続・黒田官兵衛と光ゆかりの地クイズラリー(加古川)

2014年3月1日(土)



先週10ヶ所のうち6ヶ所踏破で終わってしまった、加古川の「黒田官兵衛と光(てる)ゆかりの地クイズラリー」の残りをやっつけることにする。朝からグズついた天気だが、意を決して加古川駅に到着。光(てる)姫のパネルが、にっこりと出迎えてくれたが、雨はシトシト降り続いている。



先週は、光姫の出生地の志方城跡を訪問した後、その西にある長楽寺まで歩いて終了となったが、今日は、まず志方地区の東端にあるある安楽寺へ。、この寺の見どころと言われる、壁面に描かれた地獄極楽絵図と極彩色に彩られた十王像を、ガラスを通して覗きこむが、お堂の中が暗くて良く見えなかった・・・。



さて、問題は次のポイント「志方の城山」。中道子山城、あるいは赤松城とも呼ばれるこの城は、東播随一の規模を誇る城郭だったというが、秀吉軍による火責めで落城したらしい。城山の麓に、種鶏場なるものを発見。種馬とか種牛のように、種鶏というのもあるのか、と思ったが、鶏の場合、特別な血統を持つ優秀な雄鶏という意味ではないようだ。



高さは270mほどだが、登山口から頂上まで1.9kmもあるようだ。雨は止まないし、道もぬかるんでいることは間違いないが、ここは登るしかないだろう。往復1時間半くらいは歩くことを覚悟していざ出発。



ところが、一念発起の山登りを開始して、ものの2分もしないうちに、クイズポイントに遭遇。こちらは、山に登る気マンマンだったのに・・・。でも、クイズポイントまでやってきたことだし、雨も降っていることだし、急に軟弱になってUターン。まあ、ウォーキングは臨機応変が肝心だ。



近畿自然歩道になっている道を、次のポイントの円照寺に向かって歩く。近畿自然歩道って、あちらこちらで出会うけど、沢山のコースがあって、全貌が判りにくい。この道は、山陽道コースの一部になっているようだ。



円照寺には、秀吉が対島津戦の陣鐘に使うため、周防国の寺院から略奪した鐘が残っている。庭の手入れをされていたオジサン(住職?)が、鐘付堂にのぼって、銘文を読めと勧めてくれる。明応七年の文字が読み取れる。応仁の乱の真最中に製作されたものということになる。



円照寺は、花の寺としても有名。未だオフシーズンだが、ご住職?がわざわざ案内してくださった。ツバキなどは全国から何百もの種類を集めているそうだ。そして、これがご住職?の一押しの、アメリカのツバキだそうだ。



円照寺は近年移転したらしく、元の円照寺があったところは、別院となっている。別院の傍に、見事な蝋梅(ロウバイ)の木がある。黄色の花も可愛らしいが、甘い香りがとてもいい。



ちなみにツボミは、こんな感じ。



残るポイントは、日光山常楽寺だけ。といっても、まだ2kmしか歩いていない。志方の城山への登山をパスはしたものの、ここから常楽寺までは優に10km以上は歩かなければならない。さて、どの道を行くか思案しながら歩いていると、堂山の六地蔵石棺仏に遭遇。室町時代後期のものらしいが、良く保存されている。



城山登山を断念したこともあって、遠回りして、権現ダムなるものを見て行くことにする。なだらかな山道を上っていくと、大きな池がいくつも見える。灌漑用の池だろうが、冬の枯れ木の向こうに見える池は、とても静かで青く澄んでいる。



円照寺から「権現ダムまで4kmくらい。ドライブにもハイキングにも楽しそうな道が山林を貫いている。ところが、雨のせいか、季節のせいか、歩いている人は勿論、車の通行も全くない。



道は立派なのに、人の気配が全く感じられない。道の横に警ら箱を発見。中はどうなっているのか、覗いて見ると、巡回した際の記録としてスタンプを押すカードが入っていた。こういうものは、重点警戒地区に置かれることが多いと聞いたことがあるが、確かに、人目が無さすぎる。



権現ダムに到着。かなり大きなダム湖だ。越流壁がジグザグ状になっているのがユニーク。しかし、この形状、どういう効果があるのだろうか・・・。



ダムの堰堤は、ソーラーパネル設置工事のため通行止、との表示があった。どうやらダム湖とは反対側にある広大な南斜面にパネルを設置するようだ。歩行者は通っても良さそうだったので、ダムを西に渡る。



加古川右岸自転車道。高砂海浜公園から加古川に沿って北上し、権現ダム湖を一周して志方東までの22.5kmのコースのようだ。高砂海浜公園はお気に入りスポットだし、路面も良く整備されているようで、歩いてみたい道だ。自転車をモチーフにした案内板も可愛い。



権現ダムを過ぎると、常楽寺まで、全く見どころが見当たらない。真っ直ぐで退屈な道を延々と歩かなければならない。



集落に入っても、やはり何もない道が続く。降り続く雨のせいだろうか、全く人に出会わない。10人のうち9人は傘を差す程度の雨なんだけど、ずぶ濡れになった帽子を唯一の雨除けにして、トボトボ歩く。もっとも差そうにも傘を持ってきていない・・・。



コミュニティバスが1日に2本走っているようだ。医院駐車場というバス停名も凄いが、セブンイレブンというバス停名は、ありそうで、なかなか無いのではなかろうか。



気分転換に、加古川の河畔出て、川岸を歩く。自動車がかなりスピードを出して走っているので、ちょっと怖い。



ついに、日光山常楽寺に到着。いやぁ、長かった。歩き疲れたというのではなく、歩いても歩いても時間が進まない(当然のことながら距離も進まない)というウォーキングだった。降雨に加えて、気を取られるような面白いものに出会わず、退屈な道を歩いたからだろう。



常楽寺には、鎌倉時代や室町時代の石塔などが残されている。もっとも大伽藍は、秀吉の播磨攻めの際に焼け落ちたそうだ。糟屋武則など一部の例外を除き、加古川の城も寺も反秀吉だったわけだから、かなりの建造物が焼失したことだろう。



常楽寺で、無事すべてのクイズポイントを歩き切り、これでお終い、と言いたいところだが、ウォーキングは未だ未だ続く。常楽寺の傍にはJRの加古川線が通過しているものの、ちょうど駅と駅の中間。最寄りの厄神駅までは、3kmほども歩かなければならない。



 加古川線はワンマン列車。バスのように、運賃表と料金箱が運転席の後ろに設置されている。



まとめ


歩行距離     約17km
所要時間     266分 (4時間16分)
歩数        30500歩