木更津まち歩き

2019年12月12日(木)


出張で千葉県木更津市にやってきた。せっかくの機会なので時間が許す限り木更津を散策することにしよう。ここに来るまで知らなかったのだけど、タヌキの証城寺が木更津にあるらしい。



木更津といえば魚介類のイメージが強かったのだけど、町中至る所にタヌキのモニュメントばかりが見られる。これは楽しそうだ。



駅から海に向かうアーケードは決して新しいものではない。この辺りなら東京も通勤圏内で、どんどん町がお洒落に生まれ変わっていると思っていたのだけど、意外なほどに昭和の香りが漂う。



「実現しようアクア・レール」の垂れ幕が見られる。東京湾を横断する自動車道「アクアライン」に鉄道も併設させようというものらしい。気持ちは判るけど、どこまで現実性があるのだろうか。



駅から歩いて10分ほどで證誠寺にやってきた。童謡では「証城寺」になっているけど、実際は「證誠寺」のようだ。周囲はすっかり宅地化され、しかもすぐそこが海なので、月夜に狸が集まった場所とは今となっては想像しがたい。



境内には野口雨情が作詞した「證誠寺(証城寺)の狸囃子」の歌碑が立ち、腹鼓を打ちすぎて腹が破れて死んでしまった狸の塚がある。



證誠寺見学を終え、港へ向かう。港には椰子の木などもあって、ちょっとしたリゾートの雰囲気。青く澄んだ空のもと、海辺を歩くのは快適だ。



港まで行っても、主役は相変わらず狸だ。なかにはビーナス誕生のような、常人には思いもつかない奇抜な造形も見られる。



港の傍には、海産物やその加工品などを売る土産物屋が並んでいる。普通なら魚とかエビとかのオブジェが並んでいるものだけど、ここではやはりタヌキだ。



港に来た第一の目的は、海を渡る歩道橋「中の島大橋」を渡ること。長さは236m、そして高さは27mと日本一を誇る歩道橋だと聞く。ところが入り口までやってきたところ、なんと通行止め。台風で手すりが壊れてしまったそうだ。残念無念だ。



下から見ると、渡れないことが返す返すも残念に思えてくる。いつか歩いてみたい!



散歩に来ていた方が、つい先ほどまであの方向に富士山が見えた、と言う。もはや霞がかかってしまい、わずかないくら目を凝らしても富士山らしきものは見えない。



南側にある君津の製鉄所のプラント群は、はっきりと見ることができる。



港の見学を終え、羽田空港までのバスに乗るため、木更津駅に向かう。駅前の通りの名前が富士見通りであることに気づく。この辺りからでも富士山が見えるのだろう。



木更津駅からアクアラインを走るバスに乗って川崎を目指す。海上を進むバスからの景色はとても良いけれど、歩けて渡れるならどれほど楽しいだろうかと考えてしまう。



バスを途中下車して、海ほたるパーキングエリアに立ち寄る。一度来てみたかったのだ。今通ってきた房総半島からの道が海の彼方まで続いているようだ。



一方、海ほたるを過ぎると西側は海底トンネルになっていて、海の上には何も見えない。船から見る景色のようだ。




パーキングエリア内には海鮮料理をはじめとした美味しそうなレストランや、土産物屋などが立ち並ぶ。デッキは船の甲板を思わせるような造りになっている。



トイレもお洒落だぞ。アチコチと見学してまわって、次のバスが来るまでの1時間、たっぷりと楽しめた。



海底トンネルを通って川崎へ。当たり前のことだけど、山のトンネルを通っているのとあまり変わりない…。