会下山遺跡(芦屋)

2019年6月9日(日)


本格的に暑くなる前に、ちょっと六甲山系のハイキングを楽しむべく、過去の阪急ハイキングのマップから、芦屋から会下山遺跡、蛙岩から水平道・八幡谷を経て阪急岡本に降りるというコースに挑む。



阪急芦屋川駅から出発。芦屋川の周辺は濃い緑に覆われ、既に夏の風景になっている。



途中、高座の滝に向かう道と別れて、会下山遺跡へと向かう。



ちょっと道に迷いながらも、無事会下山への登山口に到着。猪除けと思われるフェンスが施されている。



会下山には、弥生時代の遺跡が広く分布している。60年ほど前、地元の小学生が土器の欠片を大量に発見したことから調査が始まり、大規模な集落跡などが発見されたそうだ。



ハイキングの序盤だというのに、汗が噴き出して、この先水分補給ポイントが暫く無いというのに、つい水をガブガブ飲んでしまう。



しばらく登っていくと、遺跡跡が現れた。C地区とある。地図にはAから始まってQ地区とかX地区まであるので、おそらく20以上の集落があったということになる。こうなるとちょっとした町だ。



草に覆われた斜面に高床式倉庫が復元されている。当時の地形は判らないけど、もう少し低い土地の方が耕作や漁猟も容易で、暮らしやすいのではないかと思ってしまう。



出土品を原寸大で再現した触覚模型を展示しているとの古い看板がある。



どこにあるんだ?と周囲を見渡すが、それっぽいものが見当たらない。一枚の丸い板の上に凹凸をつけて出土土器を説明しているものが、集落跡の広場の隅っこに放置されているけど、これなんだろうか・・・?到底実物大の土器とは思えない。



いくつかの集落跡をウロウロとしたけど、どうも体調が悪い。思った以上に暑く、持ってきた水分も少ない。木の間から見える芦屋の市街地から、さほど登ってきたわけでもなく、予定していた道程の1割ほどしか未だ歩いていないけど、潔く帰ることにしよう。



体も気持ちも乗ってこないのは、会下山遺跡の入口で見た六甲山ハイキングに出掛けたまま行方不明になった男性を探すポスターのことで気が少し滅入ったことも影響しているかもしれない。還暦過ぎての単独登山には万全を期して臨まなければならないと改めて痛感する。



なんとも中途半端なハイキングになったが、敢えてボツにせず、今後の山歩きへの戒めのためにも記録に残しておこう。