2014年3月23日(日) ②
垂水・舞子の沿線散歩(8)を終え、三宮から高速神戸までの沿線散歩(7)の踏破を目指す。距離は僅か4.8km。何度も歩いているところなので、どうも新鮮味が無いが、さっさとやっつけてしまおう。
かつてターミナル駅とは思えないほど、狭くて古ぼけた感が強かった阪神三宮駅の大改装が完了していた。
階段にもカラフルな模様。すっかりお洒落な駅に様変わりしていた。
予想していたとはいえ、三宮は凄い人ごみ。さすがに地図のルートに忠実に歩くのは辛い。適当に自分でコース設定しながら、西に西に向かう。
旧居留地の近くに、ケーニヒスクローネ直営のホテルがオープンしていた。洋菓子店からホテルに事業拡大する例はまず他に無かろう。と感じたが、ふと、ウィーンのホテルザッハを思い起こした。ザッハトルテで有名なホテルだ。帰宅して調べてみると、なんと料理人だった父親がまずケーキを開発し、その後、息子がホテルを創業していた。
中華街。ここも大変な賑わいだ。超遅い昼食を取る。
中国バージョンのコカ・コーラの自販機。パンダが乗っていたりして、中国ムードに満ち溢れているが、販売しているのは日本で普通に売られている飲料だった。
元町商店街のアーケードの天井に、何やら船のモニュメントらしきものが吊り下げらている。幕末に神戸が開港した際に、最初に訪れた英国船、ロドニー号の模型だそうだ。
元町商店街の西側出口の傍に里程元標がある。「昔の旅人たちにとって、里程標は明日への旅の希望を抱かせる心の糧ともなった」などと書かれた説明がある。「希望を抱かせる心の糧」とは何とも大袈裟な表現だと苦笑してしまうが、交通・情報が発達した現代では考えられない大変な苦労が、昔の旅には伴ったことは理解できる。
メルカロード宇治川のアーケードの柱の高さ1mに消火器の箱が括りつけられている。珍しい消火器の設置方法なので、つい箱の中を覗くべく蓋を開けたところ、ベルが鳴りだした。盗難防止用だろうか、ビックリして蓋を閉めたら、鳴り止んでくれた。
湊川神社。言わずと知れた、湊川で戦死した楠木正成をお祀りする神社だ。造営されたのは意外にも新しく明治初期のことだ。
神社の傍らには、大楠公の墓所がある。こちらが神社より先にあったものらしい。
楠木正成の墓所の横には、水戸光圀の像がある。光圀が、正成を類稀れな忠臣と絶賛したことから、正成は歴史のヒーローに躍り出たのだから、像が設置されているのも頷ける。もっとも水戸黄門のイメージとは少々違って、仙人のようなお姿だ。
結局、沿線散歩のマップとは、かなり違う道を歩いてしまったが、これで10コース中、計9コースを制覇。マジック1になった。