明石海峡大橋海上ウォーク(垂水~岩屋)

2018年9月1日(土)


長年参加したいと願っていた明石海峡大橋の海上ウォークについに参加できる日が来た。参加希望者が多く、おそらく何倍、いや何十倍の競争率になっているはずの人気イベントだ。4年前に橋の主塔に登るブリッジワールドというイベントに参加したことがあるが、淡路島まで渡り切るというのは、格別のワクワク感がある。



前日の天気予報では雨のため、中止を覚悟していたが、早朝確認したところ、幸い小雨なので決行するとのことだ。柄にもなく、集合時刻より随分早くに山陽電車の舞子公園駅に到着。福駅名を含めると舞子公園(明石海峡大橋前)と漢字11文字にもなる駅だ。



集合場所は橋の袂にある「橋の科学館」。既に前の班の人たちが受付を待っている。



割り当てられていたのは、最初の班から30分後の2班。ゼッケン2105番を渡される。橋からスマホを落下させないように特製ストラップも記念品として頂戴する。



小雨は降り続いているが、対岸の淡路島はしっかりと目視できる。念のためカッパも持参してきたが、これなら問題なさそうだ。



歩くのは、自動車が通る道の下にある点検通路(正しくは管理路というらしい)。自動車道が屋根代わりになってくれるはずだ。全長約4kmと大した距離ではないが、海の上を淡路島に歩いて渡るとなるとその距離の何倍もの達成感が得られそうだ。



100人ほどのグループの一員として、ヘルメットを貸与していただき、本四高速の係員さんたちに誘導されて、いよいよ出発。まずはビルの7階部相当の高さまで階段を上る。序の口ではあるが、実のところ、これが一番キツイところらしい。



ついに点検通路のシャッターが開く。参加者のほとんどがカメラを構えてシャッターが開くところを撮影する。



4年前にも歩いた点検通路。作業者も走れるグレーチング床の通路が真っすぐに淡路島まで伸びている。



グレーチングの下は海。海面のゆらぎが手に取るように見える。しばらく立ち止まって下を見ていたいが、大勢の参加者の歩行ペースを乱す訳にはいかない。



本四高速の案内役の方は、先頭に立ってずっと参加者の方を見ながら、後ろ向きに歩いておられる。結構疲れるはずだ。その横の方は、万一に備えて救急備品などを詰めたリュックを背負っておられる。大勢の係員さんが多忙のなか、このイベントが楽しく、そして無事安全に終えることができるよう力を注いでいただいている。



橋の下を大型船から小型船まで何隻もの船が通過していく。



姫路方面に向かう巨大タンカーも難なく橋の下を潜り抜けていった。都市ガスの原料や発電の燃料となるLNGを運ぶ特殊な船舶だ。



当たり前のことだが、グーグルマップで現在位置を確認すると、海峡のど真ん中、橋の真上に立っている。とても嬉しい。まあ、車で橋を渡っても全く同じことになるのだが・・・。



淡路島側の主塔の基礎部を橋上から観察する。まず海底に発破を仕掛けて地盤を均すのが大変だったようだ。



黒い管は、神戸から淡路島に水を供給している水道管。これといった川も池も無い淡路島だけに渇水時には大変だったのだろう。明石海峡大橋は、自動車通行以外にも様々な役割を担っているようだ。



淡路島の岩屋の町が近くに見えてきた。明石と岩屋を結ぶフェリーが見える。明石海峡大橋ができて、フェリー会社は大打撃だったと聞くが、船での移動も旅情豊かなもの。交通インフラの多重化の意味でも、頑張って維持してもらいたいものだ。



いよいよ淡路島へ。淡路島への入口となるシャッターが我々の到着をどこかで見ていたかのように、スルスルと開いていく。



ゴールには管理路制覇のスタンプが用意されていた。1年に1回あるか無いかのこのイベントの時だけ取り出されるものだろう。



淡路島側から見た明石海峡大橋。雲がかかっているが、右端に見えるのが、旗振山や鉄拐山など須磨アルプスの端っこだと思われる。



橋を渡り切ったところにある道の駅で、鯛めしを食べる。ここの鯛めしは、鯛のお刺身をご飯に載せて、生卵・醤油・ワサビをかけるもの。宇和島の鯛めしに近いものだ。実に美味かった。



イベント参加者のため、道の駅から、フェリー乗り場やバス乗り場まで無料バスを出してくれているんだけど、せっかくの機会なので、淡路島を少しだけ歩いてみることにする。岩屋漁港の前を通って、南に向かう。



ちょっとレトロな雰囲気が漂う岩屋商店街。店の数は多くは無いが、最近あまり見かけない、昭和の散髪屋やパチンコ屋などがあって面白い。


フェリー乗り場の近くにある絵島。古事記に登場するイザナギ・イザナミが結ばれたオノコロ島とは、淡路島全体を指すのではなく、この絵島だという伝承もあるそうだ。岩肌の神秘的な浸食模様が美しい周囲の景色のなかでも異彩を放っている。



高速バスのバス停がある淡路サービスエリアに向かう。グーグルに導かれて、家屋に挟まれた凄く狭い急坂を進む。



淡路SAの高速道路脇にあるバス停に到着。大きい観覧車が目の前だ。ウォーキングをスタートした垂水まで高速バスで移動したが、ものの10分ほどで到着した。



本日の歩行経路。どうして道の駅から淡路SAまでが直線で端折られているのだろう。このアプリは重宝しているが、しばしば不思議な動作が見られる。