2012年5月27日(日)
締切が今月末になっている、京阪電鉄の「平家ゆかりの地 クイズラリー」に出掛けた。今日が最終日となる、堺の香の街スタンプラリーと、どちらに行くか悩んだが、堺の方は今年初めに参加した「七福助めぐりスタンプラリー」とほぼコースが重複している。
京阪のチラシで、「おけいはん」はスカートにブーツ姿で、「歩いて答を見つけてね」と、笑っているけれど、どう見ても10km以上はある。おけいはん、そんな格好で歩いたら、足痛うなりまっせ。
(1)東福寺~方広寺
このクイズラリーでは、スタートが百万遍知恩寺、ゴールが瀧尾神社になっているが、コースを逆に歩くことにする。始発駅の出町柳から帰る方が楽だからね。
東福寺の傍にある瀧尾神社。清盛とあまり関係無さそうなんだけど、どうしてここがゴールポイントなんだろうか。
第一チェックポイントの新熊野神社。境内には、後白河帝お手植と伝わる楠の巨木がある。
「京の熊野古道」と名付けられた、散策コースもあり、ヤタガラスとか曼荼羅とか、の展示が並べられている。完歩に要した時間、約2分。
神殿の鈴。大きな鈴ではなく、神楽鈴のように小鈴がいくつも連なったもの。とても軽やかな音色がした。
三十三間堂、京都国立博物館、耳塚などを横眼に見ながら、豊国神社へ。
大阪城内にあるのは「ほうこく」だが、本家本元は「とよくに」。明日からの野球部の健闘を祈って、勝守を購入した。
方広寺の梵鐘。
徳川家康が言い掛かりを付けた、「君臣豊楽」、「国家安康」の文字が読み取れる。
(2)六波羅から円山公園
五条通を渡って、六波羅密寺へ。
平家の表紋である揚羽蝶をあしらったハンカチなど、平家グッズも多く売られていた。
八坂の塔。道の左右に土産屋が立ち並び、外人さんや舞妓さん(たぶん貸衣装を着た観光客)なども多数見られた。
高台寺を通って、八坂神社へ。いくらでも写真を撮るところがある。クイズラリーのことなど忘れて寺社巡り。
円山公園のなかの坂本龍馬と中岡慎太郎の像。京都三大銅像のひとつだ。二人の目線は北西を向いているが、御所の方を見ているのだろうか?
寺社巡り、観光スポット巡りに没頭していたせいで、八坂神社の中にあるクイズポイントを素っ飛ばしてしまっていた。慌てて道を戻った。
(3)岡崎から哲学の道
智恩院、青蓮院を通って、平安神宮へ。疎水の向こうに東山。
岡崎神社。安産や子授かりで有名な神社だ。
多産のウサギが、神社のマスコットというか、神使というか、になっていて神殿の左右にいるんだけど、ウサギだけでは頼りないということなのか、狛犬が後ろから見守っている。
熊野若王子神社。哲学の道の南端にある小さな境内にはじめて入った。
ここが3つあるクイズポイントの最後。ゴールまでは未だ3~4kmくらいある。もっとクイズポイントを沢山作ればいいのに。
哲学の道。学生時代にもよく歩いたところだが、当時は観光客が多いのは銀閣寺付近だけで、南禅寺から鹿ケ谷の間は静かなものだったように記憶している。今日は欧米系と思われる観光客の多さが目立った。
(4)真如堂から吉田山
京阪のコースでは、哲学の道を銀閣寺まで行って、今出川通を西に行くことになっているんだけど、そのあたりは先日京都一周トレイルで歩いたばかりなので、コースを外れて、久々に黒谷方面に登っていくことにした。
真如堂付近から見た、大文字山。楢枯れの被害状況がよくわかる。
真如堂の塔。岡崎や哲学の道は、あれほど混雑していたのに、この辺りは閑散としている。いいところなんだけどねぇ。
吉田山に向かう。
大学の1回生のとき、高校時代の友人が突然下宿にやってきて、吉田山に登ることになった。もう夕暮れ近い時間だったけど、軽い気持ちで登り始めたが、どうしても、紅燃えるの碑のところに辿りつかない。何度も上りなおしたんだけど、柵なんかがあったりして、思う方向に進めないなか、とうとう登頂を諦めた。それから10年以上経って、友人の顔写真を新聞の一面で見つけた。チベットの雪山で消息を絶ったのだ。吉田山にも登れなかった友人が、いつの間にか一流のアルピニストになって、6000mを超える未踏峰への世界初登頂を目指していたことに驚天した。
あの時のことを思い出しながら、同じように道に迷うことを半ば期待しながら、同じ方向から吉田山に向かう。
ところが当時と異なり、吉田山中の道はかなり整備が行き届いていた。
で、結局、吉田神社まで、簡単に着いてしまった。
あの時は一体なんだったんだろうか。
吉田神社にある「さざれ石」。
(5)京都大学から出町柳
昔と比べて、京大は格段に綺麗になった。綺麗すぎて、何だか躍動感や熱さが感じられない・・・。昔は貼り紙やらバリケードやらで、凄いことになっていた。時計台にも、白ペンキで大書された「竹本処分粉砕」の文字があった。あまりにも騒然としたキャンパスだったが、今となっては懐かしい。
工学部6号館。ここばかりは昔のままだ。
歴史的な重厚感も無い、ただのボロの建物だが、往時の姿を残しているのは少し嬉しい。
百万遍にあった第一勧業銀行は、ドラッグストアに変わっていた。
出町柳駅の付近では、燕の巣があちらこちらに見られた。親鳥が飛びまわって、雛鳥に餌を運んでいる。しばらく粘って、親鳥が餌を与えるところを写真に撮ろうとしたが、燕の飛行速度のあまりの早さに付いていけなかった。
おまけ
東山警察署のポスター。なんと山村紅葉を採用している。「サスペンスの裏女王、遂に登場」とあるが、確かに京都らしい人選ではある。
まとめ
歩行距離 12~13km?所要時間 270分
歩数 22100歩 (しっかり11900歩)