスタンプゲット。今日は香櫨園駅と野田駅の2つのスタンプをゲット。これを「二枚抜き」と勝手に呼んでいる。
歩行軌跡。久寿川~香櫨園はパンフレット表示が5.5kmのところを7km歩いたことになっていたが、西九条~野田は、パンフレット表示の5.5kmにほぼ近い。