2018年11月4日(日)
この2年間で4度目のピッツバーグ訪問。空港にピックアップしにきてもらった現地在住の知人に、「落水荘(Falling Water)」に連れていってもらう。建築にはトンと疎いが、日本語名まで付けられているアメリカを代表する名建築だ。空港から車で1時間半ほど、人里離れた山中までやってきた。
元々はピッツバーグのデパート王、カウフマンの邸宅だったものだが、今は一般にも開放されている。落水荘に続く道の途中に立派なビジターズセンターや土産物屋も設置されている。
ひとり30ドルを支払ってのガイドツアーに参加する。ビジターズセンターから林の中を5分ほど歩いて、ようやく落水荘が見えるところまでやってきた。
涼しげな渓流がある。落水荘は、まさにこの渓流の上に建てられているのだ。
渓流の上に建物が突き出している。突き出た部分は広いリビングルームで、渓流に続く階段はリビングのど真ん中に繋がっていて、川からの涼風を取り込めるようになっている。
建物の外壁は土のようにも漆喰のようにも見えるが、実はコンクリートのようだ。色彩は落ち着いたクリーム色なんだけど、地震国に生まれた日本人にとっては、支柱もなく建物の一部が空中に突き出た形状には落ち着けない・・・。
岩がそのまま部屋の床になっていたり、梁が岩で支えられていたり、邸宅は川や岩や樹木など、自然をそのままに取り込んだ造りとなっている。
30ドルのツアーでは、残念ながら内部の撮影は禁止。どうやら85ドル(だったかな)のツアーでは、見学時間も長く撮影も許可されているらしい。
このアングルから撮影したものが、落水荘の代表的な写真として紹介されることが多い。自然との調和が素晴らしい。
落水荘の周囲には自然歩道が整備されていて、ここを散策するようなツアーも組み込まれている。
道を誤ることがないよう、標識類も充実している。石標のデザインも落ち着いていながら、周囲の自然に溶け込みすぎることが無いような配慮がされているようだ。
興味はあるが、既に日没直前。ほんの少しだけ自然歩道の雰囲気を味わっただけで帰路につく。