2012年5月5日(土)
今日は和歌山電鉄喜志川線「花と歴史の見所スタンプラリー」に挑戦。和歌山電鉄といえば、たま駅長で有名。主催者の意図するところではないだろうが、電車に乗るのは最小限に留めて、いつものように可能な限り歩いてスタンプポイントを回る。
今回のスタンプラリーは、①デコレーション電車(たま・いちご・おもちゃ)、②沿線の神社(日前宮・亀山神社・伊太祁曽神社)、③観光スポット(四季の郷公園、大池遊園・喜志駅)の、①②③それぞれのカテゴリーから一つずつ、計3つのスタンプをゲットすれば良いことになっている。
しかし、私のような自称、上級スタンプラリーストは、当然、9つのスタンプ全てを取りにいくのだ。ところが問題は、電車である。各電車内に設置されたスタンプを押すためには、全種の電車に乗車しなければならない。30分に1本しか無い運行スケジュールで、3種類の電車に乗るため、時刻表とニラメッこしながら、JR紀州路快速で和歌山に向かった。
(1)和歌山駅~日前宮~亀山駅
JR和歌山駅と和歌山電鉄を結ぶ地下通路に、ネコの足跡が。既に、たま駅長ワールドに入っているようだ。和歌山駅で停車していたのは「おもちゃ電車」。3種類のデコレーション列車のうち、最も新しいもののはずだ。
外装は、それほど吃驚もしなかったが、車内はまるで子供部屋。ガチャガチャとか、おもちゃの展示とか、所狭しと詰め込まれている。座席も座るのが恥ずかしくなるような可愛いものばかりで、フツーのものが一つとして無い。車内で、まず最初のスタンプをゲット。
おもちゃ電車に、わずか2駅分だけ乗って、日前宮で下車。基本的に単線の喜志川線だが、ここは対向列車とすれ違える構造になっている。たまたま、たま電車がやってきた。先頭車両正面のヒゲが可愛い。
日前宮。和歌山を代表する大社のひとつと聞いていたが、思いのほか、ひっそりとした神社だった。2つめのスタンプゲット。ほとんど駅前にあるため、10分あれば駅から往復できるが、次の列車までは30分もある。
日前宮の駅ホーム。昭和30年頃を思わせるような、何ともレトロな案内板だ。
また2駅乗って、亀山(カメの字が難しすぎるので「亀」で済ます)へ。
今度はタマ列車。先ほどすれ違ったのが、和歌山で折り返して戻ってきたようだが、車内は人でいっぱい。さすがに1番人気だ。揺れる車内で何とかスタンプは押したが、人が多すぎて写真は難しい。列車の継ぎ目部分の暖簾だけ、何とか撮った。
亀山駅で下車。可愛いタマのイラストが満載の外装だ。
(2)亀山神社から四季の郷公園
さあ、ここからが本番。亀山から終着駅の喜志まで、スタンプポイントを徒歩で巡る。
距離は約15キロ。4時間で歩けば、喜志からの「いちご電車」で帰ってこれる。問題はたま駅長の勤務時間が17時まで。ということは15キロを、3時間半程度で歩く必要がある。詳細不明だが、おそらく登り勾配。大丈夫かなぁ・・・。
亀山神社。思ったより駅から離れていた。
亀山神社から東に向かう道を、あっさり間違えて、県道まで出てしまった。車が多いし、歩道は整備されていないし、歩きにくい。それに暑い。気持ちよく歩けるのはトンネルの中だけ。
少し遠回りになるが、伊太祁曽神社を後にして、1時間半ほど歩いて、四季の郷公園に到着。
なんと、たま駅長(ぬいぐるみ)がいて、愛想を振りまいていた。胸には執行役員バッジをぶら下げている。記念写真ばかりか、サインまでしていた。
何だかよくわからんが、「たまバス」に乗ったツアーのお客さんが、どっさり来ていて、ツアーのお客さんが帰ると、たま駅長も帰って行った。
ツアー客を乗せてきた「たまバス」。
たま執行役員専用車と見られる「たまバン」。
たま自転車(レンタサイクル)まであった。
(3)伊太祁曽~喜志
四季の郷公園で、愛嬌たっぷりの、たま駅長に見入っているうちに、ひどく時間を喰ってしまった。
伊太祁曽駅に到着。なんと先ほどのツアー客が先に着いていた。ここで一旦バスをおりて電車で喜志駅に向かうようだ。
伊太祁曽駅には、たま駅長の弟分の「にたま」が駅長を務めている、ということだが、透明のケースのなかで寝ているだけだった。この写真を撮るだけでも、もう大変。とにかく凄い人だかり。
伊太祁曽神社。紀州の一ノ宮だそうだ。
暑いなかを延々とあるく。和歌山電鉄の線路を見降ろす道を行く。山岳鉄道の雰囲気だ。
一昨年の8月に、大阪から海南まで熊野街道を歩いた。丁度伊太祁曽のあたりで和歌山電鉄を渡って南下したことを覚えている。当然暑かったが、その頃の方が、もう少し元気があったような気がする。
大池公園への道をまた間違った。たま駅長の勤務時間内に喜志駅に辿りつくことは決定的に不可能となってしまった。実に不本意だが、大池遊園駅から喜志まで電車に乗った。
喜志駅から乗って帰る予定にしていた、いちご電車だった。
喜志駅に到着。
他の駅と比べて段違いに立派だ。何も無い駅前だが、駅には土産物屋や喫茶コーナーまで完備している。それでも切符は売っていない(無人駅)という不思議な駅だ。おそらくここまで来た観光客の大多数は、この駅の中でだけ楽しんで、また電車で帰るのだろう。
最近大改装されたようだ。デザインもかなり凝っている。これもすべて、たま駅長が稼いだと言って過言ではなかろう。お土産もバカ売れしていた。執行役員就任も当然か。
透明アクリルケースの中にある穴に隠れていた、たま駅長だが、ラッキーなことに、勤務時間終了で、家(隣の土産物屋)に帰宅するところに出くわした。
確かに可愛い。でも、これを言っちゃぁお終いだが、何ということも無いネコだ。でもこのネコが寂れていたローカル線を盛り上げ、無茶苦茶稼いでいる。喜志駅ホームには、ねこ神社や、いちご神社などまであった。
和歌山への帰路は、外装も内装も、ごくフツーの電車。おそらく南海電鉄からのお下がりではないだろうか。そのせいか、ひどく空いていた。
(4)スタンプラリー
それにしても、スタンプが酷過ぎやしないか?あちこちの使い回しのような統一性に欠けるスタンプだし、インクも切れて擦れている。9ケ所すべて廻ってパーフェクト達成というのに、なんとも美しさに欠けるシートだ。さみしい・・・。
でも、記念に貰ったノートはいいね。嬉しかった。
まとめ
歩行距離 約14km
所要時間 3時間30分 (亀山~大池公園)
歩数 22500歩 (しっかり19700歩)