オマハ(ネブラスカ州)散策

2019年6月16日(日)


ネブラスカ州のオマハにやってきた。明日から仕事だけど、今日は一日中オフ。なかなか来るチャンスが無いところだけに、精一杯歩いてアチコチ見て回りたい。



実はこの時期オマハでは、全米カレッジベースボールのチャンピオンを決める大会が行われていて、市内のホテルはほぼ満室。やむなく空港とダウンタウンの間、ネブラスカ州ではなく、アイオワ州にある道路脇のホテルに宿泊する。



オマハのダウンタウンまでは、歩く人などいない広~い道の脇をテクテクと進むしかない。でもアイオワ州とネブラスカ州の州境の標識を期待して歩いていくが、結局それも見当たらないままネブラスカ州に入ってしまう。



しばらく歩くと、オマハのビル群が見えてきた。オマハは古くから鉄道の要所だという。たまたま目の前を長~い貨物列車が通り過ぎていった。



オマハのダウンタウンに行く前にミズーリ川に架かるボブケリー歩道橋に向かう。橋を渡れば、再びアイオワ州になる。



全長1kmほどの橋は、歩行者専用のため、とても快適に歩ける。アメリカでは大きな河川に掛かる橋には自動車専用橋は多くとも、歩行者専用の橋というのはかなり珍しいものだ。この橋は生活道路というより、観光を主目的に作られているように思う。



アメリカ人にとっても州境というのは特別なもののようで、橋上に引かれた州境のラインの上で記念写真を撮る人達が引きも切らない。




アイオワ州に上陸。ひどく長身の銀色の人型モニュメントがオマハの町の方を眺めている。



アイオワ州に入ったものの、近くに特段の見どころは無い。しかし初めてのアイオワ州だけに、もう少し歩き回ってネブラスカ州に戻ろうとしたけど、適当な道がなく、結局広大なゴルフ場の外周を一周する羽目になってしまった。



ここでも洪水のモニュメントが立っている。



大きなカジノがある。おそらくネブラスカ州ではカジノ禁止になっているのだろう。禁止州にほど近い州境にカジノがあるというのは、アメリカあるあるだ。



アイオワ州のナンバープレート。気になったのが、POTTAWATTAMIE(ポッタワッタミー)という見たことも聞いたこともない単語。どうやらアイオワ州の郡のひとつらしい。おそらくインディアン集落に由来するんじゃなかろうか。



ボブケリー歩道橋に再び戻り、ネブラスカ州オマハへと向かう。ミズーリ川を歩いて渡れる橋は、この付近ではひとつしかないのだから仕方ない。まずはオマハ市民の憩いの場所、広大なハート・オブ・アメリカ公園にやってきた。なぜかは判らないけど、落下傘部隊を讃える記念像がある。



この公園の見どころは、公園中央にある大きな池に設置された、とんでもなく高く水を噴き上げる噴水。20~30mは吹きあがっているのではないだろうか。相当な水圧になるはずだ。



公園の横を走る線路をまたぐ歩道橋がとてもお洒落だ。この下を列車が通らないかとしばらく待っていたけど、貨物列車はなるべく沢山の貨車を連結して走り、その分運行数は少なくなっている訳で、そう上手い具合にやってくるものではない。



公園の南にあるダーラム博物館にやってきた。かつてのオマハ駅舎がそのまま鉄道関係の博物館として利用されている。駅舎の広大さや天井の高さにも驚かされるが、随所に施された装飾品も豪華なものだ。



かつては知っていた列車など、鉄道ファン垂涎の展示物が多数ある。実はアイオワ州側にも立派な鉄道博物館があるらしいし、ダウンタウン北部の操車場跡地らしきところにも、鉄道車両を数多く展示されていたりする。まさに鉄道の町だ。



オマハの建物は随分ピカピカの新しいものが多いけど、このオールドマーケット地区だけは別。レトロなビルがひしめいていて、お洒落なショップやレストランとして利用されている。



町中の至る所には、全米カレッジベースボールのチャンピオンシップのフラグが見られる。日本でいえば甲子園大会のようなものなんだろう。



駐車場には、全米各地からやってきた車が見られる。窓にBattle of Omahaなどの文字や、贔屓のカレッジを応援するメッセージなどが書きなぐられている。コロラドからずっと「オマハに行くんだ」とアピールしながら、長い道を走ってきたようだ。



チャンピオンシップが開催されている球場にやってきた。全米の地区予選を勝ち抜いてきた8チームが集う大会らしい。周囲には100以上もの野球用品などを売る店がひしめいている。記念にTシャツでも買おうかと思ったけど、安いものでも50ドル以上もする。きっと大会が終わればドッと値下がりするんだろう。



各大学のマスコットキャラなども登場して、自チームへの応援を呼び掛けている。これはミシシッピ州立大学のマスコット。どうやらブルドッグらしい。



野球場周辺をぐるっと見て回った後、2km以上離れた宿泊先へのホテルへとテクテクと歩いて帰る。The People of IOWA Welcome You書かれた州境を示す標識があった。アイオワ州は標識を立てているのに、ネブラスカ州は標識を立てていないようだ。



歩行軌跡。右上がホテル。基本的に、中央を流れるミズーリ川の右側がアイオワ州、左側がネブラスカ州なんだけど、ホテルのあるあたりは、アイオワ州が川の西側に少し張り出ている。



翌日夜、取引先さんにミシガン大対フロリダ州立大の野球観戦に連れて行っていただいた。スタンドは超満員。よくは知らないが、ここに登場している多くの選手がつい先日行われたドラフト会議でMLBから上位指名されたらしい。