2012年5月20日(日)
5月12日から20日にかけて、橿原市の今井町で「町並み散歩」なるイベントが開催されている。今井町と言えば、江戸期の街並みを美しく保存していることで有名なところ。
今年3月にチャレンジした橿原漫遊スタンプラリーでも、今井町がスタンプポイントのひとつになっていたが、3時間半ほど橿原市のあちらこちらを歩き続けた後の最終ポイントだったので、町をゆっくり散策する時間も体力も気力も無かったのだ。
今日が最終日。午前中に枚方での所用を済ませた後、急いで橿原まで出掛けた。
地方都市での長閑なイベントと思いきや、想像を遥かに超える人出だ。毎年何万人もの来訪者があるそうだ。特にフリーマーケット「今井六斎市」はデパ地下並みの賑わいである。
町はかなり広い。500m四方くらいはありそうだ。重要文化財に指定されている旧家がいくつも並んでいて、内部公開されている。
中世からの環濠集落だそうで、今も美しく整備された濠が町を取り囲んでいる。赤い自販機がちょっと目障りだ。
イベントが行われていない裏通りでさえ、こんなに整備されている。おそらく道幅も江戸時代のままなのだろう。
さすがに道路は舗装されているが、マンホールの蓋も、今井町独自のものが採用されていた。
で、スタンプラリーは、というと、旧家の前にあるスタンプ台に大行列ができていて、ひどく手間取ってしまった。綺麗に押したいのはよく判るけど・・・。
A4コピー用紙の裏表にスタンプを8つ押すという味も素っ気も無い台紙に、派手さの無い黒のスタンプ。完歩の記念品も虎の紙風船、という素朴さだが、今井町らしくて良いのではないだろうか。
案内係や整備係など、町中の人たちを総動員しているのではと思えるほどの「手作りおもてなし」ムード溢れるイベントだった。