2022年1月22日
一昨日の降雪の影響が無さそうで、週末でのハイカーが少なそうなところを狙って、六甲全山縦走路と甲山の間に連なる社家郷連山(樫ヶ峰、社家郷、小笠峰を総称して勝手にそう呼んでいる)に出掛ける。宝塚市のゆずり葉台を出発し、奥池、芦屋へと歩く予定だ。
社家郷連山や小笠峠から奥池へと抜ける道(上記マップのピンクマーカー部)の大部分が、山と高原地図では破線ルートになっているんだけれど、以前歩いた経験もあって、厳しい道ではないことを知っている。もっとも難路ではないけれど、いきなりの急坂に息があがる。
社家郷連山の東端にある樫ヶ峰(457m)の頂上付近は、かなりガレた道になる。でも振り返れば甲山や西宮カントリーをのぞむ展望がとても気持ちいい。
社家郷連山は、登山口に案内標識もなければ、尾根道に立つ山頂碑や案内標識は全て判読不明なほどに傷んでいる。眺望もいいので、ちょっと手を加えるだけで、一般ハイカーでも楽しめる道になると思うのだけれど、今は地元の人でさえあまり登らないようだ。
馬の背展望台からは六甲の山々を広く見渡すことができる。正面にアンテナが立っているのは六甲全山縦走路にある大平山に違いない。
樫ヶ峰に登る道から既に少し残雪はあったけれど、縦走路で日陰になっているところは、さらに雪が残っている。凍ってはいないので滑りやすい状況ではないようだけれど、足取りは慎重になってしまう。
おそらくこの辺りが社家郷山(489m)の山頂。山頂碑は見当たらず、文字がさっぱり読めない案内標識のようなものだけが立っている。
雪が残っていないのはいいけれど、ひどい藪を掻き分けて進むようなところもある。2年ほど前に歩いた道のはずだけれど、こんなトコあったかなぁ…。さっぱり覚えていない。
縦走路は西宮市と宝塚市の市境になっていて、他では見かけることのない西宮市の「境界標識」がところどころに立っている。この道が整備されていないのも、2市のどちらが負担するのかを牽制しあっているんじゃないかと穿った見方をしてしまう。
辛うじて山頂碑の文字が読める小笠峰(490m)を過ぎると、残雪のなかの急な下り坂が始まる。ズルっと滑るとヤバいぞ。超狭い歩幅でペンギンのようなヨチヨチ歩きで進んで行く。
今では車両通行止となっている川沿いの旧道を進む。どうやら仁川の上流になるようだ。仁川堰堤と書かれた大きな石の堰があるけれど、これって人造物なんだろうか。周囲の景色に完全に溶け込んでいて自然の堰にしか見えない。
旧道のガードレールの切れ目に「オオヤブ谷」と赤いペンキで書かれている。どうやらここが奥池へと向かう道のようだ。
いきなり仁川の渡渉。さてどこを進んだらいいものか。石は多いけれど、水は冷たそうで、万が一にもドボンなんてしようものなら悲惨なことになってしまう。
やはり一番頼りになるのはGPS。YAMAPに示された登山ルートのある方向へと進むと、狭いながらも間違いのなさそうな道に出てきた。
さらにしばらく進んで行くと、さらに歩きやすい、いい感じの道になってきた。
呑気に歩いていたけれど、ふとYAMAPのマップを見ると登山路(赤線)から大きく外れているではないか。「迷いやすい」と注意マークが入っていたのに見落としていた。このまま進む方が奥池に楽に着けるような気もしたけれど、安全・確実を期して赤線ルートに戻る。
そこそこのアップダウンが続く。途中マップでは463mの山頂マークがある地点を通過するが、山頂碑もない。そもそも山名さえマップに記載がない…。
ゴロゴロ岳へと直接向かわず、奥池に立ち寄る。先日は横池(標高450mくらい)が完全凍結していたのに驚いかされたけれど、横池よりやや標高が高い奥池も凍結しているんじゃないかなんて思ってやってきたけれど、凍っている気配は全くない。
あらためて登山路に戻り、ゴロゴロ岳の山頂へ。社家郷三山とは異なり、標高565.6m(ゴロゴロ)と書かれた立派な山頂碑が立っている。しかし阪神大震災のため今では565.3mとほんの僅かだけれど標高が低くなったと聞いている。