犬鳴山~りんくうタウン(泉佐野)

2019年5月3日(金)


泉佐野で「友情タッグスタンプラリー」なるものが開催されている。縁もゆかりも無さそうな泉佐野市のイメージキャラクター、イヌナキンとキン肉マンを主役にしたイベントだが、キン肉マンの作者ゆでたまごが、市民公募で選ばれたものに手を加えてイヌナキンが出来上がったそうだ。



最初のスタンプポイントは、犬鳴山七宝瀧寺。南海泉佐野駅からバスに揺られて30分、終点の犬鳴山バス停から、深い緑で鬱蒼とした渓谷をさらに30分歩いていく。



渓谷を中心として山全体が修験道の行場になっているという。日射しは強く、七宝瀧寺まで登り道が続くが、清々しい渓流と大小の滝のおかげで、気持ちよく歩いて行ける。



「犬鳴山」の由来となった義犬の石像。気のせいかもしれないが、犬を連れて七宝瀧寺に向かう人が随分多いように思う。寺社仏閣に犬を連れて行っていいのかについては意見が真っ二つに分かれるところだけど、犬鳴山については否定的な見方をする人は少ないんじゃないだろうか。



犬鳴山のシンボルとも言える身代わり不動明王。像の前には護摩壇が設置されている。



不動明王像のさらに奥にある、役行者が開基し山伏たちが修行を重ねた犬鳴山七宝瀧寺の本堂に、キン肉マンのフィギュアや、イヌナキンのパネルがデカデカと陳列されている。まあ、キン肉マンも修験者同様に心身を鍛え上げたとの見方もあるだろうけど甚だしい違和感がある・・・。


七宝瀧寺の本堂の奥にある行者の滝。一般の人も定められた作法伝授を受ければ、ここで滝行を含む一日修行経験ができるらしい。



七宝瀧寺で最初のスタンプをゲットした後、約2kmの道を犬鳴山バス停まで戻る。和歌山県境まで僅か2kmほどという山間の地から2つのスタンプポイントを経て、最終目的地はりんくうタウン。山から海まで泉佐野市を縦断することになる。



府道62号をひたすら歩いていくが、特段目につくものはない。時たま出くわす神社に詣でながら、ゆっくりと進んでいく。水呑地蔵を祀るこの神社は、泉州小富士山の登山口になっているようだ。関西一円のご当地アルプスの多くを踏破したが、アチコチの小富士山を制覇して回ろうかなどと考える。いつか富士山に登りたいと思い続けているうちに還暦を超えてしまった・・・。



阪和自動車道が現れた。ずいぶんと高い高架橋だ。



以前登ったことがある雨山への東側からの登山口がある。前方に見える山がおそらく雨山だろう。以前は確か北側から登ったはずだ。



土丸春日神社。見たところ20mはあろうかと思われる楠の巨木がある。鎌倉時代に五摂家のひとつ九条家が自ら開発したといわれる荘園、日根荘ってこのあたりも含まれるのだろう。おそらく古い遺跡が付近に多くあるのだろうけど、何の下調査もしてこなかったことが悔やまれる。



府道をひたすら歩いていく。山間部を出て、平野部に出てきたけど、退屈な道が続くばかりだ。



JR日根野駅。かつてはローカル駅だったのが、関空線の分岐駅となって、知名度は何段階もあがった。



スタンプポイント「泉佐野まち処」にやってきた。が、驚いたことに営業時間は16時~23時!!外国人観光客向けのお土産屋さんなんだけど、まるで飲み屋の営業時間だ。フライトの発着時間の関係だろうか?



泉佐野まち処が開業するまで、南海の泉佐野駅の前の喫茶店で1時間近くもボーッと時間を潰す。こうした休憩は逆効果にしかならない。疲れが沁みだしてきて、歩く気力が失せてしまう。残りわずか1駅分の距離なのだから、一気に歩いてしまいたかった。



16時に泉佐野まち処のスタンプをゲットし、いよいよりんくうタウンに向かう。佐野迷路と呼ばれる細い路地が張り巡らされた町だけど、聳え立つりんくうゲートビルのおかげで方向を見失うことはない。



りんくうタウン。当初の計画とは随分異なり、ゲートビルは1本しか建たなかったけど、アウトレットモールはいつも賑わっている。



アウトレットモールの一角にある、泉州タオル館が3つめのスタンプポイント。かつては泉佐野といえばタオル、タオルといえば泉佐野だった。今も国内生産の5割ほどは占めているようだけど、安い外国製に押され続けているようだ。



りんくうタウン駅構内にある「りんくうまち処」が最後のスタンプポイント。ロビンマスクのでっかい人形が店頭に設置されている。



りんくうまち処の前には、キン肉マンの巨大パネルも並べられている。今から40年前、大学生時代に少年ジャンプに連載が始まったキン肉マンだけど、当時はあまり面白いとも感じられず、これほど長く人気を得続けることができるような漫画になるとは夢にも思わなかった・・・。



コンプリートしたスタンプ台紙。それぞれのスタンプは、キン肉マン・テリーマン・ロビンマスク・ウォーズマンと、イヌナキンの2ショットになっている。



特製タオルやらメモ帳などをコンプリートのご褒美にいただいた。



歩行軌跡。泉佐野駅の手前で誤ってスマホアプリを停止させてしまったようで、その後の軌跡はフリーハンドの赤線で書き足した。歩行距離は20kmくらいになっているはずだ。



【おまけ】
泉佐野市が製作しているイヌナキンTV。ユーチューブで配信されているけど、せいぜい高校文化祭レベルとしか思えない陳腐な内容に驚かされてしまう。視聴回数の少なさに更に驚かされてしまう・・・。



さらに驚かされてしまうのが、なんと中国語版やら韓国語版まで製作されていること。どうやら出演者に失業者を採用することで国の雇用創出助成金が出ているらしい。う~ん、イマイチ納得できない・・・。



10連休というのに気が滅入ることばかり。家に籠っていても気分が晴れることもないし、出掛けたところでイライラが募るばかりかもしれなけど、こんな時はとにかく体をトコトン疲れさせてぐっすりと眠れるようにする方がいいのだろう・・・。