2012年10月21日(日)
毎年この時期に河内長野で開催されている高野街道まつり。スタンプラリーもあって大変賑わうイベントと聞いていたが、これまで都合がつかず、今回が初めての参加となる。
10時過ぎに河内長野駅に到着。ちょうどオープニングセレモニーが始まったところだ。舞台に立っているのは、ふるさと歴史館のマスコットの「くろまろ」くん。日本初の留学生として隋に渡り、日本の政治体制整備に尽力した高向玄理(たかむこのくろまろ)に因むそうだ。
スタンプ台紙も手に入れて、河内長野駅から三日市駅まで、高野街道を歩いてのスタンプラリーに出発する。狭い旧街道は参加者で溢れかえりそうだ。
出発して10分も経たないうちに、酒蔵通りで大渋滞発生。。地域の食品や物産を販売する店がたくさん出ていて、ごった返している。
なんと、この地域だけで、「フード&クラフト 奥河内コレクション」なるイベントと、スタンプラリーを開催している。人波を掻き分けて、3ヶ所全てのスタンプを集め終えたが、さらに大混雑の中心にある抽選会場に戻る気には到底ならなかった。
烏帽子形八幡神社。楠木正成が築城した楠木七城のひとつ、烏帽子山城が近くにある。烏帽子形というだけあって、神社に上る階段も相当急なものになっている。
街道の路面の多くは、赤茶色の舗装になっていて、「高野街道」の文字のあるパネルが埋め込まれている。
酒蔵通りの大混雑や、烏帽子形山への寄り道に、時間は取られたが、あまり歩いた気もしないうちに、三日市宿に到着してしまった。
三日市は、高野街道の宿場町としての風情が残されている。有形登録文化財に指定されている八木家住宅が8ヶ所めのスタンプをゲット。三日市駅を残すばかりとなった。
無事三日市駅に到着。2.3kmに1時間近くかかってしまった。台紙がタブロイド版のチラシの一部になっているため、インクのノリが悪いのが残念だけど、各スタンプはよくデザインされている。完歩賞引換済の雑なチェックは戴けないが、スタンプに重ならないなら、まあ許容できる。
完歩賞のガラガラ抽選では、やはり白玉。高野街道まつりとプリントされたタオルを貰った。
三日市駅前のスーパー内にあるお好み焼屋で、のんびりと昼食をとっているうちに、駅前広場で大阪城甲冑隊の出陣式が始まった。関西一円、アチコチのイベントに呼び出されているが、どこに行っても、真田の六文銭と赤備えの甲冑だ。
午後からは、高野街道を離れて、延命寺と観心寺を訪ねる。先日やり残している、金剛三市スタンプラリーを完成させるのだ。
三日市から石見川沿いの静かな道を歩くこと50分ほどで、延命寺に到着。
観心寺と延命寺の分岐点になる交差点に生えている芭蕉(たぶん)。良い道標になっている。
杉木立のなか、緩やかな上り道が続く。木漏れ日が美しい。
延命寺から50分ほど歩いて、観心寺に到着。門前には楠木正成の銅像がある。雲ひとつない青空をバックにして、一段と凛々しく感じられる。
観心寺は有料なので、これまでは楠木正成像にご挨拶するだけで終わっていたのだけど、今日ついに境内に入った。
楠木正成が幼少の砌、勉強をしたと伝わる塔頭の門が、境内に移設されている。
南北朝時代の古い社がある。長い時代を経て、さらに荘厳さを増しているようだ。
観心寺の金堂。南河内きっての名刹と呼ばれるだけの厳粛な雰囲気が漂う。
観心寺は北斗七星を祀る唯一の寺だそうだ。土産物として「北斗の塩」も売られている。金堂の周りに「星塚」が7ヶ所あり、これを廻ると厄除けになるという。
星塚のひとつ。
先日訪問した、五條市の転法輪寺にもあった、四国八十八ヶ所巡礼の簡易体験とも言える「お砂踏み」が観心寺にもあった。八十八寺の砂が、それぞれの石板の穴に封入されている。
湊川の戦いで敗れた楠木正成の首塚。足利尊氏により、京の六条河原に梟首された後、この観心寺に葬られたらしい。合掌。
観心寺からは歩道の無いバス道を、走行車に怯えながら、河内長野駅まで一気に歩く。長野公園と河内長野駅の間を流れる石川に架かる黄金橋。電燈などもあって、竣工当時はかなり洒落たものだったのだろうけど、名前とは裏腹に、塗装の劣化が激しい。
延命寺と観心寺でスタンプを押印して、金剛三市回遊スタンプラリーも無事終了した。
まとめ
歩行距離 10.5km
所用時間 400分 (見学や昼食などを含む)
歩数 22500歩 (しっかり11700歩)