今里ライナー調査(今里~長居)

2019年5月12日(日)


最近大阪地下鉄(大阪メトロ)の路線図に急に現れた「いまざとライナー」。地下鉄の路線図にあるものの、実はただの「バス」だとも聞くが、普通の市バスと何が違うのか、ホントにBRTになっているのか、今里と天王寺・長居を結ぶオレンジ色の細い線を調査すべく今里駅に向かう。



地下鉄今里線の南の終点、今里駅にやってきた。日曜日の昼間とはいえ、乗客の数は少ない。



駅のホームのアチコチに、「いまざとライナー」の大きな案内が現れる。地下鉄今里線のシンボルカラー同様、いまざとライナーの持ち色もオレンジ色だ。



地下鉄の改札を出たすぐのところに「いまざとライナー」用の待合所が設置されている。といっても「いまざとライナー」の乗客でなくとも、誰でも利用できるようだ。



地下鉄今里駅前に、これまたオレンジ色と黒を基調にしたバス停がり、そして同じ色合いのバスがやってきた。



で、「いまざとライナー」のバス停の横には、従来の市バスのバス停がある。見たところ、「いまざとライナー」のバスも外装・内装ともに目新しいデザインだけど、基本的には従来のバスと同じ車体だ。



まあ、とにかく長居に向かってバスが通る道を歩いていくことにしよう。五差路になっている今里交差点を超えて南に進む。



近鉄大阪線の高架下を潜っていく。つい先日、東花園駅から近鉄難波駅に向けてこの線路に沿って歩いたばかりのところだ。



生野のコリアタウンからは500mくらい離れたところだけど、今里筋に沿道にも韓国系の飲食店が数多く立ち並んでいる。



さて、「いまざとライナー」だけど、バス停に、従来のバスの停留所と、「いまざとライナー」の停留所とがバス停に表示されている。要するに「いまざとライナー」は、従来の市バスと同じ道を走るけど、停留所の数が少ない急行バスと考えてよいようだ。



確かに、従来のバスの停留所は、なんだか古ぼけた雰囲気ではあるけれど、「いまざとライナー」のバス停を新たに設置する必要があったのだろうか。また別な車両を新たに購入する必要があったのだろうか・・・。大いに疑問だ。



大阪市のHPによれば、「今里ライナー」の目的は、需要の喚起・創出の効果を確認するための社会実験だとある。バス停やバスの車体をオレンジ色にしたところで需要が増えるものだろうか? それに専用車線が設けられている訳でもなく、大量輸送でもないけど、これでBRTと呼べるものなんだろうか・・・。疑問は尽きない。




大阪市東部中央卸売市場。大阪市の卸売市場といえば中之島が有名だけど、この東部市場も相当な規模を誇っている。それにしても、大阪市中央卸売市場が3ヶ所もあるのはややこしい。中央ってのは一つであるべきではないのかぁ?



百済貨物ターミナル。久しぶりにやってきたけど、展望台のようなものが設置されている。こんなの以前はあっただろうか。広大な敷地のなかに貨物車やコンテナがあるが、手前に見える列車は旧国鉄の車両色のように思える。



杭全交差点。ここも5差路で、横断歩道も五角形型に設置されている。交通渋滞が頻繁に起こるところというイメージが強いけど、最近はどうなんだろうか。



杭全交差点を過ぎ、さらに南に進む。そもそも2車線しかないのに、専用バスレーンなど確保できるはずがない。バス停の数をいくつか減らした分だけはスピードアップするだろうけど、信号が減る訳でもないので、大した時間節約にはならないのではないか。



郵便局のオレンジ色が「いまざとライナー」の関連施設に思えて仕方ない。



湯里6丁目交差点。もともと地下鉄今里線はここまで延長されるという話だったけど、採算性無しということでお流れになってしまった。いまざとライナーって、地下鉄延長推進派を宥めるためのものなんだろうかと思えてくる。



長居公園通を西に向かう。先に見える高架は近鉄南大阪線のものだ。




長居公園にやってきた。道を歩くことにも疲れてきたので、公園のなかを歩いてゴールの長居駅を目指すことにする。



公園のなかは、ジョギングをする人、縁台将棋をする人、それぞれのスタイルで休日をエンジョイしている。



第二陸上競技場(今はヤンマーフィールド長居と呼ばれるようだ)を覗いてみる。フィールドの向こうにあるのはヤンマースタジアムだ。



走っている人は随分と多い。あらためて知ったけど、基本的にランニング道路は一方通行になっているようだ。一周約2800mだそうで、15周すればフルマラソンと同じ距離とアチコチに表示されている。



ゴールの長居バス停。ここから今里まで「いまざとライナー」で帰るつもりだったけどもはや興味は無くなって、地下鉄で帰路につく。
今日の結論:「いまざとライナーは、ただのバス」。



本日の歩行経路。いまざとライナーの運行図そのものでもある。