2012年5月19日(土)
新しいリュックを買った。今のリュックは洗っても洗っても汗臭さが残るうえに、サイドのドリンクポケットがガバガバになってきて、ペットボトルを落とすことも度々。まだまだ使えるんだけどねぇ。いろいろと思い悩んだ挙句、今のものより一回り大きい35リットルのバッグを購入。ちょっと派手だったかなぁ。
かなり暑くなってきたので、しばらく山は止めようと思っていたんだけど、新しいリュックを試すために出掛けた先は天理の龍王山。
実はこの山、4年前に「近鉄あみま倶楽部」のコースのひとつとして登った。いや正確には途中まで登った。実は暑さと体調不良で、登頂を諦めて途中で下山したのだ。年間50コース完歩を達成して、ちっちゃい金バッジを貰ったんだけど、実はそのうち1コースは中途でリタイアしているのだ。
今回はそのリベンジ。近鉄のマップでは、柳本からスタートして、また柳本に戻ることになっているが、天理市が発行している別のマップに従って、龍王山から天理ダムに下る道順をとることにした。
それにしても天理市のマップは軽装の女の子が楽しくハイキングしているイラストが満載だけど、記憶に残っている龍王山は、そんなに軽い山では無かったはずだ・・・。
(1)柳本から龍王山頂(南城跡)へ
天理市のマップコースの最大の問題はバス。天理ダムから天理駅に向かうバスは午後に2本しかない。15時18分のバスを逃すと、次は17時過ぎまで無い。マップに記載されている標準徒歩時間が3時間35分なので、少し余裕をみて11時に柳本に着くように家を出た。
リュックが大きいので、食料も着替えもたっぷり。そして500mlのペットボトルを6本!も詰め込んだ。暑い日は水分がいくらでも欲しいからねぇ・・・。って、ひどく重いぞ。大丈夫かぁ?
柳本から登っていくと、長岳寺の料金所に来てしまった。山の辺の道などで長岳寺の傍までは何度となく来ているんだけど、入ったことがないと気付いて、350円払って入山した。それにしてもスタートポイントで既に余裕時間を使いきってしまうとは、無計画にもホドがあるぞ。
長岳寺見学を終えて、龍王山山頂に向けて山道をテクテク登っていく。4年前は相当ヘバッただけに、今回は、休憩や水分も十分取りながら、ゆっくり登っていく。そのせいか、通常なら見逃してしまいそうな石仏などをしっかり観察できた。
4年前より土嚢などで路面が整備されているようにも感じた。
と、思っていたら、やっぱり、狭隘で急峻な登り道になってくる。山の麓で出会った人によれば、龍王山に登るのは、距離は長いが緩やかな崇神陵ルート、下りるのは距離は短いが急坂が続く長岳寺ルートが良いとのことだったが、今更引き返すこともできない。
山頂も近くなると、逆に坂が緩やかになってきた。
4年前にリタイアしたポイント。右下方向に下りて行ったのを思い出す。
今あらためて思えば、頂上までもう一息のところだったんだけどねぇ。
頂上には戦国時代に大和の豪族、土市氏の居城だった龍王山城の南城郭があったという。規模も大きく、難攻不落を誇っていたはずだが、戦わずして松永弾正に乗っ取られたそうだ。
頂上からの眺め。大和盆地の向こうに、金剛山~葛城山~岩橋山~二上山が良く見える。畝傍山や耳成山も手に取るようだ。ここに籠れば少々の敵が来ても守れそうなところなんだけどねぇ。
天理市のマップのせいか、山ガールが目立つ。もっとも天理市のマップのイラストのような軽装ではなく、足取りもしっかりしている。山ガールに追い抜かれるのも気にせず、ゆっくり歩いた。
(2)北城跡~天理ダム
北城は、南城よりさらに大きな縄張りとなっていて、こちらが主城だったようだ。
近鉄のマップでは、北城跡には1本しか道が繋がっていないので、来た道を帰るしかない。ところが、天理市のマップにはもう1本、別の道が記載されている。同じ道で戻ることが嫌いな私の場合、当然のことながら、この道を選んだんだけど、これがかなりの難道。崖をよじ登るように北城跡に辿りついた。
北城跡には、何のモニュメントも無く、ピクニック広場のようになっていた。
北城跡から、メインの道で下りていくと、土塁とか虎口などの説明がある。車が通る道まで下りてきたところで、龍王山城跡の石碑があった。
やっぱりここから登るのが正解だった。
藤の花が咲き始めていた。
龍王山から天理ダムへの道は、緩やかな下りの舗装道路。全くといって良いほど上りの部分も無く、楽な道だ。たまに車とすれ違う。
杉木立と小川に沿った下り道、というのは、大好きなパターンだけど、結構ゴミが多いんだよね。空き缶とかだけでなく、生活ごみの類も多い。せっかく良いところなのに、悲しいねぇ・・・。
天理ダムが見えてきた。
15時08分、水をたっぷり飲み残して、天理ダムバス停に到着。計画通り、天理駅行きのバスの10分前だ。
我ながら珍しく見事な時間配分だった。
まとめ
歩行距離 10.8km
所要時間 226分
歩数 12000歩 (しっかり5900歩)